俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第22話 長ラン、ドカンにリーゼント！ （４）

　そう俺のヤンキー仕様の学ランを購入しに行く為にお金……。俺に小遣いを持っているか？　と尋ねてきただけだった。
　なのに、俺が早とちりをして、この学園の一年生を完全に占めている大島達に対して、今日から貢君にならないといけないのかな？　と勘違いして思ってしまい。
　大島達の気を悪くしたと思うから。

「大島達ごめん……。俺早とちりをしたみたいで……。本当にごめんよ……」

　俺は大島達……。いや、クラスメイト達を見渡しながら謝罪をし続けた。

「いいや、別に良いって～」
「気にするな、山本～」
「まあ、誰でも勘違いや失敗はするしなぁ……」
「そうそう」
「だから山本気にするな……」

　俺クラスの皆に謝罪をした。
　そして正直驚いてしまう。
　俺が考えていたよりもクラスの皆が怖い外見とは裏腹に気さくな奴等ばかりだから。
　俺はちょっとと言うか？　か・な・り・驚いてしまう。

「山本～？」

　俺が想像を絶する程クラスの皆が気さくでいい奴等ばかりだから感動……。感無量と化していると佐田が声をかけてきた。

「……ん？　何、佐田？」

　俺は感無量と化すのを辞めて佐田へと視線を変え、尋ね返した。

「山本、お前～、それはそうと小遣いはあるのか？」