俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第８話 家族三人だけの夕食の始まり？ （２）

　でもそれは俺の取り越し苦労だったようだよ。照明伯父さんは俺が幼少期の頃と全く変わらない様子で接してくれた。

　だから俺は嬉しくて仕方がないから。

「ありがとうございます！」

　また伯父さんへとお礼を告げる。

　そして告げ終えれば俺は伯父さんへと満身の笑みを浮かべ、白い歯を見せながら。

「じゃ、俺、伯父さん、伯母さん……。二階で宿題と予習、復習するからごめんね」と告げる。

　だから伯父さんは「えっ！」と驚嘆を漏らすのだ。

　だって伯父さんも家の両親から俺の頭……。

　まあ、脳味噌の方が余り芳しくないとは聞いてはいる筈だ。

　だって俺自身も自分の事を本当に頭が悪い男……。

　そう俺は中坊の頃に、高校受験をしても受かる高校があるか、どうか分からないと担任の先生に太鼓判を押され事があるくらい。
　俺は教科書と向き合い、対話をした事がないくらいの落ちこぼれだった。

　その事を知っている伯父さんは、俺の言葉を聞き驚愕したみたいだけれど。
　伯父さん自身も少しばかり間が開けば。

「……新作は予習、復習するのか……。それは偉い。凄いなぁ～。素晴らしいなぁ～」

　伯父さんは自身が着衣をしていたスーツを脱ぎながら俺に微笑みながら褒め称えてくれた。

　だから俺は幼い頃のように「うん」と素直に可愛く微笑みながら頷いた。


「……お父さん、新ちゃんね？　高校から帰宅をしても二階でずぅ～っと勉強ばかりしていたのよ。だからうちも本当にびっくりしてね……。でも凄いと思わない、お父さん～？」

　俺と伯父さんの会話を傍から穏やかな表情……。嬉しそうに見ていた伯母さんも俺がガキの頃よりも偉くなったと褒め称えてくれるから。
俺はマジで本気で嬉しいな～と思えば。