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破壊
これで朝まで♡
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「マスターは無事に迎えの人が来て、医者の居る街まで搬送してくれるみたい」
「そうか。アルフィは?」
「だから僕は大丈夫だって。もう全部治った」
本当に全部、あの死にかけだったアルフィの身体が元に戻っていた。絶対に治らないような、特にあの千切れかけた下半身さえもが。
「それよりオカンは」
オカンの最後は俺しか見ていない。砂となって消えたとしか言いようが無いのだ。
「シャルル様、オカンは確かに消えたんだろうけど、今僕の中にしっかりとオカンが居るんだ」
強い目でそう言ったアルフィの肩を抱き寄せる。
「そうだな」
「いや、あの違うよ?感傷的なあれじゃなくて、本当に」
「ん?」
肩を離して話を聞こうとすると、「それはしたまま」と言いながら元に戻される。
「えっと、オカンが最後に渡したっていう石。あれきっとオカンの魔力なんだよ」
「え?なにそれ」
「僕も見てたけど、オカン途中で心臓抉られてたでしょ?たぶんあれを元にして作ったんだと思う」
「あの石を?」
「うん。最高の魔道具職人オカンの遺作、なんだろうね」
「なるほどな」
「だから僕の中にはオカンの魔力が生きてる。なんていうのかな、魔族って魔力が先にあって、そこから形を持つんだよ。だからさ、魔力さえ残ってたら、それはオカンが死んだことにはならないっていうか」
「これからはアルフィが、オカンの分まで生きるってことだろ?」
「うん。うん!そうだね、きっとそうなんだ」
「そのオカンの魔力でアルフィが助かったってわけか。しかし大丈夫なのか?身体に魔族の魔力が入ったりしても」
「うん。あれだけ荒れ狂っていた自分の中の魔力が、もっと大きくて安定したオカンの魔力に溶けて静かになったのがわかるんだ。だからむしろ今は前より安定してるよ」
「ふんふん。ん?あれか?禁止札は切れたか?」
「え?」
「いや、俺が貼った禁止札。魔力はあれで制御出来てただろ?」
俺の機転によってアルフィの魔力が安定したのだ。ふふ。
「あぁ、あれは、その」
んー?アルフィの顔が変だぞ?
「まあ、効いてなかったというか、失敗というか」
「ええ!?」
「いや、だってその時魔力を狂わすのを止めても、今まで狂ってた分が治る訳じゃないし。そもそもシャルル様の魔力起動失敗してたし」
「いや!だってその後アルフィ魔法使えてただろ!?」
「だから、あれはね?シャルル様にあそこまでさせて、恥欠かせられないでしょ?」
「ええええ!うっそ!じゃあなんで俺はあそこまで危険を冒して!くううう!」
「まあ、勇気貰ったのは確かだけどね」
「なに!?なんて!?まだなんかあったの!?」
「なんでもないよ。ところでさ、シャルル様」
「なんだ?」
ほぼ全壊に近いカストの中で、唯一家として使えそうな一軒家の安いベッドで横になる俺達。天井は崩れて空が、星が見えている。これはこれでロマンチックかもな。
「あの、今日は、さすがにしないのかな?」
「え?」
めっちゃ近い。気付いたらアルフィがゼロ距離で抱き着いている。
「えっと、あの」
「ねえ、駄目、だよね」
ウルウルした目で、なんだこれ、いつもより可愛い気がする。あれか、死地で繁殖に目覚めるとかいう。俺ら繁殖出来んが。
「いや、そんなことは、ない、よね?」
「良いの?」
なんでこんなはあはあ言って顔赤いの!?いつものアルフィより更に凄い!これも石のせいか?いや、石?
