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第32話 家族の思い(10)
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だけど俺には久美ちゃんや唯がいるから安易な返事を二人にはできないから。
「わ、分かったよ。伯父さん、伯母さん……。俺、姉ちゃんと仲良くするからさ、伯父さんと伯母さんは心配しなくても良いから……。それともう俺と姉ちゃんは喧嘩をしないから、二人はもう二階へと上がって寝ても良いよ。明日も朝が早いだろうから……」
そう、俺は伯父さんと伯母さんの悲しむ顔を見たくはないから、取り敢えず姉ちゃんとは仲良くするからと曖昧な返事を告げてしまう。
だから伯父さんと伯母さんは、俺の言葉を聞き、本当に安堵した顔をすれば。
「じゃ、新作、美奈子の事を頼むな」
「美奈子も、もう泣かない。新ちゃんは別にあんたの事を嫌ってないし、怒ってないと言っている、じゃん。だからもう美奈子は泣かない」
伯父さんと伯母さんは俺と姉ちゃんに優しく声をかけると風呂場から出て、二階の自分達の部屋へと向かうから。
「ほら、姉ちゃん、もう泣くなって……」と優しく声をかけ。
「じゃ、俺の身体を洗ってくれるかな?」とも、両親公認になった俺は告げる。
「本当に?」
「うん」と俺が頷けば姉ちゃんは満身の笑みを浮かべ、また俺に甘えてくると言う事は?
姉ちゃんは今晩を境に、俺の完全な押しかけ女房と化し、尽くしてくれるようになるのだが。
俺の伯父さんや伯母さんへの言葉は曖昧な返事だからね、二人……。久美ちゃんと唯の事を想う俺は、姉ちゃんに対してはっきりとした気持ちと態度を見せる事ができない優柔不断で曖昧な日々が続くから。姉ちゃんは取り返しのつかないよう事件を起こしてしまうようになる。
◇◇◇
「わ、分かったよ。伯父さん、伯母さん……。俺、姉ちゃんと仲良くするからさ、伯父さんと伯母さんは心配しなくても良いから……。それともう俺と姉ちゃんは喧嘩をしないから、二人はもう二階へと上がって寝ても良いよ。明日も朝が早いだろうから……」
そう、俺は伯父さんと伯母さんの悲しむ顔を見たくはないから、取り敢えず姉ちゃんとは仲良くするからと曖昧な返事を告げてしまう。
だから伯父さんと伯母さんは、俺の言葉を聞き、本当に安堵した顔をすれば。
「じゃ、新作、美奈子の事を頼むな」
「美奈子も、もう泣かない。新ちゃんは別にあんたの事を嫌ってないし、怒ってないと言っている、じゃん。だからもう美奈子は泣かない」
伯父さんと伯母さんは俺と姉ちゃんに優しく声をかけると風呂場から出て、二階の自分達の部屋へと向かうから。
「ほら、姉ちゃん、もう泣くなって……」と優しく声をかけ。
「じゃ、俺の身体を洗ってくれるかな?」とも、両親公認になった俺は告げる。
「本当に?」
「うん」と俺が頷けば姉ちゃんは満身の笑みを浮かべ、また俺に甘えてくると言う事は?
姉ちゃんは今晩を境に、俺の完全な押しかけ女房と化し、尽くしてくれるようになるのだが。
俺の伯父さんや伯母さんへの言葉は曖昧な返事だからね、二人……。久美ちゃんと唯の事を想う俺は、姉ちゃんに対してはっきりとした気持ちと態度を見せる事ができない優柔不断で曖昧な日々が続くから。姉ちゃんは取り返しのつかないよう事件を起こしてしまうようになる。
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