俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第20話 嘆願……（７）

　いつ警察の御厄介になっても良いようなスリルを共に共用して大笑い、楽しく会話をしたり悪さ……。他校の生徒へと意味も無く因縁をかけ殴る暴力を楽しんだり、かつあげや暴走行為をツレと楽しみ、共用……。


　そんな悪しき事を次の日学校の休憩時間に、昨日はああだった、こうだった。だから楽しかった……。じゃ今日も何か悪い事を！　警察の御厄介になるかも知れないスリルを皆で楽しもうぜ！　おう！　と気合を入れ合うのが。

　あいつ等……。大島達ヤンキーのツレは、そう言った奴等なのだと俺が、気がつけば。俺は大島のツレ達に、『山本～、お前～、勘違い～。まあ、勘違い男の真面目な山本君は、俺等よりも頭悪いんじゃないのか～？』と告げられ。ケラケラと嘲笑いを受け、浴び、その後は？

『山本～、お前～、その傷のお返し、復讐を大島に頼もうとしていたのだろう？」

　俺がドキッとした卑怯な思惑をあっさり見透かされ、俺も一応は『い、いや、そんな事はないよ。お、俺も只少しばかり大島に話しを聞いてもらいたいだけで……。大島になんかしてもらおうと言う気は一切ないから。あっ、ははは』と俺は自身の顔を引き攣らせ、強張らせつつ、笑い誤魔化し、言葉を詰まらせながら、首を振るけれど。