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第1章 広島お好み焼き屋を始めました

第7話 私の亜人への不満(7)

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 お母様は更に涙を流しながらわたくしへと泣きつくように嘆願をしてくるのだ。

 それはわたくしが憤怒して、怒りに任せながら怒声を吐けばいつもね。お母様の頭……。心の中にはもう既にお父様の容姿や匂い……。

 そう、お父様が城下の町で亜人達と微笑みながらお仕事を楽しそうにされている姿などお母様の心の中には一遍も残ってはいな筈なのに。お父様の名前を出してわたくしを諫めれば。
 わたくしが大人しくお母様の意見に対して耳を傾けると彼女は安易に思っているから。

 でもわたくし自身もお母様は都合の良い時だけお父様の名前を出し、自分が今に想う拠り所の、汚らしい亜人のオス達が殺されないように庇おうとしている事が。わたくしもここつい最近……。

 
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