俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第25話 帰宅（７）

　とうとう行き場を失った姉ちゃんが伯母さんへと泣きながら公衆電話から電話……。

「（母さん家に帰ってもいい？）」と嘆願、尋ねたみたいだ。

　でも伯母さんは姉ちゃんが泣き言を言っても家に入れる気はないから。

「…………」と無反応……無言を決め込んだから。

「（母さんお願いします！　二度と家で暴れ、家族に迷惑もかけたりもしないから～。それに家へと彼氏やツレを二度と呼んだりしなし、部屋にあげたりもしないから～。学校だって終われば寄り道もしないで家に帰る……。うち真面目になるから許してよ、母さん……。お願いします。家に帰らせてください……）」

　姉ちゃんは電話の向こうから伯母さんへと泣きべそをかきつつ……。

　でも力強く、根気よく、何度も伯母さんに平謝りをして嘆願をして許しを乞ぅをとしたみたいだ。

　しかし俺が何度も説明をした通りで、今回の件は伯母さんは本気で姉ちゃんに対して怒っているし。
　伯母さんは姉ちゃんとの親子の絆を完全に断ち切っても良いとも思い、覚悟もしていたようだから。

「美奈子……。いくらあんたが泣こうが、母さんは美奈子を家に入れるつもりはないから。美奈子は高校を自主退学して自分で住み込み先があるような仕事を探すか？　広島の繁華街……。夜の流川か、銀山町辺りをふらついて、ヤ○ザの彼氏でも見つけて、その男の家か、事務所に転がり込んで。その男の為にキ○バレーか男性ヘルスト○コ風呂で働き貢ぐような生活をすれば良いでしょう？　母さんの知り合いにもそんな女性人達いるから。美奈子、あんたもそうすれば良い……。それに上手くやれば飲み屋だって任せてもらえる事もあるらしいから。そうしなさい、美奈子……」