俺と（従姉）姉ちゃんの良くある『今日から俺は？』の話だ。

第３話 よくある、今日か〇俺は！ の話だ（５）

「……だけど新作いざ、高校へと何とか入学できて授業が始まり月日が経てば落ちこぼれどころか、学校の担任の先生のお陰もあるのかも知れないけれど。学年上位の成績の上に。家の高校へと通う生徒なのに山本君は大変に素直で、身なりも乱れていない。文部省推薦の我が校を代表できる生徒……。他校の先生達に見せても恥ずかしくない生徒……。そのものだから、大変に良い事だと褒められたのだと聞いてね。お父さん、私ね、本当に嬉しくて涙が出たの……」
「そうなのか、お前？」
「うん、そうなの」と。

　また下の部屋から家のお袋様と親父様の会話が聞こえてきた。

　それを聞けば家のお袋様はどうやら俺が中学生迄の間に担任の先生達から。『山本は馬鹿だ！』、『阿保だ！』、『だから山本～、お前はろくな高校へは進学できないぞ。このままだと……』と言われ続け、嘲笑いを受けていた事を気にして、傷心していたみたいだ。

　でも俺が家のようなどうしようもない学園でも進学してみれば。俺の評価は急変して久美ちゃん他、色々な先生達から絶賛を受ける立場へと変わったのが嬉しくて仕方がないみたいで、親父様の前で泣いていたみたい。