僕は魔王董卓仲穎だ！ お前等かかってこいよ！ オラオラ！ と肩を振って威張り歩きたいけれど……

第39話 謀反（２）

　そう、儂の心の奥底で眠っているデブの事を幼い頃から執着して虐め楽しんできた阿保……。張繍の馬鹿が真っ赤な顔──嫉妬に狂い、怒り狂った顔をしながら。

「デブー！　あんたぁ～！　何をしているんだい！」

　儂に吠えてきたと思えば張繡の阿保は直ぐに自分の足を素早く上げ、儂の身体へと魔力と嫉妬を込めた──真っ赤に燃える足蹴りを入れてきたのだ。

　だから張繡の不意打ち暗い儂は数メートル後方へと吹き飛んだのだ。

　でも儂も張繡の嫉妬の含んだ怒声が聞こえた瞬間に無詠唱で防御壁を展開したから致命傷や重症になる事も無く直ぐに立ち上がり。
　儂は君主に対して真っ赤な顔で反抗……。謀反を企てようとしている可愛い娘にゃんに転生している張繍の阿保とこの通り……。

　儂は本気で殴り合い。蹴り合いを続けているのが今の状態なのだが……。

　張繡の阿保も最初の儂への不意打ち攻撃こそ上手くはいったようだが。
　儂の今の身体は生前の老いた身体では無い。