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非御家人の悲哀
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略奪を生業とするならず者を多勢入れることによって、平泉の治安を乱そうとする頼朝のはかりごとは、杜撰過ぎて、後のことを考えない浅はかさが露呈した結果となった。
これでまた、平泉の治安は回復した。
頼朝は、無い知恵を絞った。
そして、御家人になれなかった武士を、平泉に送り込むことを思いついた。
平泉の治安を乱すのに成功した暁には、御家人として取り立てることにする。
功績の大きかったものには、奥州から分捕った所領を安堵させる。
しかしこの案は、和田義盛などの有力御家人とは利益が相反することになる。
よってこの策も、いずれは御家人ともめ事を起こす杜撰なものであったのだが、御家人となって所領安堵を約束されることを夢見た武士団は、頼朝の当てにならない約束を信じて平泉に入って来た。
草薙六平太は、今や奥州以外の全国を支配している源頼朝より、御恩を得られる御家人を目指して、手練れの家臣を引き連れて平泉の外れの小高い山の奥に拠を構えた。
「御家人として我らが栄えるためには、蝦夷を追い出すことが必要である。容赦は要らぬ。」
草薙六平太とその家臣たちは、蝦夷とは縁のない者ばかりであった。
そして、蝦夷は朝廷に逆らう逆賊という偏見を植え付けられていた。
実際は、奥州藤原氏は朝廷や貴族に多額の寄進を行なっていた。
例えば、平家の焼き討ちにあった東大寺の再建に奉じる鍍金料金を、奥州藤原氏は五千両納めた。一方頼朝の納めた額は千両であった。実に五倍の納付額である。
他にも奥州藤原氏は、金や馬、宋からの陶磁器やアザラシの皮などの貴重品や海産物を寄進していた。
このように、朝廷も貴族も奥州藤原氏の財力で助かっていたのである。
しかし田舎侍の草薙六平太は、そのようなことは全く知らなかった。
「尋常の手段では埒が明かぬ。夜中に何人か切ってしまえ。」
ある日の朝、三か所で太刀で斬られた商人や職人の骸が発見された。
検死を行なった藤原氏の役人は、
『この傷は、武士の仕業に違いない。』
と、推定した。
殺された三人に関係性は無く、殺害現場も関連性はなかった。
無差別殺人である。
『また不埒者を送り込んだか。』
藤原秀衡は、汚い手を使う頼朝を憎んだ。
秀衡は民たちに、日没後は外出無用との指示を出した。
そして囮として、町人に扮した藤原氏の武士を夜中に平泉の街中を歩かせた。
そうとは知らぬ草薙六平太一派がまた夜中に歩く町人を襲おうとすると、それは実は藤原氏の武士だったので、相手の攻撃を危うくかわした。そこへ、近くに潜んでいた別の藤原氏の武士が駆け寄り、斬りあいとなった。
実戦に長けている草薙一派は強く、太刀を打ち込む強さが凄まじい。藤原氏の武士は相手の太刀を防ぐのに精いっぱいで、じりじり押されて行った。鍔迫り合いとなって、草薙一派の武士は自分の太刀の背に手の平を当てて、強く押し込んでいく。
藤原氏の武士は段々押し負けて行き、相手の刃が首に触れ、あと少しで頸動脈を斬られそうになった正にその時、町人に化けていた武士が大声で気合をかけながら、短刀で突いてきた。草薙一派の武士は体を開いてその短刀を払い、返す刀で相手の腕を斬った。町人姿の武士は太刀をかわそうとしたが、いくらか腕の肉を斬られた。
そこへ藤原氏の武士たちが集まって来たので、草薙一派の武士はヒシの実をまき散らして、太刀を肩に担いで背を向けて走って逃げた。
藤原氏の武士も、それ以上追わなかった。
「そうか、囮であったか。なら、こちらにも考えがある。」
次の日、草薙六平太一派は大胆不敵にも、白昼堂々と平泉の繁華街で太刀を振り回し、近くで物売りをしていた娘たちを捕まえ、人質にして馬に載せてさらっていった。
「武士を捨てたか。」
