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第19話 怒り……(12)

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「姉ちゃん辞めろ! こんな事をしたら駄目だよ! 伯父さんが汚して仕事が出来なくなったらどうすんだよ!? この家だって売らないといけなくなるんだぞ! 大概にしろよ!」と。

 俺は姉ちゃんへとまた祈るように嘆願をしたよ。何度言っても聞く耳を持たない……。


 そして持たないと分かっていても俺は姉ちゃんへと何度も嘆願をした。
 でも姉ちゃんは昭和のヤンキー姉ちゃんだから真面目な俺の言葉なんかには聞く耳を持たない。

 だから俺はこの時も【大島】に友達だろう? 幼馴染だろう? 俺に事を助けてくれ! と嘆願するべきだったと後悔をした。

 そう、何で俺は姉ちゃんに情を入れてしまったのだろうかと、後悔の念を抱き、募らせたのだ。

 だって大島達に頼んでいれば、俺と伯父さんの二人は姉ちゃん達にこんな酷い目に遭う事はない。

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