俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第38話 何それ？（１）

「ただいま～」

　俺は玄関の扉を開け、玄関内へと入りながら伯母さんへと帰りましたと声をかけ、自分が履いていた先の尖がった革靴を脱ぎ始める。

「新ちゃん、お帰り！　今日は早く帰ってこれたんだね」

伯母さんが嬉しそうに俺に尋ねてきた。

　そういつもの俺は学校帰りに、広島市の中央八丁堀や新天地、薬研堀に流川の繁華街でツレや唯達と遊んで帰るから、自分が帰宅をする頃は、伯父さんや伯母さんも二階の自分の部屋で二人仲良く睡眠中──。

　だから俺が帰宅をした時はいつもアイツ……。姉ちゃんが俺の帰宅を御前様を待つ女房のように出迎えてくれる。

　まあ、そう言ったところ……。気の利く優しいところ……。本当ならば一途なのだろうな？　と思われるところは、姉ちゃんも良い女なのだろうと思うのだが。