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第1章 広島お好み焼き屋を始めました

第18話 猜疑心(3)

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 だからわらわはゆるりと部屋の扉を開け──。そおっと部屋の外にでると娘──レビィアのわらわの視界から小さくなる背を神技で自分の身体を他人から見えないようにしつつ後を追い始めた。
 お城の城外へと続く扉へと向け──!

『……ん? あれ?』

 わらわはレビィアの背を追いかけている最中に自身の脳内で呟きつつ首を傾げるのだ。

 だってレビィアの背……足取りが向かう先はお城の城外へと向かう大きな扉ではなく。あの娘の妹であるリムの部屋へと今日も向かうから、わらわはまた首を傾げ『レビィアはリムの部屋に何の用事があるのだろうか?』と午前中に思った。

 でも娘二人の様子がここつい最近可笑しい……と猜疑心を持つ母のわらわですが、と言いたいところですが。

 
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