俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第23話 今日から俺は武者修行です（７）

「ああ、山中分かったよ。今度ね……」

　俺は山中の奴に苦笑いを浮かべつつ言葉を返しながら。

（マジでこいつ蛇のようにしつこくて、ウザイ奴だ……）と思う。



「大島どうする～？」
「大島どんな感じでするや～？」

　取り敢えず山中のナンパ計画はこの度は中止になった。

　だから山中と佐田が今後の俺達の行動……。

　俺の武者修行の件はどうするのだ？　と尋ねる。

「う～ん、そうだな……」

　大島は山中や佐田……。その他の奴からも俺の件で『どうする？』、『大島どうするの？』と問われて、自分の腕を組み考える人となり呻るから。
　俺も他のクラスメイト達と同じように大島の様子を窺う。


「お～い、新作？」

　考える人になっていた大島だが、自分の腕を組む行為を辞めて俺に声をかけてきた。

「ん？　何、大島？」

　だから俺は大島へと言葉を返したよ。自分の首を傾げながらだ。

「……新作、あの瀬戸ポンの奴に今からお前喧嘩を売ってこい。良いな、分かったな？」

　自分の首を傾げつつ、大島の様子を窺っていた俺に対して、只の知り合いの幼馴染様が大変に凄く、怖い事を告げてきた……。じゃなく、喧嘩経験が皆無に等しい俺に対して下知をくだしてきた。

　だから俺の口から。

「えぇ、ええええええええええっ！」

　と絶叫染みた奇声があがるのだった。