156 / 163
最終章 忘れじの記憶
第152話 『暗夜の果て』
しおりを挟む
「……はい。正直、怖いです」
素直にそう答えたソニアの肩は、わずかに震えていた。
その幼い双肩に人類の命運が乗せられている。今日に続く過去の意義と、今日から続く未来の存続が、今夜その手で決定付けられるのだ。
恐ろしくて当然だ。
「大丈夫。大丈夫だ」
「あ……」
昼過ぎの時のように髪に触れ、軽く頭をなでる。するとソニアは猫に似て目を細め、少しくすぐったそうにはにかんだ。
「……ありがとうございます。そうですよね、大丈夫です。いい結果にするって、決めましたから」
「その意気だよ。きっとやれるさ、僕たちなら」
そう言ってゆっくりと手を離すイドラの手首に、きらりと輝くものがあった。
その形状はまさしく荊棘之道。地底世界でウラシマの形見としてお守り代わりに着けていたブレスレットと同じもの。
昼間、無線でウラシマに聞いた通り、コピーギフト開発部は、荊棘之道のコピーギフトの製造に成功した。イドラは出撃前にウラシマからそれを渡されていた。
そのスキルも起動コードも、既に伝えられてある。
やがて通信機を通じ、方舟本部のオペレーターから出撃の合図が届く。
タワーの周辺は一面の黒い存在に占められている。アンゴルモア——終末の使者は塔の果てにいる主を守るかのごとく、周辺を埋め尽くす。
陣形を保ったまま、狩人たちが前進する。それはまるで黒い海に飛び込んでいくかのようだった。
「……行こう!」
「はいっ!」
イドラとソニアは遅れてそのあとに続き、仲間たちが拓いた道を駆け抜ける。
黒い海が割れている。それは断じて神の奇跡などではなく、命を懸けて同胞たちが作り出した、血で出来た刹那の活路だ。
「気張っていけぃ、『片月』!!」
「せいぜいがんばってくださいよぉ……!」
「死んだらあかんで、おふたりさん!」
すれ違う者から声援が届く。中には『鳴箭』の面々もいた。
仲間を信じてイドラたちはひた走る。その進路上に、ふらりと戦線を抜け出たハウンドが立ちふさがる。
それを、激しい炎が消し飛ばした。
まばゆく闇を照らす輝き。その炎は、かつて幼い頃、イドラがなによりも憧れた——
「セリカ……!」
「離れてても仲間だから——あたしも、リーダーも! さあ、行って!」
「ああ!」
「ありがとうございますっ……!」
走る。走る。走る。タワーまではあと少し。
息を切らす全力疾走。入口は近く、阻むものはない。阻害する漆黒の使者はすべて、明日を望む者たちが抑え込んでくれている。
「——行くんだ、イドラ君、ソニアちゃん!」
そして最後に、恩師の声を背に受けて。
希望を託されたふたりは、ついにそのビルの中へと入り込んだ。
広々としたエントランスホール。だが中の施設が生きているはずもなく、闇の中に目を凝らせば、アンゴルモアによる破壊の爪痕らしきものがある。探せば白骨化した死体も出てくるだろう。
イドラたちは階段を探すと、屋上に向かって上り始める。
地上数十階もある高層ビルだ。道のりは長い。
一段、また一段と、闇の中を上っていく。明かりはなく、耳に届くのは互いの足音のみ。
まるで、光も音も殺されてしまったかのよう。
階層をひとつ上がるごとに、感じる圧力のようなものが増していく。
不吉な気配。背筋を駆け抜ける悪寒に似た、凶兆じみたものが強まる。
屋上にたどり着けば、間違いなく宿敵はそこにいるだろう。
「——」
イドラに恐怖はない。冷たい闇の中で、心細さを感じることもない。
振り返ればすぐそばにソニアがいる。それだけのことが、意志を強く保たせてくれている。
出会った時、ソニアはあの集落の岩室で、ひどく怯えた瞳をしていた。
手足まで鎖につながれて。不死憑きと蔑まれ、厄介扱いされ、暗い場所に閉じ込められ——ソニアは未来に絶望し、その夜に自ら殺してほしいとまで懇願した。
故郷の村を出る前に、母に言われた言葉をイドラは覚えている。
