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3話
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剣を教えて欲しいと言われ、たまに王子に指南させて頂いたりもしている今日この頃。読書の時間も終わったので俺とアルベルト様は、一般騎士の修練場とは別に用意された、城内にあるいわゆるVIP用の綺麗に整備された修練場で汗を流している。
「ここまでにしましょう」
「ふう!キツいね!」
「さすがアルベルト様、剣の筋も良いとは驚きです」
「はは、お世辞とはいえ、あのジェイクに褒められると嬉しいよ」
「いや、私なんてまだまだですから」
「よく言うよ!あはは!」
どこがツボかわからない王子に飲み物を渡し、汗を拭くための布を探していたその時。
「じゃあ2回戦。こっちじゃ負けないよ?」
剣を使い慣れた杖に持ち替えて、華麗に無詠唱で魔法を行使するアルベルト様。強力な魔力を元に放たれたその魔法は、俺の全身を走ってそのまま霧散する。要するに今日もまた俺は王子の催眠魔法に掛かれなかったようだ。
「神聖な修練場でこんなことしたら、怒られちゃうかなぁ?」
ジリジリと寄ってくる王子。もう言って良いのではないか?今日は慣れない剣技の練習をしていて疲れも出ているはず。俺が普通に反応するだけで、王子は魔法が効かなかったことに気付くのでは?そんなことをぶつくさと考えている間に、やっぱり今日も俺は服を脱いでいた。
「うーん、いつ見ても綺麗な筋肉だね。抱きしめられたら壊れちゃいそう」
そう言いながら何故か自分も服を脱いでいく王子。王子?アルベルト王子?何故服を?あれ?いや、下着が。
「ふふ、こんな所で裸になるのって変な感じ」
やべえ!やっちまった!俺がグダグダと本当のことを言えずにいたせいで、王子がこんないつ誰が来るかわかんない場所で裸に!
「一般の修練場じゃないって言っても、誰かが来てもおかしくないのにねぇ?あ、ジェイクは僕の肌、初めて見るんだっけ?」
そう言われて意識するが、確かにアルベルト様の裸、そこを見るのは初めてだ。脱いで思うがやはり男なのだな。
「ジェイク、君は僕の裸で欲情する」
一瞬、なにを言われたのかわからなかった。そしてしばらくして理解する。暗示だ。そういえば俺は催眠魔法に掛かっている(と思われている)んだった。えっと、じゃあやっぱり、王子的には俺が王子の裸で興奮すると嬉しいわけ、だ。
「誰よりも、僕の肌を見たい。そうだろ?ジェイク」
俺はゆっくり頷く。運動してしっとりと汗を掻いたアルベルト様の肌を、じっと見つめる。筋肉がほぼ付いていない胸、女の子みたいに細い腰、しかししっかりと主張しているそこも、見ている内に、確かにちょっと。
「ジェイク、僕汗掻いちゃった」
あ、ほら、だから俺が布で汗を拭こうとしたのに。魔法なんて使うからぁ。
「舐めて綺麗にしてくれる?」
ビクッとしてさっと王子の目を見てしまう。笑っている。爽やかに。舐める?俺が?王子を?
「ほら、風邪ひいちゃうよ」
それは大変だ。俺はよろよろと近付いて、さ、触って良いのか?肩に手を置こうとして固まっていると、王子がそっと手を上に乗せる。
「触って」
危ねえ!素で「はい」って返事する所だった!手を置くと、汗ばんだ王子の肩が俺の手に吸い付く。そして、俺は無限ともいえる時間を掛けて、ゆっくりとその染みひとつない首筋に舌を這わせた。
「んっ!いきなり首?」
駄目だったのおおお!?
「エッチ」
なんて顔でこっち見てんだ、この王子様。我慢出来ねえぞ?
「あぅ!は、はぁ、ふぅっ!いぁ、胸、そこ、もっとぉ」
乳首を舐めると頭を抱きしめられた。俺は必死にそこを舐める。吸い付いて、舐めて、そしてまた。
「ん、くぅ」
なんだこれ、なにしてる?俺本当に催眠魔法リジェクト出来てる!?
