【完結】ハードな甘とろ調教でイチャラブ洗脳されたいから悪役貴族にはなりたくないが勇者と戦おうと思う

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監禁

俺の正義は簡単に捻じ曲がった

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 アルフィが来てからもう結構な時間が過ぎた。観光なんて日数ではないし、視察にしても長過ぎる。子爵や勇者が怪しみ出してもおかしくないだろう。
「へえ、じゃあちゃんと商品受け取れたんだ?ありがとう。これでこっちでも研究が捗るよ」
 しかし俺も大人だ。自分の非は認めないと先には進めない。アルフィ曰く彼を引き留めているのは俺。俺が誘っているからアルフィが帰れない。
「大丈夫、マスターに危害を加えるような野暮な真似はしないよ。彼女は人間より理性的だし、合理的さ」
 それは事実なんだろう。自覚はないが、結果がそう示している。毎晩アルフィは俺と、その、そういう関係を続けている。それは俺が先に、アルフィへそういうサインを出しているから。なのか?
「そうそう。向こうは職人なんだし、商売だからそこはちゃんとしてるって。それに仕入れを手伝って貰えると僕も助かるし。もちろん色は付けるよ?」
 出してる?どこから?なにか出てるのか?まあ、どちらにせよ無意識に出ているなにかは止められない。じゃあもうアルフィがここにいるのは良いとしよう。てかぶっちゃけアルフィがどこかに行くなんて俺はもう考えたくもない。
「シャルル様?いつもこんなじゃない?変?いや、僕といる時はいつも変だよ?うん、初日から。可愛いよね!」
「アルフィ、ずっとここに居てくれ」
「うん!そんなこと言ってくれると凄く嬉しいけど、出来たら2人きりで言って欲しかったし酒の勢いで言われるのも癪だしそもそも急だし昨日までと言ってること真逆だしそもそもなんでちょっと泣きそうなのかわかんないし手握ってなくても逃げないしてかもう泣いてるし怖いんだけど大丈夫?」
「どこにも行かないか?」
「うん、行かないよぉ?よしよし、良い子良い子」
 アルフィにギュッとされて頭を撫でて貰えたので大丈夫そうだ。
「それより仕入れがどうとか言ってたが?」
「ちゃんと聞いてたの?僕の馴染みの職人に頼んで、この街にも商品を流して貰えるように頼んだんだ。その仕入れをマスターが引き受けてくれてるの」
「へえそうなのか。行商が増えるのは大歓迎だよ。ありがとうアルフィ。で?なにを作ってる人なんだ?」
「それは内緒」
「あはは、超怖い」
「まあ然るべきタイミングで発表するよ」
「マスターも共犯なんだろ?」
「内緒でございます」
「まあ良いけどさ、ちゃんとチェックは通せよ」
 違法な商品や危険がある商品なんかなら簡単にチェックは通らない。この街の役人は俺の息が掛かってるからな。金や権力での不正には染まらない。
「おい、なんだ?なんで全力で目を逸らす。ベタなんだよ、反応が」
「マスターなんか甘酸っぱい感じのモクテルちょうだい」
「そうですね。パッションフルーツがあるんですが」
「無視するなよ、おい。違法物品か?なあ。駄目だぞ、いくら俺と親しいからと言って不正は認められないからな」
「食べたことないけど、ちょっと飲んでみたい」
「ではグレープフルーツと合わせてパッシオーネでも作りましょうか」
「親しいからこそだぞ。俺は自分の正義に反する行いは絶対しないからな。真面目にやってる民にも失礼だし。おい、明日この店ごと立ち入り調査させるからな。隠すなよ」
「ねえ、シャルル様」
「なんだ?」
「今日、セックスしよっか?」
 この瞬間俺の正義は簡単に捻じ曲がった。
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