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第1章 広島お好み焼き屋を始めました

第6話 世間の荒波(4)

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 だって町の、ならず者達がお酒に酔う度にわたくしの胸やお尻に触り、触れだけではなく。強く鷲掴みをしてくる悪態をつくは。
 わたくしのこの華奢な腕を握り、二階の宿部屋へと強引に連れて行こうとするから。
 わたくしはお店の店主が、この身を守ってはくれない……。自分の顔を引き攣らせつつ、素知らぬ振りを続けるだけ……。

 だからわたくしは自身の身を自分の力で守っただけなのに。何処のお店の店主も、わたくしにはもう二度とお店に近づかないでくれ……。

 そうわたくしに解雇通告を告げてきた。

 「えぇ~、何故です~? 何故わたくしがお店を首なのですか~~~?」

 わたくしは一応、その都度……。お店の店主達へと不満のある顔と声音で尋ねた。

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