——もしも旅先で、どうしようもなく困ってる人がいて、助けたいと思った時には必ず助けること。
ソニアのことを助けたいと、その時、イドラは強く思ったのだ。
しかし気がつけば——
(僕の方こそ。ソニアに……何度も、助けられた)
あの渓谷で。あの聖堂で。この世界で。旅の中の、何気ない場面で。
いつもソニアに助けられ、励まされてきた。
あの出会いによって救われたのは、恩人を失い、叶わない贖罪のためにさまよっていたこの身の方だった。
不死殺しと不死憑き。これが必然の出会いだったとするのなら、神を宿したあの男との決着も必然なのだろう。
上っては折り返し、上っては折り返し、いくつもの踊り場を過ぎていく。ようやくビルの中ほどに達しただろうか。
果てはまだ遠く。空を目指すように、ふたりは階段を上っていく。
いつの間にか、どちらからともなく——あるいは互いに自分から、その手をつなぐ。
互いを離すまいときつくにぎり合うのではなく、存在を確認するような、体温を確かめ合うような、そんな軽い手つなぎ。
ふたりにはそれで十分だった。淀みない足取りで、言葉もないまま階を行く。
(……着いた)
やがて暗夜の果てに、重々しい両開きの扉がその輪郭を浮かばせる。
ここを開けて一歩踏み出せば、最後の決戦が始まるだろう。
扉の前で手を離す。イドラたちは顔を見合わせ、うなずき合った。
話すことはなにもない。語るべきことは、手から伝わる体温を通じて交わし合っていた。
同胞に、仲間に、恩師に希望を託された。『片月』の一員として——だけでなく。
不死殺しのイドラとして。
地底より続く、レツェリとの因縁を今夜断つ。
「————っ」
扉を開け放つ。すると、空気を裂くような突風がイドラたちの全身を叩いた。
風の中で目を開ける。
「あれは……」
標高が高まり、渦を巻く暗雲が間近に見えている。その直下——
広々とした屋上スペースの中心で、真っ白くつるりとしたモノが、宙に浮いている。
「——なんだ?」
光沢と輝きを帯びる、球体に近い形状をした、人ひとりより少し大きい程度のなにか。
それはイドラがこれまでの生涯で見てきたあらゆるものに類似せず、しかし同時に、あらゆるものに似ているような感覚も覚える。
「やはり来たか。むざむざ寿命を減らすこともなかろうに——駆け落ちでもしておくのが貴様らにとっての最善だったぞ。人生とは結局のところ、終末からの逃避でしかないのだからな」
現れたイドラたちに、特に驚きもせず。吹き荒れる風に黒衣の裾をはためかせながら、レツェリはその白いモノのすぐそばに立っていた。
「……レツェリ。お前は一体、今度はなにをしようとしているんだ。この白い……卵のようなものはなんなんだ」
「答える義理などない——が、そうだな。冥途の土産という言葉もある。卵と形容したのはあながち間違いではないが、コレは言うなればその殻だ」
「殻?」
「外殻。中身として注ぐのはこの世界と、そして我々のいた地底世界。私が望むのは、ふたつの世界の融合だよ」
「なんだと?」
現実地底と地底世界の融合。その意味を、イドラはすぐに理解できない。
そもそもそんなことが可能なのかさえ。
だが——レツェリは今や、この星そのものを管理・運営するための力をその眼に収めている。
「嵌合と言ってもいいかもしれないが、滑らかに噛み合うようなものではないだろうなァ。しかし地底世界はその呼び名通り、座標的には地下にある。ならば断絶を排し、地表と地底を極限まで近づければ、それは成るはずだ」
「地表と地底を近づける……この異様な空はそのせいか!?」
「いかにも。貴様らの邪魔が入らなければ、夜明けには作業も終わっていただろう。地上でも地底でもない、ふたつが混ざり合う新世界。それがこの外殻の内側に収まり、そこで生まれた生命は例外なく不死を実現する」
風を浴びるように両手を広げ、レツェリは滔々と語る。
不死。実現される道理がイドラにはまだわからずとも、レツェリの最終的な目的が行き付く先はやはり同じのようだった。
