俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第７話 お世話になります（４）

　ガチャ、ガチャ！


『……ん？　あれ？』

　俺が伯父さん家の玄関の前で鼻歌を歌って佇んでいると扉の鍵が開く金属音が聞こえてきた。

　だから俺は『家の中に誰かいたんだ？』と思う。



『ギィー！』

　俺が首を傾げつつ玄関の扉を見詰めていると、鈍い音と共に伯父さん家の扉が開いた。

　だから俺は開いた扉の隙間から家の中を覗く……。

　すると人の姿が俺の瞳に映るから。
　俺の口から自然と「あっ！　伯母さん！」と声が漏れる。

「えっ！　新ちゃん！」

　伯母さんは何故か驚いた顔で俺の名を呼び。

「新ちゃんだったのね……」と。

　伯母さんは家の玄関の扉を完全に開け──。人の姿が俺だった事に安堵するから。
　俺は「ん？」と俺は首を傾げ。

『伯母さん何かあったのかな？』と思う。