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ゴッドレジスタンス デュナミス
チーム・デュナミス
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夏目衛の妹、朱里を救出に成功した杏奈と卓郎。衛も新たな仲間として加わり、レジスタンスの戦力が大幅に上がりついに3人目のレイジング使いが加入した事で、チーム・デュナミスが正式に結成する条件を満たし、美琴に報告する事になった。
美琴「おめでとうございます♪これで貴方達は、"チーム・デュナミス"を無事結成できました!」
杏奈「やったね!これでまた戦いやすくなったよ!!これからはよろしくね、衛くん♪」
衛「は、はい!せいぜい足引っ張んないように俺、頑張ります!」
卓郎「頼もしいね、回復系のレイジング使いがいれば怖いものなしだ♪」
衛「そう言って貰えると嬉しいです!」
杏奈「あ!そうだ、美琴さん?昨日ね、大きな黒い怪物やっつけたらこれが出てきたんだけど.....これなんだか解る?」
杏奈はルシファーを倒した後に出てきた謎の水晶玉を美琴に見せた。すると美琴は暫く水晶玉を見つめ続けていると、何かがわかったように目を細めて水晶玉を手に取る。
美琴「まあ...貴方達...まさか、化神の一体を倒したのね!」
杏奈「えっ.....!?あの黒い竜の怪物が...?」
卓郎「じゃあ...その水晶玉は...異界の門と何か関係あるのか?」
美琴「これは...間違いありません.....異界の門を閉ざす"鍵"の役割をする宝玉..."魔水晶"と呼ばれたものです。」
卓郎「魔水晶...」
美琴「七つの大罪について、皆さんはご存知ですか?」
衛「七つの...?なんだそりゃ?」
卓郎「キリスト教の西方教会における、最も重い7つの罪の事で、人間の最大の欲望なんだ。」
美琴「その通り、この魔水晶は、この世界の生命体達の並外れた強い欲望の念が集まり、塊となったものです。」
杏奈「じゃあ、これと同じようなものが後6つあるって事?」
美琴「御明答♪魔水晶は全部で7個あるのです。後6つあれば、異界の門を閉ざす鍵の役割を無事、果たしてくれるでしょう♪」
衛「な、なかなかの長旅になりそうだけど...先輩方には妹を助けて貰った恩があるんで...!最後までよろしくお願いします!」
杏奈「こちらこそ♪」
美琴「この魔水晶は..."傲慢"の象徴ですね...どす黒い雰囲気がまた...ああ、失礼...では、改めて、チーム・デュナミス、正式に結成しました!」
杏奈「よっしゃぁぁっ!」
美琴「と、いいたいところですが...」
衛「へ?」
美琴「全線の者だけではまだ少し危険ですね...」
卓郎「えぇ.....まだ人数足りないんですか?」
杏奈「ぬか喜びだったじゃんかよもぉぉ!」
美琴「レジスタンスの各チームに欠かせない役者を忘れていました、失礼。」
衛「欠かせない役者?」
美琴「そう...チーム戦に欠かせない役者、"サポート能力者"」
卓郎「なるほど...RPGゲームで言う仲間の強化や敵を翻弄してくれる存在か...」
杏奈「前線には出ない代わりに色んな事をしてくれて便利だよね~♪敵の弱点を探ってくれたりするし!」
美琴「一先ず、今は仮結成としましょう、これで3人揃いましたし、ディストラクションへ行きましょう。」
杏奈「そのディストラクションって何処にあるの?」
美琴「世界から隔離された巨大な島にあります、ですので、専用の船で向かいましょう。」
卓郎「え?専用?」
美琴「ディストラクションに移動するためだけに造られた船があります。それに乗って島に向かいましょう。」
ー船乗り場ー
衛「おわぁぁ.....でっか...」
氷室邸を出て大門にリムジンで送ってもらい、1時間、窓の外を眺めていると、1つの巨大な船が水面に浮かんでいた。血のように真っ赤なボディカラーに、その頭上には大きな白いマスト、ボディ部分の左右にはビッシリと無数の檻が付いた窓があり、1つ1つの窓の中からは生気を失ったような顔もあれば、凶悪そうな顔などが覗き込んでいるのがわかる。
卓郎「.....あの船の中にいる人達って...まさか...」
美琴「えぇ、囚人です。」
杏奈「結構たくさんいるんだね...」
美琴「ふふふ.....彼等は後悔するでしょうね...許されざる罪を犯したことを...そしてディストラクションの恐ろしさに慄くでしょう...♪」
