俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第16話 学校で……（６）

　だって久美ちゃん先生は気がついているのか？　気がついていないのか？　俺自身も良く解らないけれど。

　俺の硬くて立派になった物の上に平然と彼女の華奢な掌を乗せ、握るように指を丸め動かしながら。

「ねぇ～、山本君～。どうなの～、先生に教えて～？」

　久美ちゃん先生は中々顔を上げようとしない俺……。自身の真っ赤になっている顔！　火照っている顔！　を見られるのが恥ずかしいからと隠している俺へと止めを刺すように下から可愛く「ん？」と覗き込んできた。

　だから俺は『久美ちゃん先生～。俺はもう我慢できないから～。許して～。必ず責任はとるから～』と彼女へと告げ押し倒して頂いちゃったと言う事は、根性無しの俺……。昨晩も姉ちゃんに『クソ丁稚～』と夜明け近くまで罵られても、これと言った反抗もできないで。姉ちゃんの彼氏相手に本気でビビっている気弱な俺だから。

「先生これは姉弟喧嘩でついた傷だから大丈夫……。だから心配しないで」と。

　俺は久美ちゃん先生に満身の笑みを浮かべながら告げた。