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失踪6日目
09話
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昼食を堪能し過ぎたせいか、思ったよりも良い時間になってしまった。坂上は急いで電車に乗り、高校の最寄り駅へと向かう。結局今確実な手掛かりと言えば、あの駅前広場で男と2人で居たのを見たという証言だけなのだ。
ランドマークである大時計の周囲には、夏休みを満喫している同年代の子供達。中には見知った顔も居る。とりあえず来てみたものの、ここからどうすれば良いのか。ただ立ち竦み、人が行き交う広場を観察する。
「あ、すいません」
サラリーマンにぶつかり、軽くよろける坂上。無視して歩いて行く男を尻目に、自分は今なにをしているんだろうと虚しくなる。こんな所でただ立っていても、なにも進展しないだろう。そんなことは坂上も重々承知であったが、それでもなにもせずには居られなかった。
その時、坂上のスマホが軽く振動する。なんらかの更新があったようだ。SNSかなにかかと思ったが、それは黄泉通信の更新通知だった。時刻は13時ジャスト。今回は予定通りの更新であり、ラッキーピエロでもなさそうだ。
だがやはりアプリのバグかなにかが起こっているのだろう。昨日通知があるまでは、一度もこのような通知は無かったのだから。
アプリを一度消去してみるべきか。坂上は悩むが、もしかして昨日のように足立の写真があるかも知れないと思い、とりあえずアプリを起動する。しかし10個のサムネイルはどれも普通の加工写真で、足立と関係ありそうな物は無かった。
無人になったベンチを発見し、腰を下ろした。木の影になっていて、さっきよりは暑さも防げる。カバンからタオルを取り出し、軽く汗を拭きながらスマホを操作する。
もしかしたら昨日発見した以外にも、足立の写真がアップされているかも知れない。サムネイルが並ぶ画面の上には、おどろおどろしい字体で『更新』と書かれている。これを押せばポイントを消費して画像が更新されるはずだ。
更新に必要なポイントは無駄に沢山ある。試しに一度押してみると、サムネイルがガラッと変更された。しかしやはり足立の写真は無い。
何度か更新してみるが、セピア色になっただけの写真や、顔が横方向に伸びた写真など、なにが面白いのかわからない写真が出てくるだけ。そんな時、ふと坂上の指が止まる。
「あった」
勢いで更新を押し掛けた指を寸前で止めた坂上は、急いでその無加工の写真をタップする。サムネイルから画面いっぱいに広がったそれは、確かに親友の姿であった。
またもこちらが不安になるような、作られた笑顔。どこかの一軒家の前で撮影されたらしきそれは、前の写真と同じように足立が単独でピースをしている構図だった。服装も前の写真と同じ。足立の母にも確認したが、失踪時の物とも一致している。
そして更に細かく確認するが、やはり今回も加工の痕跡は無い。コメントは前回同様『さがして』と書いてある。
「どこよ、これ」
せっかく新たな手掛かりになりそうな写真を手に入れたが、この一軒家がどこかわからない。足立の家は先程行ったマンションだし、それ以外に足立と関係ある人間の家に心当たりが無い。
お気に入り数を見ると、昨日同様に凄い勢いで上がっている。SNSで検索するとやはりスクリーンショットが転載されていた。だがそれらにも場所を特定したような書き込みは今の所見られない。
ネットでの転載を見ていくと、この写真がアップされたのは先程であるらしい。1番早い人でも13時以降に発見している。まだ更新から間もない情報であるのは間違いない。ならば1秒でも早く現場に向かいたいと思う坂上であったが。
スマホに写る写真をいくら見ても、撮影した場所がわからない。いくら考えても、知らない場所は思い出せないのだ。どうしたら良いのかわからず、坂上は誰かを頼るように顔を上げて周囲を見渡す。
「え?あれって」
そしてそこに知っている顔を発見した。人混みの中でも目立つ髪の色。間違いない、加藤だ。
加藤は昨日もあの公園に来ていた。今日もここに1人で居るということは、足立を探している可能性が高い。坂上は声を掛けようとしたが、加藤が真剣な顔でスマホを睨んでいるのを見て止まる。
──今、奈々恵の写真を見ている?
