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第20話 嘆願……(9)

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 大島は更にケラケラと俺の事を嘲笑うように尋ねてきた。

「……えっ! ど、どうだろ……俺従姉の姉ちゃんの事は、本当の姉ちゃんぐらいしか思っていなかったから……」

 俺は大島の問いかけに対して驚いた顔をしながら言葉を返しつつ。大島が尋ねてきた通りに。姉ちゃんが俺の初恋の相手になるのかも知れない? とは思う。

 でも今の俺は従姉の姉ちゃんに対して恋頃はない……。姉ちゃんは確かに俺の許嫁だったかも知れないけれど。

 姉ちゃんには現時点で彼氏もいるし。姉ちゃんが彼氏とあんな事やこんな事をしているのを現実に、この目で見た俺だから。姉ちゃんに対して仮に恋心があったとしても俺は完全に冷めたから。

 従姉の姉ちゃんあのひと対して俺は恋心等はない……。

 俺が今現時点で好意があるのは、久美ちゃん先生で……。彼女の命の俺だからと思っていれば。



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