俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第18話 初めての経験（３）

「そうだろう！　こいつマジでダサいだろう！　うちはこいつと親戚だと思うだけで恥ずかしよ」と。

「マジでこいつが家にきてから、毎日がうざいから、死んでくれればいいのに」と。

　姉ちゃんは本気なのか？　嘘なのか解らないけれど？

　この俺と従姉なのが『恥ずかしい！』、『死ねばいいのに！』と大変に恐ろしい言葉を平然と吐き、悪態をついてきた。

　俺はそれを！　姉ちゃんの多分本当だと思う気持ちを知り、悲しくなり『うぅ、ううう』と嗚咽を漏らす暇等俺にはなく。

「お前なぁ～、誰の女の身体を勝手に触ってだ～。いい加減にしろよ～。こらぁっ！」

　多分こいつが姉ちゃんの彼氏か？　と思った。おっさん顔のパンチパーマの男……。お世辞でもカッコ良いと褒める事ができない男……。俺の方が絶対にカッコ良いと思う年上のヤンキー男が。俺に怒声を吐けば。その後はダンゴムシ化している俺の横腹へとセオリー、テンプレ通りに蹴りだ。

「痛ぁあああっ！」