「ジェイクぅ、うぅ、あ、あぁ」
名前を呼ばれただけで胸がドキドキする。そんな声で呼ばないで欲しい。胸から肋骨を通って脇腹、そして腰に到達する。俺は、王子のそこを、なんでだ、なんで今、大きくなってるそれを見て、こんなに嬉しいんだろう。
「くぅぅ、舐めちゃうの?そこ」
付け根の、かなり際どい部分を攻める。切なそうな声で、俺の頭を撫でながら王子が言った。
「ジェイク、僕のそれ、舐めて気持ち良くしてぇ?」
「んっ、チュッ、ズスッ!ジュポッ!ジュジュ!」
「くぅう!あん!あっ!あっ!凄い!これ!こんなの、初めて!ふぅぅ!」
初めて!?初めてって言った!?
「もっとぉ、んふうう!あぁ、それ、先っぽ、あぅ、あぁ、切ないよぉ、うぅ、くぅぅ!」
無我夢中でそれを舐める。気持ち良いと、王子は優しく頭を撫でてくれる。なんだこれ、なんだあああこれえええ!
「んっんっんっ!いくいくいく!出るっ!うぅ!」
口の中に吐き出されたそれは、しっかり苦いのに不思議と口から出す気にはならない。
「大丈夫?苦くない?」
また王子が頭を撫でながら言ってくれる。俺は王子の命令を待つ。だって催眠状態だし。
しゃがんだままの俺に目線を合わせた王子は、俺の頬にそっと手を当てて言う。
「飲み込んで?」
「んっ」
目を合わせたまま。しっかりと飲み込む。そして口を開けて舌を出す。
「んっ」
あ、駄目です王子。今俺の口は、あ、そんな舌を、ちょっと、大丈夫ですか?俺催眠中なんで止めませんよぉ?
「はぁ、んちゅ、ん、ふぅ、次はジェイクのこと、気持ち良くさせてあげるね?」
バキバキに絶好調な俺が言うのもなんですが、マジで人来たら俺絞首刑レベルなんで服着ませんか?
「ここまでにしましょう」
「ふう!キツいね!」
「さすがアルベルト様、剣の筋も良いとは驚きです」
「はは、お世辞とはいえ、あのジェイクに褒められると嬉しいよ」
「いや、私なんてまだまだですから」
「よく言うよ!あはは!」
どこがツボかわからない王子に飲み物を渡し、汗を拭くための布を探していたその時。
「じゃあ2回戦。こっちじゃ負けないよ?」
剣を使い慣れた杖に持ち替えて、華麗に無詠唱で魔法を行使するアルベルト様。強力な魔力を元に放たれたその魔法は、俺の全身を走ってそのまま霧散する。要するに今日もまた俺は王子の催眠魔法に掛かれなかったようだ。
「神聖な修練場でこんなことしたら、怒られちゃうかなぁ?」
ジリジリと寄ってくる王子。もう言って良いのではないか?今日は慣れない剣技の練習をしていて疲れも出ているはず。俺が普通に反応するだけで、王子は魔法が効かなかったことに気付くのでは?そんなことをぶつくさと考えている間に、やっぱり今日も俺は服を脱いでいた。
「うーん、いつ見ても綺麗な筋肉だね。抱きしめられたら壊れちゃいそう」
そう言いながら何故か自分も服を脱いでいく王子。王子?アルベルト王子?何故服を?あれ?いや、下着が。
「ふふ、こんな所で裸になるのって変な感じ」
やべえ!やっちまった!俺がグダグダと本当のことを言えずにいたせいで、王子がこんないつ誰が来るかわかんない場所で裸に!
