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第1章 広島お好み焼き屋を始めました

第14話 異世界で初の対面販売をしてみます(12)

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 お客様はわたくしへとお金を手渡しではなく、台の上の直ぐ、素直に置いてくれた。

 だからわたくしは驚愕する。

 だってこれがわたくしの産まれ故郷ならば亜人のオス達は、売り子を揶揄しながら、中々お金を払わない上に。
 売り子たちの華奢な腕を握り、他所へと連れていき身体を求めようとするのですが。
 今わたくしの目の前に立つお客様は、全くいやらしい素振りは見せない……。

 でもお客様はモゾモゾと照れ恥かしそうな様子をわたくしへと見せるから。
 わたくしは『どうしたのだろうか?』と思いつつ首を傾げると。

「あ、あの……。見ず知らずの異国の方にこんな事を尋ねるのは大変に失礼だとは思いますが……。お姉さんの【2.5次元仕様】をスマートフォンで撮らしてもらってもよろしいですか?」
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