秀衡は、御家人になれると思い込んで、誘拐に手を染めた草薙一派を嘆いた。
御家人になれれば、貧乏暮らしから解放されると欲に目がくらんでいた。
その欲を利用する頼朝には、一層腹が立った。
草薙一派の住処は、細い山道を登った狭い土地にあった。
山道は一本道なので、防衛に適していた。
また秀衡は、人質を必ず助け出したいと思っていたので、強硬手段を取らなかった。
しかし、なんとかして人質を救出しなければならない。
一方、草薙六平太一派は今後の行動を思案した。
「まずは、平泉の治安を乱すことが鎌倉殿の指示じゃ。」
「さっさと蝦夷を追い出してしまえばよいのでは。そうすればこの土地は、我らのものとなるという約束のはず。」
「されば、借財をしてでも国より軍勢を率いて、一気に攻め込んでしまえば良い。」
「ことはそう簡単ではない。和田義盛など御家人たちの動向も不穏なものを感じる。我らを手駒にして、手柄は奴らが横取りするのではないだろうか。」
そもそも、頼朝の約束自体、口から出まかせである。奥州藤原氏に混乱を生じさせれば、それで良いのである。
頼朝は、結局奥州の金を奪い取ることが念願であった。
捕らわれた娘たちは、離れの土間の中で足首を縄で縛られ、その先は太い柱に固く結ばれていた。
草薙一派の武士たちが見張っているので、逃げ出すことはできない。
見張りを代った一人の武士が、外の空気を吸いに表に出てきた。
するとそこへ、一人の女がふらりと現れた。
「やや、どうやって縄から逃れた?」
逃げる女を、草薙一派の武士が捕まえようと着物の裾に触れた瞬間、女はくるっと体を反転させて、武士の首を腕に巻き付けてぐいと捻じ曲げた。
武士は言葉を発せぬまま、命を落とした。
女は武士の太刀を抜き取り、その骸を草むらに投げ捨てた。
その時母屋の方で、
「火事だ!火事だ!」
と言う叫び声が聞こえた。
武士達が表に出て見ると、母屋に火の手が上がっている。
見張りを一人残して、他の武士達は消火に駆け付けた。
見張りの武士の目の前に、一人の女がいつの間にか立っていた。
手には抜き身の太刀を持っている。
武士は、
「おい、そのような物を持っていると危ないではないか。太刀を捨てろ。それにしてもいつ縄を外したのだ。」
と、呑気なことを言った。
「その娘たちを放しなさい。」
と、言い放つ女の凄さがひしひしと感じられたので、あっと思った武士は慌てて太刀を抜いた。
しかし、太刀を抜いた直後に武士の右腕は太刀と共に二間近く飛ばされていた。
「うーん!」
武士は、唸り声を上げて動かなくなってしまった。
そこへ藤原氏の武士達が現れて、娘たちの縄を切り、外へと連れ出した。
騒ぎに気が付いて、人質を逃す者かと追いかける草薙一派の前に、先ほどの女が立ちはだかった。
女は両手に抜き身の太刀を持っていた。
草薙六平太は、
「女でも容赦はせぬぞ!」
と斬りかかろうとしたが、女の方が強いと察知して思わず後ずさりした。
「頼朝は、約束なぞ守らぬぞ。御家人たちの様子を見ても分かるであろう。」
と、女に言われたが、草薙六平太は、
「我らには、これより他に道が無い!」
と、死ぬ気で打ち込んできた。
女はその決死の打ち込みを片手ではじき返すと、草薙六平太の太刀は空中へ舞い上がった。
草薙六平太は、今自分は斬られていたと確信した。
女が手加減して、自分を斬らずに太刀をはじき返したということを確信した。
それほどこの女には、恐ろしさを感じた。
いつの間にか、草薙一派は弓矢を構えた藤原氏の武士によって囲まれていた。
草薙六平太は、観念した。
「わしの首で家来の助命を頼む。」
と草薙六平太は、覚悟を決めてそう申し出た。
「頼朝はお主らを御家人にする気なぞ、毛頭ござらんぞ。」
と、恰幅の良い一人の武士が優しそうに言った。それは藤原国衡であった。
「犬死にじゃ。何も良いことは無い。頼朝の約束は忘れて、国へ帰られよ。」
と、国衡になだめられると、草薙六平太はもう戦う気力を喪失して、うつ伏してしまった。