なんだかんだあって、美琴と共に船に乗り、30分後に巨大な島に到着した。最初に目にしたのは、厳格な顔つきの看守達が鎖付きの手枷で囚人を巨大な建物の中に連れて行っている様子だった。中には抵抗したり、不届きな態度を取る囚人を看守が電撃を纏った警棒で叩きのめしたり、脱獄しようとした囚人を看守が容赦なく射殺しているという地獄の光景だった。それを見た美琴を除く3人は震え上がらずにいられなかった。
杏奈「.......絶対悪い事なんてしないようにしようっと...いや、絶対ありえないけど!」
卓郎「ここは無法地帯なのか......??」
美琴「いえ、きちんとルールはありますよ?」
衛「こ、こんなおっかない場所にもちゃんとルールがあるのか......。」
美琴「ただ、ここは元いた世界の常識や倫理は一切通用しませんので悪しからず。」
すると突然、囚人はともかく、看守達までが顔を真っ青にし、全員が綺麗に列を揃えて敬礼を始めた。杏奈、卓郎、衛の3人は混乱しているが、美琴はにんまりと入口の扉を見つめていた。直後、扉が開くと、高身長かつ細身の人物が現れた。
衛「なんか来た!」
美琴「...マリエイヌ♪」
マリエイヌと呼ばれた人物は、腰まで垂れたサラサラの白いロングヘアに、ルビーのような紅い瞳が輝いており、上半身はオフショルダーかつノースリーブの胴体の中央に縦に赤いラインが引いており、胸元には3つの五角形の紅い宝石がはめ込まれていて、その下には右半分が白、左半分が黒のノースリーブのインナーを来ており、下半身は紺色のピッチリめのズボンで、太ももには無数のガーターベルトが巻きついており、黒いロングブーツを履いていて、腰にはズボンよりやや薄めの紺色の前垂れが3切れ、後ろが3切れの着いたウエストマントをつけていた。
衛「なんつーか....変わった格好だな...コスプレかよ...。」
卓郎「囚人はおろか、看守まで怯えているよ...まさか、彼は...」
美琴「そう、彼が、マリエイヌ・グランシアよ♪」
卓郎「...この人が...」
杏奈「こんなこと言うのも失礼なんだけど...もっと厳つくて身体がデカくてムキムキな感じかと...」
衛「刑務所のリーダーっていうくらいだもんな...」
美琴「彼らが新たなチームの"デュナミス"よ、まだ(仮)だけどね?3人とも強いから頼りになるわ♪特に杏奈は...♪」
マリエイヌ「.........。」
美琴がそう言うと、マリエイヌと呼ばれた者は杏奈、卓郎、衛を不思議そうに1人ずつ見詰めた後、再び美琴の方に向き直って、もう一度3人を見て、口を開いた。
マリエイヌ「...其方等の名を聞こう。」
杏奈「わ、私は!し、白石杏奈です!」
卓郎「喜多川卓郎です」
衛「...夏目衛ッス...」
マリエイヌ「先程感じ取ったが...其方等、レイジング能力に覚醒してからあまり時は経っておらぬな?」
衛「そ、それがどしたんすか...」
マリエイヌ「氷室邸のレジスタンスに入る者は本来、早くとも約3年もの鍛錬をせねばならぬ...美琴よ、何故、覚醒後に一月も経たぬ未熟者を組織に加えた?」
美琴「分からないかしら?彼ら、今までのレイジング能力者と比べると、とてつもない強い力を秘めているのよ...!」
マリエイヌ「......。」
マリエイヌはもう一度3人をじっくり観察し始める。1分半程見つめていると、何かに驚いたように少し目を細めて納得したような顔になった。
マリエイヌ「....まあ、良いだろう...ならば、我からの試練を受けてみよ。」
卓郎「試練...?」
マリエイヌ「内容は単純だ、其方達レジスタンスに欠かせない能力者、"サポート能力者"をデュナミスに加入させよ。」
杏奈「それって美琴さんがさっき言ってた...」
卓郎「しかし...その能力者を探すには苦労しそうだよね...何の手がかりもないし...」
美琴「手がかりならあります、レイジング能力者がレイジング能力者に近づくほど、紋章が互いに反応して光るんです。ほら、自分の腕の紋章をよく見てください。」
「「「!?」」」
3人が一斉に自分達のレイジング紋章を見ると、皆、近距離に居合わせている為に強く発光しているのが分かる。試しに離れてみると、少しづつ光が弱くなっていき、また近づくと光はまた強くなっているのがよくわかる。
杏奈「全然気づかなかった...もしかしてこの光...日常生活の時でも構わず反応してる訳!?」
