上 下
190 / 274

第23話 今日から俺は武者修行です(1)

しおりを挟む
「よ~し! 出来たぁ~!」

 大島が俺の【今日か〇俺は】の容姿を見て嬉しそうに言葉を吐けば。

「どれどれ?」
「おっ! いいじゃないか?」
いい、いいえぇ、えぇ》」
「良いんでないか~?」
「悪くないの~」
「ナウィじゃんか~」と。

 その他にも俺の買い物……。今日から俺がになるための学生服アイテム……。学生ズボン装備品の購入を興味本意や、面白がって付き添ってくれたメンバー達も俺のは悪くない、どころか?

「山本~。お前~、結構イケメン男前だったんだな、知らなかったけぇ」

 あの口の悪い山中が俺の容姿を褒め称えてくれるぐらい俺は、が似合っているらしい。

 だから俺は下──。自身の長ラン仕様の詰襟学ランに、ドカンのズボン姿をマジマジと確認しながら。

「そうかな……?」

 俺が他人事のようにボソボソと呟いた。

「ああ、こいつ、新作の奴はなぁ~。中坊の頃も結構モテたからなぁ~」

 俺が呟き終えると大島の奴が。俺の知らない事、訳の解らない事をケラケラと笑いながら、この場にいる者達へと告げる。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ラ・ラ・グッドバイ

おくむらなをし
恋愛
大学の事務員として働く派遣社員の吉田は、何度目かの失恋をした。 仕事も恋も長続きしない自分に苛立ちながら副業にしている日雇いの現場へ向かい、そこで栗谷ほまれという年下の女性に出会った。 妙にパーソナルスペースが狭い彼女の態度に戸惑いながらも一緒に食事をして別れ際、彼女は「またね」という言葉を口にする。 その後2人は意外なかたちで再開することとなり……。 ◇この作品はフィクションです。全20話+アフターSS、完結済み。 ◇この小説はNOVELDAYSにも掲載しています。

目覚めた公爵令嬢は、悪事を許しません

さち姫
恋愛
公爵の娘として生まれたスティングは、この国の第1王子ガナッシュと幼い時から婚約が決まっていた。 政略結婚でありながらもスティングはガナッシュのことが好きだった。 だが、ガナッシュは乳母の孫であるレインを溺愛していた。 ことある事にガナッシュはレインの肩を持ち、スティングの言う事を全く聞かなかった。 そんな中帝国より留学できている皇子、皇女とスティングは仲良くなる。 ガナッシュ様。私は幾つも、忠告をして参りました。それなのにレインを望まれるのです。 いいんです。もう、疲れました。 私は少し自由に生きてみたいと思います。 前に投稿していた小説です(*^^*)

【アルファポリスで稼ぐ】新社会人が1年間で会社を辞めるために収益UPを目指してみた。

紫蘭
エッセイ・ノンフィクション
アルファポリスでの収益報告、どうやったら収益を上げられるのかの試行錯誤を日々アップします。 アルファポリスのインセンティブの仕組み。 ど素人がどの程度のポイントを貰えるのか。 どの新人賞に応募すればいいのか、各新人賞の詳細と傾向。 実際に新人賞に応募していくまでの過程。 春から新社会人。それなりに希望を持って入社式に向かったはずなのに、そうそうに向いてないことを自覚しました。学生時代から書くことが好きだったこともあり、いつでも仕事を辞められるように、まずはインセンティブのあるアルファポリスで小説とエッセイの投稿を始めて見ました。(そんなに甘いわけが無い)

お願い縛っていじめて!

鬼龍院美沙子
恋愛
未亡人になって還暦も過ぎた私に再び女の幸せを愛情を嫉妬を目覚めさせてくれる独身男性がいる。

抱かれたいの?

鬼龍院美沙子
恋愛
還暦過ぎた男と女。 それぞれの人生がある中弁護士 上田に友人山下を紹介してくれと依頼が三件くる。 分別がある女達が本気で最後の華を咲かせる。

虹ノ像

おくむらなをし
歴史・時代
明治中期、商家の娘トモと、大火で住処を失ったハルは出逢う。 おっちょこちょいなハルと、どこか冷めているトモは、次第に心を通わせていく。 ふたりの大切なひとときのお話。 ◇この物語はフィクションです。全21話、完結済み。 ◇この小説はNOVELDAYSにも掲載しています。

笑い方を忘れたわたしが笑えるようになるまで

風見ゆうみ
恋愛
幼い頃に強制的に王城に連れてこられたわたしには指定の場所で水を汲めば、その水を飲んだ者の見た目を若返らせたり、傷を癒やすことができるという不思議な力を持っていた。 大事な人を失い、悲しみに暮れながらも、その人たちの分も生きるのだと日々を過ごしていた、そんなある日のこと。性悪な騎士団長の妹であり、公爵令嬢のベルベッタ様に不思議な力が使えるようになり、逆にわたしは力が使えなくなってしまった。 それを知った王子はわたしとの婚約を解消し、ベルベッタ様と婚約。そして、相手も了承しているといって、わたしにベルベッタ様の婚約者である、隣国の王子の元に行くように命令する。 隣国の王子と過ごしていく内に、また不思議な力が使えるようになったわたしとは逆にベルベッタ様の力が失われたと報告が入る。 そこから、わたしが笑い方を思い出すための日々が始まる―― ※独特の世界観であり設定はゆるめです。 最初は胸糞展開ですが形勢逆転していきます。

私を欲しがる男!

鬼龍院美沙子
恋愛
何十年も私を狙い私に相応しい男になりプロポーズしてきた男。お互い還暦を過ぎてるのに若い頃のように燃え上がった。

処理中です...