俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第８話 家族三人だけの夕食の始まり？ （１）

「おっ！　新作来ていたのか？」
「はい！　伯父さん！　お世話になります、と言うか？　俺の親父とお袋の都合で本当に御迷惑をかけます……。本当にすいません……」

　俺はお仕事から車で『ブル、ルルル』とエンジン音を出しながら帰宅をしてきた照明伯父さんへと、家の両親の都合で迷惑をかけますと自分の頭を深々と下げ、高校生らしく謝罪をした。

「うぅん、気にするな、新作」

　伯父さんは頭を下げる俺に対して、首を振りつつ気にするなと告げてくれた。

「……新作、そんな堅苦しい話や挨拶の方は抜きだ」とも、伯父さんは俺に微笑みかけながら告げると。

「新作～、今日からこの家は、自分の家だと思って気軽に住んで生活をしてくれ。良いな、新作？」

　照明伯父さんは以前と変わらぬ様子……。


　そう伯父さん家には子供は女の子の従姉の姉ちゃんしかいないから。俺は幼少期から伯父さんにはとても可愛がってもらっていたのだ。
　もうそれこそ？　伯父さんの実娘である姉ちゃんよりも会えば可愛がってもらったような気がするよ。
　それでも俺と伯父さんが会うのは小学生以来だから。伯父さんの俺への接し方が以前とは違うかな？　と思っていたから。
　俺はホッとして胸を撫でおろすのだ。

　だって照明伯父さんには年頃の娘である従姉の姉ちゃんがいるから。
　俺のような思春期の男子に対して少なからずは警戒をし。
　俺に対して冷たい目で不愛想な振る舞いをしてくるのではないかな？　と少しばかり不安でいた。