マリエイヌ「.....とは言っても一般人にはその光は見えない。見えていればその者はレイジングの適正があるだろう。」
杏奈「なるほど、レイジング紋章が見える人を探せばいいんだね...」
美琴「貴方達ならきっと見つけられますよ...♪」
ーその頃ー
控えめな少女「....あの....やめて...ください...お願い...」
みなさか学園の中庭で、カーキー色のロングヘアの性格の大人しめな少女が、5人ほどの同級生に壁際に追い詰められて囲まれていた。
次回へ続く
美琴「おめでとうございます♪これで貴方達は、"チーム・デュナミス"を無事結成できました!」
杏奈「やったね!これでまた戦いやすくなったよ!!これからはよろしくね、衛くん♪」
衛「は、はい!せいぜい足引っ張んないように俺、頑張ります!」
卓郎「頼もしいね、回復系のレイジング使いがいれば怖いものなしだ♪」
衛「そう言って貰えると嬉しいです!」
杏奈「あ!そうだ、美琴さん?昨日ね、大きな黒い怪物やっつけたらこれが出てきたんだけど.....これなんだか解る?」
杏奈はルシファーを倒した後に出てきた謎の水晶玉を美琴に見せた。すると美琴は暫く水晶玉を見つめ続けていると、何かがわかったように目を細めて水晶玉を手に取る。
美琴「まあ...貴方達...まさか、化神の一体を倒したのね!」
杏奈「えっ.....!?あの黒い竜の怪物が...?」
卓郎「じゃあ...その水晶玉は...異界の門と何か関係あるのか?」
美琴「これは...間違いありません.....異界の門を閉ざす"鍵"の役割をする宝玉..."魔水晶"と呼ばれたものです。」
卓郎「魔水晶...」
美琴「七つの大罪について、皆さんはご存知ですか?」
衛「七つの...?なんだそりゃ?」
卓郎「キリスト教の西方教会における、最も重い7つの罪の事で、人間の最大の欲望なんだ。」
美琴「その通り、この魔水晶は、この世界の生命体達の並外れた強い欲望の念が集まり、塊となったものです。」
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美琴「御明答♪魔水晶は全部で7個あるのです。後6つあれば、異界の門を閉ざす鍵の役割を無事、果たしてくれるでしょう♪」
衛「な、なかなかの長旅になりそうだけど...先輩方には妹を助けて貰った恩があるんで...!最後までよろしくお願いします!」
杏奈「こちらこそ♪」
美琴「この魔水晶は..."傲慢"の象徴ですね...どす黒い雰囲気がまた...ああ、失礼...では、改めて、チーム・デュナミス、正式に結成しました!」
杏奈「よっしゃぁぁっ!」
美琴「と、いいたいところですが...」
衛「へ?」
美琴「全線の者だけではまだ少し危険ですね...」
卓郎「えぇ.....まだ人数足りないんですか?」
杏奈「ぬか喜びだったじゃんかよもぉぉ!」
美琴「レジスタンスの各チームに欠かせない役者を忘れていました、失礼。」
衛「欠かせない役者?」
美琴「そう...チーム戦に欠かせない役者、"サポート能力者"」
卓郎「なるほど...RPGゲームで言う仲間の強化や敵を翻弄してくれる存在か...」
杏奈「前線には出ない代わりに色んな事をしてくれて便利だよね~♪敵の弱点を探ってくれたりするし!」
美琴「一先ず、今は仮結成としましょう、これで3人揃いましたし、ディストラクションへ行きましょう。」
杏奈「そのディストラクションって何処にあるの?」
美琴「世界から隔離された巨大な島にあります、ですので、専用の船で向かいましょう。」
卓郎「え?専用?」
美琴「ディストラクションに移動するためだけに造られた船があります。それに乗って島に向かいましょう。」
ー船乗り場ー
衛「おわぁぁ.....でっか...」
氷室邸を出て大門にリムジンで送ってもらい、1時間、窓の外を眺めていると、1つの巨大な船が水面に浮かんでいた。血のように真っ赤なボディカラーに、その頭上には大きな白いマスト、ボディ部分の左右にはビッシリと無数の檻が付いた窓があり、1つ1つの窓の中からは生気を失ったような顔もあれば、凶悪そうな顔などが覗き込んでいるのがわかる。
卓郎「.....あの船の中にいる人達って...まさか...」
美琴「えぇ、囚人です。」
杏奈「結構たくさんいるんだね...」
美琴「ふふふ.....彼等は後悔するでしょうね...許されざる罪を犯したことを...そしてディストラクションの恐ろしさに慄くでしょう...♪」
