俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第22話 長ラン、ドカンにリーゼント！ （８）

「お～い！　大島～！」
「……ん？　何だ、秀樹？」

　大島達が俺の容姿を見て──！

『文部省にドカンって変だろうな?』
『似合わねぇだろうな？』
『マジでだせぇ！』
『まあ、ダサい山本だからえぇんでねぇかぁ？』
『えっ！　でもな？　俺達と一緒に歩くんだぞ！　マジでダサくねぇ?』

　大変に口が悪い山中の奴が最後に俺の事を腐し、『あっ、ははは』と嘲笑いをすれば。

『まあ、そう言われれば。そうだが……』
『少し離れて歩けば良いんじゃねぇ？』
『まあ、確かになぁ……』
『俺は、そうしよう……』と。

　その他のクラスメイト達も山中に続き、学校外……。駅や街中、繁華街を歩く時は、俺から離れて歩くのだと蔑ろ、嘲笑い、揶揄し、続けていると。村上秀樹が大島に声を掛けてきた。

　だから「ひどいよ」と嘆き、不満を漏らしていた俺も含めたクラスメイト達が一斉に。俺の事を軽視しながら物笑いの種にする行為を辞め。

『何だ？』
『何だ？　何だ？』
『何事だ？』

　村上秀樹へと一斉に注目をしたのだった。