「心配御無用。頼朝は今、別の悪巧みにかかりっきりになっておるよ。今のうちに国へ帰られよ。」
と、帰り際に国衡が言い放った。
これでまた、平泉の治安は回復した。
頼朝は、無い知恵を絞った。
そして、御家人になれなかった武士を、平泉に送り込むことを思いついた。
平泉の治安を乱すのに成功した暁には、御家人として取り立てることにする。
功績の大きかったものには、奥州から分捕った所領を安堵させる。
しかしこの案は、和田義盛などの有力御家人とは利益が相反することになる。
よってこの策も、いずれは御家人ともめ事を起こす杜撰なものであったのだが、御家人となって所領安堵を約束されることを夢見た武士団は、頼朝の当てにならない約束を信じて平泉に入って来た。
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「御家人として我らが栄えるためには、蝦夷を追い出すことが必要である。容赦は要らぬ。」
草薙六平太とその家臣たちは、蝦夷とは縁のない者ばかりであった。
そして、蝦夷は朝廷に逆らう逆賊という偏見を植え付けられていた。
実際は、奥州藤原氏は朝廷や貴族に多額の寄進を行なっていた。
例えば、平家の焼き討ちにあった東大寺の再建に奉じる鍍金料金を、奥州藤原氏は五千両納めた。一方頼朝の納めた額は千両であった。実に五倍の納付額である。
他にも奥州藤原氏は、金や馬、宋からの陶磁器やアザラシの皮などの貴重品や海産物を寄進していた。
このように、朝廷も貴族も奥州藤原氏の財力で助かっていたのである。
しかし田舎侍の草薙六平太は、そのようなことは全く知らなかった。
「尋常の手段では埒が明かぬ。夜中に何人か切ってしまえ。」
ある日の朝、三か所で太刀で斬られた商人や職人の骸が発見された。
検死を行なった藤原氏の役人は、
『この傷は、武士の仕業に違いない。』
と、推定した。
殺された三人に関係性は無く、殺害現場も関連性はなかった。
無差別殺人である。
『また不埒者を送り込んだか。』
藤原秀衡は、汚い手を使う頼朝を憎んだ。
秀衡は民たちに、日没後は外出無用との指示を出した。
そして囮として、町人に扮した藤原氏の武士を夜中に平泉の街中を歩かせた。
そうとは知らぬ草薙六平太一派がまた夜中に歩く町人を襲おうとすると、それは実は藤原氏の武士だったので、相手の攻撃を危うくかわした。そこへ、近くに潜んでいた別の藤原氏の武士が駆け寄り、斬りあいとなった。
実戦に長けている草薙一派は強く、太刀を打ち込む強さが凄まじい。藤原氏の武士は相手の太刀を防ぐのに精いっぱいで、じりじり押されて行った。鍔迫り合いとなって、草薙一派の武士は自分の太刀の背に手の平を当てて、強く押し込んでいく。
藤原氏の武士は段々押し負けて行き、相手の刃が首に触れ、あと少しで頸動脈を斬られそうになった正にその時、町人に化けていた武士が大声で気合をかけながら、短刀で突いてきた。草薙一派の武士は体を開いてその短刀を払い、返す刀で相手の腕を斬った。町人姿の武士は太刀をかわそうとしたが、いくらか腕の肉を斬られた。
そこへ藤原氏の武士たちが集まって来たので、草薙一派の武士はヒシの実をまき散らして、太刀を肩に担いで背を向けて走って逃げた。
藤原氏の武士も、それ以上追わなかった。
「そうか、囮であったか。なら、こちらにも考えがある。」
次の日、草薙六平太一派は大胆不敵にも、白昼堂々と平泉の繁華街で太刀を振り回し、近くで物売りをしていた娘たちを捕まえ、人質にして馬に載せてさらっていった。
「武士を捨てたか。」
秀衡は、御家人になれると思い込んで、誘拐に手を染めた草薙一派を嘆いた。
御家人になれれば、貧乏暮らしから解放されると欲に目がくらんでいた。
その欲を利用する頼朝には、一層腹が立った。
草薙一派の住処は、細い山道を登った狭い土地にあった。
山道は一本道なので、防衛に適していた。