なんだかんだあって、美琴と共に船に乗り、30分後に巨大な島に到着した。最初に目にしたのは、厳格な顔つきの看守達が鎖付きの手枷で囚人を巨大な建物の中に連れて行っている様子だった。中には抵抗したり、不届きな態度を取る囚人を看守が電撃を纏った警棒で叩きのめしたり、脱獄しようとした囚人を看守が容赦なく射殺しているという地獄の光景だった。それを見た美琴を除く3人は震え上がらずにいられなかった。
杏奈「.......絶対悪い事なんてしないようにしようっと...いや、絶対ありえないけど!」
卓郎「ここは無法地帯なのか......??」
美琴「いえ、きちんとルールはありますよ?」
衛「こ、こんなおっかない場所にもちゃんとルールがあるのか......。」
美琴「ただ、ここは元いた世界の常識や倫理は一切通用しませんので悪しからず。」
すると突然、囚人はともかく、看守達までが顔を真っ青にし、全員が綺麗に列を揃えて敬礼を始めた。杏奈、卓郎、衛の3人は混乱しているが、美琴はにんまりと入口の扉を見つめていた。直後、扉が開くと、高身長かつ細身の人物が現れた。
衛「なんか来た!」
美琴「...マリエイヌ♪」
マリエイヌと呼ばれた人物は、腰まで垂れたサラサラの白いロングヘアに、ルビーのような紅い瞳が輝いており、上半身はオフショルダーかつノースリーブの胴体の中央に縦に赤いラインが引いており、胸元には3つの五角形の紅い宝石がはめ込まれていて、その下には右半分が白、左半分が黒のノースリーブのインナーを来ており、下半身は紺色のピッチリめのズボンで、太ももには無数のガーターベルトが巻きついており、黒いロングブーツを履いていて、腰にはズボンよりやや薄めの紺色の前垂れが3切れ、後ろが3切れの着いたウエストマントをつけていた。
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卓郎「...この人が...」
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卓郎「喜多川卓郎です」
衛「...夏目衛ッス...」
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衛「そ、それがどしたんすか...」
マリエイヌ「氷室邸のレジスタンスに入る者は本来、早くとも約3年もの鍛錬をせねばならぬ...美琴よ、何故、覚醒後に一月も経たぬ未熟者を組織に加えた?」
美琴「分からないかしら?彼ら、今までのレイジング能力者と比べると、とてつもない強い力を秘めているのよ...!」
マリエイヌ「......。」
マリエイヌはもう一度3人をじっくり観察し始める。1分半程見つめていると、何かに驚いたように少し目を細めて納得したような顔になった。
マリエイヌ「....まあ、良いだろう...ならば、我からの試練を受けてみよ。」
卓郎「試練...?」
マリエイヌ「内容は単純だ、其方達レジスタンスに欠かせない能力者、"サポート能力者"をデュナミスに加入させよ。」
杏奈「それって美琴さんがさっき言ってた...」
卓郎「しかし...その能力者を探すには苦労しそうだよね...何の手がかりもないし...」
美琴「手がかりならあります、レイジング能力者がレイジング能力者に近づくほど、紋章が互いに反応して光るんです。ほら、自分の腕の紋章をよく見てください。」
「「「!?」」」
3人が一斉に自分達のレイジング紋章を見ると、皆、近距離に居合わせている為に強く発光しているのが分かる。試しに離れてみると、少しづつ光が弱くなっていき、また近づくと光はまた強くなっているのがよくわかる。
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マリエイヌ「.....とは言っても一般人にはその光は見えない。見えていればその者はレイジングの適正があるだろう。」
杏奈「なるほど、レイジング紋章が見える人を探せばいいんだね...」
美琴「貴方達ならきっと見つけられますよ...♪」
ーその頃ー
控えめな少女「....あの....やめて...ください...お願い...」
みなさか学園の中庭で、カーキー色のロングヘアの性格の大人しめな少女が、5人ほどの同級生に壁際に追い詰められて囲まれていた。
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