そう思った坂上はしばらく様子を見た。広場と言うよりは通路に近い、邪魔な場所に立ったままの加藤だが、目立つ容姿だからか逆に歩く人の方が避けて行く。そんな加藤の顔が、見る見る内に青ざめていく。
それを見た時坂上は考えた。加藤は自分が知らないなにかを知っている、と。そしてもしかしたら彼女なら、あの写真の場所がわかるかも知れないとも。
しかし同時に、馬鹿正直に場所を聞いても、彼女が教えてくれるとは思えなかった。だから坂上が取る行動はひとつ。
「ここだ」
十数分後、駅前からそこそこ歩いて、あの写真に写る一軒家に辿り着いた坂上の口を衝いて出た言葉に、振り向いた加藤が反応する。
「あんた、つけてきたの?」
明らかな敵意を込めた瞳で睨む加藤に対し、坂上は毅然とした態度で対応した。
「聞いても教えてくれないでしょ?」
勝手に後ろをつけたことなど悪びれもせず、ニコッと笑って見せた坂上に対し、加藤は呆れたような顔をするだけで、なにも言わずに目の前の一軒家の門を開いて中へと入る。
「扉、開くの?」
坂上の言葉に反応することなく、加藤は門の内側からポストの中を探り、当たり前のように鍵を取り出す。
「あなた、ここの家の人?」
人が住んでいるかどうか怪しい古い家だ、まさかそんな訳はないだろうが、その質問にも加藤は答えない。そのまま玄関を開くと、また鍵をポストに戻して中へと入ってしまう。坂上も扉が閉まらない内に急いで中へと入る。加藤は鬱陶しそうな顔をしたが、止めても無駄だと感じたのか、嘆息して靴のまま中へと入っていく。
「お邪魔しまーす」
恐る恐る、坂上も靴のまま廊下に上がる。本当なら脱いだ方が良いのかなと躊躇したが、あまりに埃だらけで靴下で歩くのに抵抗があったのだ。
中は全く人の気配がなく、最近まで人が住んでいたとは思えない程あちこちボロボロだ。電気ももちろん点いておらず、窓からの光だけなので日中でも薄暗い。玄関から伸びた廊下には、左に1つ、右に2つ扉があり、奥には階段があった。
古い家屋、特に手入れがされていない家の独特の臭いが充満している。坂上はどちらかと言うと、変な虫が出ないかと冷や冷やしながら、どんどん先へ進む加藤の後をついていく。
加藤は中がどうなっているのか知っている風に、右側の2つの扉を順に開けて中を確認していく。坂上も後ろから確認し、手前がトイレで、奥が脱衣所であるのを目視した。脱衣所の更に奥には風呂場があるが、扉はすでに解き放たれていて、中に誰も居ないのは一目瞭然だった。
「加藤ゆずさんも、奈々恵を探してるの?」
問いには答えようとしないが、追い返されないだけマシかと、坂上は左の扉を開けて中へと入って行く加藤に続く。中は昭和の香り漂うレトロなダイニングで、古いテーブルと小さなテレビが置かれている。カウンターで仕切られた反対側には、コンロやシンクがある。入口から見て左奥には年代物の冷蔵庫も置いたままだ。
「誰も居ない、みたいね」
坂上がそう言った瞬間、別々の場所を見ていた2人が同時に奥の空間に視線を移す。
「今、なにか」
物音は無かった。ただ、妙に視線を感じた。それが自分だけならともかく、加藤も同様に視線を移したので、坂上は妙に気になってしまう。
場所はカウンターを挟んで反対側の炊事場。右側からカウンターの中に入って進むと、ちょうど行き止まりになる場所で、冷蔵庫の前あたりだ。
こちらから見ても誰も居ないように見えるが、もしもカウンターに隠れるようにしゃがんで居れば見えはしない。
「誰か居るの?」
坂上が歩き出してカウンター裏を覗こうとした時、加藤が肩に手を置いて止める。無言で振り返ると、加藤は顎から滴が落ちる程に汗を掻いていた。それを見た坂上は、ここに来て急にこの空間の異様さに気付く。
まずあまりにも静かであること。外では蝉の大合唱が続いている筈なのに、お世辞にも防音性が高いとは思えないこの古い家屋の中にして、耳が痛い程に静寂である。
そして次に視線。先程感じたカウンター奥の視線だけでは無いのだ。気付けば至る所から誰かの視線を感じる。振り返り、その場で一周する。どこにも、誰も居はしない。物音すら、しない。
自分が唾を飲んだ音に少し驚きつつ、坂上は加藤を見る。落ち着いていたように見えた加藤もまた、この家の異変に気付き硬直していたのだ。しかし坂上はカウンターの奥を確認しないと、逆に不安で押し潰されそうだった。
