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第6話 俺って一人暮らしができるかも? (2)
しおりを挟むその後は更に担任の久美ちゃん先生と俺は仲良くなり。彼女に気軽に声をかける。
そう俺は久美ちゃん先生に『今日家の遊びに来ない!』と声をかけ、誘ってね。
『おい、久美!』と俺は彼女を気軽に名指しで呼べる立場に成りたいのに。
家のお袋様が親父様へとまた可笑しな事を言い始めるから、俺の顔色はどうしても変わってしまうのだ。
でも俺の邪な想いとは裏腹に、家の両親の会話は更に続いていく。
「……ん? 新作を兄貴の所に預けるのかぁ?」
親父様も俺と一緒でお袋様の提案を聞き驚愕するのだ。
まあ、当たり前だけれど。
でも家のお袋様は親父様が驚愕しようが気にもしていない素振りで。
「うん、そう」と頷き。
「だってお兄さんの所ならば健ちゃん達が遊びに来て、家が不良の溜まり場になると言う事はないでしょう? 新作も自分の家ではなく、他人の家ならばちゃんと場をわきまえてくれると思うの? あの子は確かに勉強ができない、頭の弱い子かも知れないけれど。あの子の校風に流れない、真面目な容姿を見ればわかる通りで、他人には流されないし。最低限の常識……。マナーはちゃんと守る事が可能な子供だから。あなた~、新作は、お兄さんやお姉さん達にも迷惑をかける事はないと。母親の私も太鼓判を押せる子供だから大丈夫よ……」
家のお袋様は俺の事をまた褒めているのか、くさしているのか、分からないけれど。
俺は取り敢えず信用のできる子供だと、伯父さんの家に下宿、居候をさせてもらう提案を聞いて、不安な顔をしている親父様へと、自分の胸を叩いて大丈夫だ! と告げた。
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