「一般の修練場じゃないって言っても、誰かが来てもおかしくないのにねぇ?あ、ジェイクは僕の肌、初めて見るんだっけ?」
そう言われて意識するが、確かにアルベルト様の裸、そこを見るのは初めてだ。脱いで思うがやはり男なのだな。
「ジェイク、君は僕の裸で欲情する」
一瞬、なにを言われたのかわからなかった。そしてしばらくして理解する。暗示だ。そういえば俺は催眠魔法に掛かっている(と思われている)んだった。えっと、じゃあやっぱり、王子的には俺が王子の裸で興奮すると嬉しいわけ、だ。
「誰よりも、僕の肌を見たい。そうだろ?ジェイク」
俺はゆっくり頷く。運動してしっとりと汗を掻いたアルベルト様の肌を、じっと見つめる。筋肉がほぼ付いていない胸、女の子みたいに細い腰、しかししっかりと主張しているそこも、見ている内に、確かにちょっと。
「ジェイク、僕汗掻いちゃった」
あ、ほら、だから俺が布で汗を拭こうとしたのに。魔法なんて使うからぁ。
「舐めて綺麗にしてくれる?」
ビクッとしてさっと王子の目を見てしまう。笑っている。爽やかに。舐める?俺が?王子を?
「ほら、風邪ひいちゃうよ」
それは大変だ。俺はよろよろと近付いて、さ、触って良いのか?肩に手を置こうとして固まっていると、王子がそっと手を上に乗せる。
「触って」
危ねえ!素で「はい」って返事する所だった!手を置くと、汗ばんだ王子の肩が俺の手に吸い付く。そして、俺は無限ともいえる時間を掛けて、ゆっくりとその染みひとつない首筋に舌を這わせた。
「んっ!いきなり首?」
駄目だったのおおお!?
「エッチ」
なんて顔でこっち見てんだ、この王子様。我慢出来ねえぞ?
「あぅ!は、はぁ、ふぅっ!いぁ、胸、そこ、もっとぉ」
乳首を舐めると頭を抱きしめられた。俺は必死にそこを舐める。吸い付いて、舐めて、そしてまた。
「ん、くぅ」
なんだこれ、なにしてる?俺本当に催眠魔法リジェクト出来てる!?
「ジェイクぅ、うぅ、あ、あぁ」
名前を呼ばれただけで胸がドキドキする。そんな声で呼ばないで欲しい。胸から肋骨を通って脇腹、そして腰に到達する。俺は、王子のそこを、なんでだ、なんで今、大きくなってるそれを見て、こんなに嬉しいんだろう。
「くぅぅ、舐めちゃうの?そこ」
付け根の、かなり際どい部分を攻める。切なそうな声で、俺の頭を撫でながら王子が言った。
「ジェイク、僕のそれ、舐めて気持ち良くしてぇ?」
「んっ、チュッ、ズスッ!ジュポッ!ジュジュ!」
「くぅう!あん!あっ!あっ!凄い!これ!こんなの、初めて!ふぅぅ!」
初めて!?初めてって言った!?
「もっとぉ、んふうう!あぁ、それ、先っぽ、あぅ、あぁ、切ないよぉ、うぅ、くぅぅ!」
無我夢中でそれを舐める。気持ち良いと、王子は優しく頭を撫でてくれる。なんだこれ、なんだあああこれえええ!
「んっんっんっ!いくいくいく!出るっ!うぅ!」
口の中に吐き出されたそれは、しっかり苦いのに不思議と口から出す気にはならない。
「大丈夫?苦くない?」
また王子が頭を撫でながら言ってくれる。俺は王子の命令を待つ。だって催眠状態だし。
しゃがんだままの俺に目線を合わせた王子は、俺の頬にそっと手を当てて言う。
「飲み込んで?」
「んっ」
目を合わせたまま。しっかりと飲み込む。そして口を開けて舌を出す。
「んっ」
あ、駄目です王子。今俺の口は、あ、そんな舌を、ちょっと、大丈夫ですか?俺催眠中なんで止めませんよぉ?
「はぁ、んちゅ、ん、ふぅ、次はジェイクのこと、気持ち良くさせてあげるね?」
バキバキに絶好調な俺が言うのもなんですが、マジで人来たら俺絞首刑レベルなんで服着ませんか?
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