俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第14話 伯父さんと伯母さんの嘆き（３）

　でも伯母さんは俺に姉ちゃんが、自分の意志ではなく親の意志……。

　伯父さんにヤンキー姉ちゃんになったら駄目だからと、受験をさせてもらえなかったと告げると。

　伯父さんに続いて伯母さんまでもが俺の前で下を向き始める。

　そんな様子の伯母さんにたいして俺は「そうなんだ」と言葉を返した。

「うん」

　伯母さんが頷く様子を見た俺は、「じゃ、姉ちゃんは二次募集で受かったんだ？」と、尋ねると。

「うん、そう」と、伯母さんは俺に言葉を返し。

「美奈子が通っている高校は商業高校だから男子の数は少ないから女の子ばかりで固まって遊んでいるみたいだけれど。美奈子が仲良くなった娘が偶々素行が良く無くて。上級生の先輩の女子や男子と仲が良い娘らしくて。その娘と遊んでいる間に、美奈子が通っている学校の不良グループに入っている感じになったみたいで……。学校や外でも悪い事、他人に迷惑をかける事ばかりしているみたいでね。私とお父さんは、本当にどうしたら良いのか解らなくてね。新ちゃん……」

　伯父さんに続き、伯母さんも嗚咽をもらしながら俺に姉ちゃんの事を教えてくれた。