「あ、あぁ」
「なに?」
「俺、アルフィに石飲ませる時、赤い水飲ませた」
「赤い、水って、嘘でしょ?どれぐらい?」
「瓶全部」
「うう!責任取ってよね!?」
赤い水は、媚薬だ。ちょっとでも効果がある協力な媚薬を、瓶いっぱいに飲んだのだ。そりゃあこうなる。
「ふうふう、脱いで?シャルル様、早く」
「あ、あぁ、うっ!」
言いながら無理矢理俺を脱がせ始めるアルフィ。自分もしっかり脱いでいくが、やっぱりそれはギンギンに勃っている。
「お返ししてあげるね?」
「あ、あの」
「後ろ向いて?」
ベッド上で四つん這いにされた俺は、なにかで濡れたアルフィの指で、穴の中を刺激される。
「ああ!んく!冷たい!」
「黙ってチンポ勃ててよ。ほら」
「はい!」
無理矢理弱い部分を押さえられて、言われた通りビンとそれを勃たせる。後ろから犯す気満々なアルフィは、すでに俺の腰を持って自分のモノを俺の穴に擦り付けている。
「ふうう!ふう!はあはあ、これ、入れるよ?良いね?朝までやるよ?」
「あ、あぁ、うくぅ!」
返事も待たずにアルフィが入ってくる。何度受け入れてもこの挿入の感覚だけで腰が抜けそうになる。特にこうやって後ろから無理矢理やられると興奮が止まらない。
「んくうう!おおっ!今日!激しっ!」
「んっ!んっ!はあはあ!ねえ、今2人の肩に中毒虫止まってるの、わかってる?」
「んえ!?そんな!アルフィも!?」
「僕が疲れて寝落ちするまで、2人でセックス中毒ね?ふふ。それに今ここ、挿入してる所、感覚倍化薬も塗ってるから!2人で狂おうね!?」
「マジで?」
「ほら!返事は!?」
「んくうう!?いおおぅ!いいですうう!それが!それが良いのおお!ずっとセックスしだいい!」
「おら!おらああ!はああはあ!んっ!くううう!」
「あ、ああ!ひぐっ!うう!?あああ!なんで!?」
もうすぐでイけそうだったのに、俺も、何故かアルフィまでも射精しない。まさか。
「ふう!ふうう!2人共射精禁止!」
「馬鹿あああ!外せって!狂う!アルフィまで狂うから!」
「これで朝まで!えはは!じゅっとセックスうううう!」
「んっ!くううう!ほおおっ!おおおううう!」
まあ朝までとは言わないけど、ここから数時間、俺達は半分野外なこのベッドの上で、誰に遠慮するでもなく、2人で獣のようにお互いを求め合った。疲れて気絶する、その瞬間まで。
「そうか。アルフィは?」
「だから僕は大丈夫だって。もう全部治った」
本当に全部、あの死にかけだったアルフィの身体が元に戻っていた。絶対に治らないような、特にあの千切れかけた下半身さえもが。
「それよりオカンは」
オカンの最後は俺しか見ていない。砂となって消えたとしか言いようが無いのだ。
「シャルル様、オカンは確かに消えたんだろうけど、今僕の中にしっかりとオカンが居るんだ」
強い目でそう言ったアルフィの肩を抱き寄せる。
「そうだな」
「いや、あの違うよ?感傷的なあれじゃなくて、本当に」
「ん?」
肩を離して話を聞こうとすると、「それはしたまま」と言いながら元に戻される。
「えっと、オカンが最後に渡したっていう石。あれきっとオカンの魔力なんだよ」
「え?なにそれ」
「僕も見てたけど、オカン途中で心臓抉られてたでしょ?たぶんあれを元にして作ったんだと思う」
「あの石を?」
「うん。最高の魔道具職人オカンの遺作、なんだろうね」
「なるほどな」
「だから僕の中にはオカンの魔力が生きてる。なんていうのかな、魔族って魔力が先にあって、そこから形を持つんだよ。だからさ、魔力さえ残ってたら、それはオカンが死んだことにはならないっていうか」
「これからはアルフィが、オカンの分まで生きるってことだろ?」
「うん。うん!そうだね、きっとそうなんだ」
「そのオカンの魔力でアルフィが助かったってわけか。しかし大丈夫なのか?身体に魔族の魔力が入ったりしても」
「うん。あれだけ荒れ狂っていた自分の中の魔力が、もっと大きくて安定したオカンの魔力に溶けて静かになったのがわかるんだ。だからむしろ今は前より安定してるよ」
「ふんふん。ん?あれか?禁止札は切れたか?」
「え?」
「いや、俺が貼った禁止札。魔力はあれで制御出来てただろ?」
俺の機転によってアルフィの魔力が安定したのだ。ふふ。
「あぁ、あれは、その」
んー?アルフィの顔が変だぞ?
