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第22話 長ラン、ドカンにリーゼント! (9)

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「何だ~、秀樹~?」

 大島がクラスの皆と俺の事を蔑む行為と嘲笑う行為を辞め、村上秀樹へ視線を変え言葉を返せば。村上秀樹の奴は大島へと自身の口を開き。

「大島、俺さ、数日前に猿猴橋近くのツ○ヤに安い革ジャンがないかを見にいったのだけれど。その時に型遅れの裏地に刺繍の入っていない長ランが三千円ぐらいで売っているのを見たんだが。もしもそれが未だ売れ残っていたら山本の奴、学生服の上下を買い揃える事も可能なんじゃないのか?」と説明をした。

「おお~! ほんまにかぁ~?」

 村上秀樹の説明を聞き、大島が大きな声を上げる。

「マジか?」
「それならば大島、いけるんでねぇ?」
「だな……」

 山中と佐田も村上秀樹の説明を聞き。まだその長ラン……。文部省推薦の詰襟学ランの上着の丈が通常の物よりも結構長いタイプの学生服が売れ残っていれば。
 俺の小遣い──予算以内で学生服を上下で購入可能だなと告げるから、大島の奴も更に納得するので。

「新作~!」と俺に声を掛けてきた。


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