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第1章 広島お好み焼き屋を始めました
第21話 親子喧嘩(9)
しおりを挟むまあ、致し方が無い事だと諦めた方が良い……。
だって俺自身も前世の記憶も無いのに元嫁の容姿を見て──。もう既に他人の物になっていることを悟り、落胆……。
俺自身がこんなにも顔を引き攣らせ、にへらと笑い誤魔化す事しかできない……。
まあ、俺が自分の過去を悔やみ、後悔をして肩を落とす事を悟り。レビィアとリムも俺や元嫁に気を遣い、お互いの事を説明しなかったのだろうと察しはつくから。
俺はレビィアとリムの事を怪訝な表情で睨み、恨んで、叱るような事はしない。
まあ、俺は自分の脳内で色々と思案した。まあ、していたら。
「……母上~、リムと姉上はお城を出て、こちらの世界でパパと三人で仲良く暮らしますから。母上は今まで重荷になっていたリムと姉上のことはもう考えずに、向こうの世界で自分が心に想う殿方と婚姻……。添い遂げられ。仲良く国を統治しつつ幸せに暮らしてください」
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