もう一度坂上がカウンター奥に視線を移す。部屋中から視線を感じるが、そこからの視線は別格だった。例えるならば、単純な興味と、強い悪感情。カウンター奥の視線はもちろん後者の物だった。
進む坂上を、今度は加藤も止めなかった。扉で仕切られてはいない、そのカウンターを右側から超えて、首だけでそっと奥を覗く。
「ひゃっ!」
誰も、居なかった。なにも無かった。だがそこを覗いた瞬間、どこからかオルゴールの音が聞こえたのだ。偶然か、その曲はラッキーピエロの曲と同じ、剣闘士の入場だった。
ランドマークである大時計の周囲には、夏休みを満喫している同年代の子供達。中には見知った顔も居る。とりあえず来てみたものの、ここからどうすれば良いのか。ただ立ち竦み、人が行き交う広場を観察する。
「あ、すいません」
サラリーマンにぶつかり、軽くよろける坂上。無視して歩いて行く男を尻目に、自分は今なにをしているんだろうと虚しくなる。こんな所でただ立っていても、なにも進展しないだろう。そんなことは坂上も重々承知であったが、それでもなにもせずには居られなかった。
その時、坂上のスマホが軽く振動する。なんらかの更新があったようだ。SNSかなにかかと思ったが、それは黄泉通信の更新通知だった。時刻は13時ジャスト。今回は予定通りの更新であり、ラッキーピエロでもなさそうだ。
だがやはりアプリのバグかなにかが起こっているのだろう。昨日通知があるまでは、一度もこのような通知は無かったのだから。
アプリを一度消去してみるべきか。坂上は悩むが、もしかして昨日のように足立の写真があるかも知れないと思い、とりあえずアプリを起動する。しかし10個のサムネイルはどれも普通の加工写真で、足立と関係ありそうな物は無かった。
無人になったベンチを発見し、腰を下ろした。木の影になっていて、さっきよりは暑さも防げる。カバンからタオルを取り出し、軽く汗を拭きながらスマホを操作する。
もしかしたら昨日発見した以外にも、足立の写真がアップされているかも知れない。サムネイルが並ぶ画面の上には、おどろおどろしい字体で『更新』と書かれている。これを押せばポイントを消費して画像が更新されるはずだ。
更新に必要なポイントは無駄に沢山ある。試しに一度押してみると、サムネイルがガラッと変更された。しかしやはり足立の写真は無い。
何度か更新してみるが、セピア色になっただけの写真や、顔が横方向に伸びた写真など、なにが面白いのかわからない写真が出てくるだけ。そんな時、ふと坂上の指が止まる。
「あった」
勢いで更新を押し掛けた指を寸前で止めた坂上は、急いでその無加工の写真をタップする。サムネイルから画面いっぱいに広がったそれは、確かに親友の姿であった。
またもこちらが不安になるような、作られた笑顔。どこかの一軒家の前で撮影されたらしきそれは、前の写真と同じように足立が単独でピースをしている構図だった。服装も前の写真と同じ。足立の母にも確認したが、失踪時の物とも一致している。
そして更に細かく確認するが、やはり今回も加工の痕跡は無い。コメントは前回同様『さがして』と書いてある。
「どこよ、これ」
せっかく新たな手掛かりになりそうな写真を手に入れたが、この一軒家がどこかわからない。足立の家は先程行ったマンションだし、それ以外に足立と関係ある人間の家に心当たりが無い。
お気に入り数を見ると、昨日同様に凄い勢いで上がっている。SNSで検索するとやはりスクリーンショットが転載されていた。だがそれらにも場所を特定したような書き込みは今の所見られない。
ネットでの転載を見ていくと、この写真がアップされたのは先程であるらしい。1番早い人でも13時以降に発見している。まだ更新から間もない情報であるのは間違いない。ならば1秒でも早く現場に向かいたいと思う坂上であったが。
スマホに写る写真をいくら見ても、撮影した場所がわからない。いくら考えても、知らない場所は思い出せないのだ。どうしたら良いのかわからず、坂上は誰かを頼るように顔を上げて周囲を見渡す。
「え?あれって」
そしてそこに知っている顔を発見した。人混みの中でも目立つ髪の色。間違いない、加藤だ。
加藤は昨日もあの公園に来ていた。今日もここに1人で居るということは、足立を探している可能性が高い。坂上は声を掛けようとしたが、加藤が真剣な顔でスマホを睨んでいるのを見て止まる。
──今、奈々恵の写真を見ている?