また秀衡は、人質を必ず助け出したいと思っていたので、強硬手段を取らなかった。
しかし、なんとかして人質を救出しなければならない。
一方、草薙六平太一派は今後の行動を思案した。
「まずは、平泉の治安を乱すことが鎌倉殿の指示じゃ。」
「さっさと蝦夷を追い出してしまえばよいのでは。そうすればこの土地は、我らのものとなるという約束のはず。」
「されば、借財をしてでも国より軍勢を率いて、一気に攻め込んでしまえば良い。」
「ことはそう簡単ではない。和田義盛など御家人たちの動向も不穏なものを感じる。我らを手駒にして、手柄は奴らが横取りするのではないだろうか。」
そもそも、頼朝の約束自体、口から出まかせである。奥州藤原氏に混乱を生じさせれば、それで良いのである。
頼朝は、結局奥州の金を奪い取ることが念願であった。
捕らわれた娘たちは、離れの土間の中で足首を縄で縛られ、その先は太い柱に固く結ばれていた。
草薙一派の武士たちが見張っているので、逃げ出すことはできない。
見張りを代った一人の武士が、外の空気を吸いに表に出てきた。
するとそこへ、一人の女がふらりと現れた。
「やや、どうやって縄から逃れた?」
逃げる女を、草薙一派の武士が捕まえようと着物の裾に触れた瞬間、女はくるっと体を反転させて、武士の首を腕に巻き付けてぐいと捻じ曲げた。
武士は言葉を発せぬまま、命を落とした。
女は武士の太刀を抜き取り、その骸を草むらに投げ捨てた。
その時母屋の方で、
「火事だ!火事だ!」
と言う叫び声が聞こえた。
武士達が表に出て見ると、母屋に火の手が上がっている。
見張りを一人残して、他の武士達は消火に駆け付けた。
見張りの武士の目の前に、一人の女がいつの間にか立っていた。
手には抜き身の太刀を持っている。
武士は、
「おい、そのような物を持っていると危ないではないか。太刀を捨てろ。それにしてもいつ縄を外したのだ。」
と、呑気なことを言った。
「その娘たちを放しなさい。」
と、言い放つ女の凄さがひしひしと感じられたので、あっと思った武士は慌てて太刀を抜いた。
しかし、太刀を抜いた直後に武士の右腕は太刀と共に二間近く飛ばされていた。
「うーん!」
武士は、唸り声を上げて動かなくなってしまった。
そこへ藤原氏の武士達が現れて、娘たちの縄を切り、外へと連れ出した。
騒ぎに気が付いて、人質を逃す者かと追いかける草薙一派の前に、先ほどの女が立ちはだかった。
女は両手に抜き身の太刀を持っていた。
草薙六平太は、
「女でも容赦はせぬぞ!」
と斬りかかろうとしたが、女の方が強いと察知して思わず後ずさりした。
「頼朝は、約束なぞ守らぬぞ。御家人たちの様子を見ても分かるであろう。」
と、女に言われたが、草薙六平太は、
「我らには、これより他に道が無い!」
と、死ぬ気で打ち込んできた。
女はその決死の打ち込みを片手ではじき返すと、草薙六平太の太刀は空中へ舞い上がった。
草薙六平太は、今自分は斬られていたと確信した。
女が手加減して、自分を斬らずに太刀をはじき返したということを確信した。
それほどこの女には、恐ろしさを感じた。
いつの間にか、草薙一派は弓矢を構えた藤原氏の武士によって囲まれていた。
草薙六平太は、観念した。
「わしの首で家来の助命を頼む。」
と草薙六平太は、覚悟を決めてそう申し出た。
「頼朝はお主らを御家人にする気なぞ、毛頭ござらんぞ。」
と、恰幅の良い一人の武士が優しそうに言った。それは藤原国衡であった。
「犬死にじゃ。何も良いことは無い。頼朝の約束は忘れて、国へ帰られよ。」
と、国衡になだめられると、草薙六平太はもう戦う気力を喪失して、うつ伏してしまった。
「心配御無用。頼朝は今、別の悪巧みにかかりっきりになっておるよ。今のうちに国へ帰られよ。」
と、帰り際に国衡が言い放った。
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