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第112話 許昌学園(5)

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 そうブレザー姿で茶色い髪へと染め? 脱色? したJK少女が蹴り技を繰り出した後のポーズをとりつつ立ちながらケラケラと僕の幼馴染を嘲笑うから。

「お前等……」

 だから僕は名前もわからない茶色い髪色以外は普通のJK少女をしている少女へと睨み唸り吠えると。

「郭嘉~、貴様~。良くも牛輔を~」

 僕の側へと駆け寄ってきたリちゃんが牛輔君を蹴り飛ばした少女へと、やはり唸り吠えれば。

「曹洪、于禁……。貴様等……。良く李傕と郭汜の事を……」

 リちゃんに続いて張繡さんが唸り吠えると。

「やぁ、ああああああ~!」と。
「この不意打ち野郎がぁあああっ!」

 樊稠さんの気勢を上げた声と荒々しい声が僕の耳へと聞こえるから彼女……。樊稠さんはグレーの髪色したヤンキー少女へと猪突猛進──!
 自身の腕から柳葉刀を召喚して──!

「はい! やぁ~!」と襲い掛る。




 許昌学園の二人……。

 そう余り三国志と言う名の物語に関しては詳しくはない人達……。アプリケーションゲームの知識ぐらいしかない僕でさえも知っている魏の名将二人の名前……。曹洪と于禁の名前を叫びながら樊稠さんが、じゃなく。張繡さんも樊稠さんへと続き、真っ赤な戟を召喚して曹洪へと猪突猛進──襲い掛る。

 だから樊稠さんと于禁の剣と戟での切り! 刺し! 薙ぎ払い! 強打! 蹴りでの争いに続いて。張繡さんと曹洪の戟対青竜刀での長い武器同士の剣戟の様子や音も僕の紅の瞳と耳へと聞こえてきたのだ。





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