俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第13話 伯父さんからの謝罪（2）

「そうは言ってもなぁ、新作……。お前のその手を見たら儂は、お前の父ちゃんと母ちゃんに合わす顔が無いよ……」

　伯父さんは俺の傷を見てまた下を向いた。

「ああ、この傷ならば気にしなくていいよ。お医者さんも一週間もすれば治ると言ってくれたから。伯父さんは全然俺の事等心配しなくても良いから」

　俺は湿布を張り、包帯を巻かれた痛々しい手を振りつつ、伯父さんや伯母さんに気にするな！　

『あっ、ははは』と笑ってくれと告げる。

「それに伯父さん、俺はまだ若いし、身体も頑丈だから大丈夫だけれど。伯母さんの方は大丈夫だった？」と尋ね。
「俺が病院から帰る迄の間に姉ちゃんに酷い事を伯母さんはされなかった？」

　俺は更に伯父さんと伯母さんへと尋ねてみた。

「私は大丈夫……。新ちゃんが私の事を庇ってくれたから。今日は美奈子に酷い事を余りされずに済んだよ。本当にありがとうねぇ、新ちゃん……」