「まあ、効いてなかったというか、失敗というか」
「ええ!?」
「いや、だってその時魔力を狂わすのを止めても、今まで狂ってた分が治る訳じゃないし。そもそもシャルル様の魔力起動失敗してたし」
「いや!だってその後アルフィ魔法使えてただろ!?」
「だから、あれはね?シャルル様にあそこまでさせて、恥欠かせられないでしょ?」
「ええええ!うっそ!じゃあなんで俺はあそこまで危険を冒して!くううう!」
「まあ、勇気貰ったのは確かだけどね」
「なに!?なんて!?まだなんかあったの!?」
「なんでもないよ。ところでさ、シャルル様」
「なんだ?」
ほぼ全壊に近いカストの中で、唯一家として使えそうな一軒家の安いベッドで横になる俺達。天井は崩れて空が、星が見えている。これはこれでロマンチックかもな。
「あの、今日は、さすがにしないのかな?」
「え?」
めっちゃ近い。気付いたらアルフィがゼロ距離で抱き着いている。
「えっと、あの」
「ねえ、駄目、だよね」
ウルウルした目で、なんだこれ、いつもより可愛い気がする。あれか、死地で繁殖に目覚めるとかいう。俺ら繁殖出来んが。
「いや、そんなことは、ない、よね?」
「良いの?」
なんでこんなはあはあ言って顔赤いの!?いつものアルフィより更に凄い!これも石のせいか?いや、石?
「あ、あぁ」
「なに?」
「俺、アルフィに石飲ませる時、赤い水飲ませた」
「赤い、水って、嘘でしょ?どれぐらい?」
「瓶全部」
「うう!責任取ってよね!?」
赤い水は、媚薬だ。ちょっとでも効果がある協力な媚薬を、瓶いっぱいに飲んだのだ。そりゃあこうなる。
「ふうふう、脱いで?シャルル様、早く」
「あ、あぁ、うっ!」
言いながら無理矢理俺を脱がせ始めるアルフィ。自分もしっかり脱いでいくが、やっぱりそれはギンギンに勃っている。
「お返ししてあげるね?」
「あ、あの」
「後ろ向いて?」
ベッド上で四つん這いにされた俺は、なにかで濡れたアルフィの指で、穴の中を刺激される。
「ああ!んく!冷たい!」
「黙ってチンポ勃ててよ。ほら」
「はい!」
無理矢理弱い部分を押さえられて、言われた通りビンとそれを勃たせる。後ろから犯す気満々なアルフィは、すでに俺の腰を持って自分のモノを俺の穴に擦り付けている。
「ふうう!ふう!はあはあ、これ、入れるよ?良いね?朝までやるよ?」
「あ、あぁ、うくぅ!」
返事も待たずにアルフィが入ってくる。何度受け入れてもこの挿入の感覚だけで腰が抜けそうになる。特にこうやって後ろから無理矢理やられると興奮が止まらない。
「んくうう!おおっ!今日!激しっ!」
「んっ!んっ!はあはあ!ねえ、今2人の肩に中毒虫止まってるの、わかってる?」
「んえ!?そんな!アルフィも!?」
「僕が疲れて寝落ちするまで、2人でセックス中毒ね?ふふ。それに今ここ、挿入してる所、感覚倍化薬も塗ってるから!2人で狂おうね!?」
「マジで?」
「ほら!返事は!?」
「んくうう!?いおおぅ!いいですうう!それが!それが良いのおお!ずっとセックスしだいい!」
「おら!おらああ!はああはあ!んっ!くううう!」
「あ、ああ!ひぐっ!うう!?あああ!なんで!?」
もうすぐでイけそうだったのに、俺も、何故かアルフィまでも射精しない。まさか。
「ふう!ふうう!2人共射精禁止!」
「馬鹿あああ!外せって!狂う!アルフィまで狂うから!」
「これで朝まで!えはは!じゅっとセックスうううう!」
「んっ!くううう!ほおおっ!おおおううう!」
まあ朝までとは言わないけど、ここから数時間、俺達は半分野外なこのベッドの上で、誰に遠慮するでもなく、2人で獣のようにお互いを求め合った。疲れて気絶する、その瞬間まで。
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