そう思った坂上はしばらく様子を見た。広場と言うよりは通路に近い、邪魔な場所に立ったままの加藤だが、目立つ容姿だからか逆に歩く人の方が避けて行く。そんな加藤の顔が、見る見る内に青ざめていく。
それを見た時坂上は考えた。加藤は自分が知らないなにかを知っている、と。そしてもしかしたら彼女なら、あの写真の場所がわかるかも知れないとも。
しかし同時に、馬鹿正直に場所を聞いても、彼女が教えてくれるとは思えなかった。だから坂上が取る行動はひとつ。
「ここだ」
十数分後、駅前からそこそこ歩いて、あの写真に写る一軒家に辿り着いた坂上の口を衝いて出た言葉に、振り向いた加藤が反応する。
「あんた、つけてきたの?」
明らかな敵意を込めた瞳で睨む加藤に対し、坂上は毅然とした態度で対応した。
「聞いても教えてくれないでしょ?」
勝手に後ろをつけたことなど悪びれもせず、ニコッと笑って見せた坂上に対し、加藤は呆れたような顔をするだけで、なにも言わずに目の前の一軒家の門を開いて中へと入る。
「扉、開くの?」
坂上の言葉に反応することなく、加藤は門の内側からポストの中を探り、当たり前のように鍵を取り出す。
「あなた、ここの家の人?」
人が住んでいるかどうか怪しい古い家だ、まさかそんな訳はないだろうが、その質問にも加藤は答えない。そのまま玄関を開くと、また鍵をポストに戻して中へと入ってしまう。坂上も扉が閉まらない内に急いで中へと入る。加藤は鬱陶しそうな顔をしたが、止めても無駄だと感じたのか、嘆息して靴のまま中へと入っていく。
「お邪魔しまーす」
恐る恐る、坂上も靴のまま廊下に上がる。本当なら脱いだ方が良いのかなと躊躇したが、あまりに埃だらけで靴下で歩くのに抵抗があったのだ。
中は全く人の気配がなく、最近まで人が住んでいたとは思えない程あちこちボロボロだ。電気ももちろん点いておらず、窓からの光だけなので日中でも薄暗い。玄関から伸びた廊下には、左に1つ、右に2つ扉があり、奥には階段があった。
古い家屋、特に手入れがされていない家の独特の臭いが充満している。坂上はどちらかと言うと、変な虫が出ないかと冷や冷やしながら、どんどん先へ進む加藤の後をついていく。
加藤は中がどうなっているのか知っている風に、右側の2つの扉を順に開けて中を確認していく。坂上も後ろから確認し、手前がトイレで、奥が脱衣所であるのを目視した。脱衣所の更に奥には風呂場があるが、扉はすでに解き放たれていて、中に誰も居ないのは一目瞭然だった。
「加藤ゆずさんも、奈々恵を探してるの?」
問いには答えようとしないが、追い返されないだけマシかと、坂上は左の扉を開けて中へと入って行く加藤に続く。中は昭和の香り漂うレトロなダイニングで、古いテーブルと小さなテレビが置かれている。カウンターで仕切られた反対側には、コンロやシンクがある。入口から見て左奥には年代物の冷蔵庫も置いたままだ。
「誰も居ない、みたいね」
坂上がそう言った瞬間、別々の場所を見ていた2人が同時に奥の空間に視線を移す。
「今、なにか」
物音は無かった。ただ、妙に視線を感じた。それが自分だけならともかく、加藤も同様に視線を移したので、坂上は妙に気になってしまう。
場所はカウンターを挟んで反対側の炊事場。右側からカウンターの中に入って進むと、ちょうど行き止まりになる場所で、冷蔵庫の前あたりだ。
こちらから見ても誰も居ないように見えるが、もしもカウンターに隠れるようにしゃがんで居れば見えはしない。
「誰か居るの?」
坂上が歩き出してカウンター裏を覗こうとした時、加藤が肩に手を置いて止める。無言で振り返ると、加藤は顎から滴が落ちる程に汗を掻いていた。それを見た坂上は、ここに来て急にこの空間の異様さに気付く。
まずあまりにも静かであること。外では蝉の大合唱が続いている筈なのに、お世辞にも防音性が高いとは思えないこの古い家屋の中にして、耳が痛い程に静寂である。
そして次に視線。先程感じたカウンター奥の視線だけでは無いのだ。気付けば至る所から誰かの視線を感じる。振り返り、その場で一周する。どこにも、誰も居はしない。物音すら、しない。
自分が唾を飲んだ音に少し驚きつつ、坂上は加藤を見る。落ち着いていたように見えた加藤もまた、この家の異変に気付き硬直していたのだ。しかし坂上はカウンターの奥を確認しないと、逆に不安で押し潰されそうだった。
もう一度坂上がカウンター奥に視線を移す。部屋中から視線を感じるが、そこからの視線は別格だった。例えるならば、単純な興味と、強い悪感情。カウンター奥の視線はもちろん後者の物だった。
進む坂上を、今度は加藤も止めなかった。扉で仕切られてはいない、そのカウンターを右側から超えて、首だけでそっと奥を覗く。
「ひゃっ!」
誰も、居なかった。なにも無かった。だがそこを覗いた瞬間、どこからかオルゴールの音が聞こえたのだ。偶然か、その曲はラッキーピエロの曲と同じ、剣闘士の入場だった。
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