レツェリはまだ、不死の願望に向かっている。
この男こそ不死憑きだ。万物が流転するこの世界で、ただひとり、停滞をなにより強く望んでいる。不死という野望に取り憑かれ、妄執が絶えず意志を覆っている。
素直にそう答えたソニアの肩は、わずかに震えていた。
その幼い双肩に人類の命運が乗せられている。今日に続く過去の意義と、今日から続く未来の存続が、今夜その手で決定付けられるのだ。
恐ろしくて当然だ。
「大丈夫。大丈夫だ」
「あ……」
昼過ぎの時のように髪に触れ、軽く頭をなでる。するとソニアは猫に似て目を細め、少しくすぐったそうにはにかんだ。
「……ありがとうございます。そうですよね、大丈夫です。いい結果にするって、決めましたから」
「その意気だよ。きっとやれるさ、僕たちなら」
そう言ってゆっくりと手を離すイドラの手首に、きらりと輝くものがあった。
その形状はまさしく荊棘之道。地底世界でウラシマの形見としてお守り代わりに着けていたブレスレットと同じもの。
昼間、無線でウラシマに聞いた通り、コピーギフト開発部は、荊棘之道のコピーギフトの製造に成功した。イドラは出撃前にウラシマからそれを渡されていた。
そのスキルも起動コードも、既に伝えられてある。
やがて通信機を通じ、方舟本部のオペレーターから出撃の合図が届く。
タワーの周辺は一面の黒い存在に占められている。アンゴルモア——終末の使者は塔の果てにいる主を守るかのごとく、周辺を埋め尽くす。
陣形を保ったまま、狩人たちが前進する。それはまるで黒い海に飛び込んでいくかのようだった。
「……行こう!」
「はいっ!」
イドラとソニアは遅れてそのあとに続き、仲間たちが拓いた道を駆け抜ける。
黒い海が割れている。それは断じて神の奇跡などではなく、命を懸けて同胞たちが作り出した、血で出来た刹那の活路だ。
「気張っていけぃ、『片月』!!」
「せいぜいがんばってくださいよぉ……!」
「死んだらあかんで、おふたりさん!」
すれ違う者から声援が届く。中には『鳴箭』の面々もいた。
仲間を信じてイドラたちはひた走る。その進路上に、ふらりと戦線を抜け出たハウンドが立ちふさがる。
それを、激しい炎が消し飛ばした。
まばゆく闇を照らす輝き。その炎は、かつて幼い頃、イドラがなによりも憧れた——
「セリカ……!」
「離れてても仲間だから——あたしも、リーダーも! さあ、行って!」
「ああ!」
「ありがとうございますっ……!」
走る。走る。走る。タワーまではあと少し。
息を切らす全力疾走。入口は近く、阻むものはない。阻害する漆黒の使者はすべて、明日を望む者たちが抑え込んでくれている。
「——行くんだ、イドラ君、ソニアちゃん!」
そして最後に、恩師の声を背に受けて。
希望を託されたふたりは、ついにそのビルの中へと入り込んだ。
広々としたエントランスホール。だが中の施設が生きているはずもなく、闇の中に目を凝らせば、アンゴルモアによる破壊の爪痕らしきものがある。探せば白骨化した死体も出てくるだろう。
イドラたちは階段を探すと、屋上に向かって上り始める。
地上数十階もある高層ビルだ。道のりは長い。
一段、また一段と、闇の中を上っていく。明かりはなく、耳に届くのは互いの足音のみ。
まるで、光も音も殺されてしまったかのよう。
階層をひとつ上がるごとに、感じる圧力のようなものが増していく。
不吉な気配。背筋を駆け抜ける悪寒に似た、凶兆じみたものが強まる。
屋上にたどり着けば、間違いなく宿敵はそこにいるだろう。
「——」
イドラに恐怖はない。冷たい闇の中で、心細さを感じることもない。
振り返ればすぐそばにソニアがいる。それだけのことが、意志を強く保たせてくれている。
出会った時、ソニアはあの集落の岩室で、ひどく怯えた瞳をしていた。
手足まで鎖につながれて。不死憑きと蔑まれ、厄介扱いされ、暗い場所に閉じ込められ——ソニアは未来に絶望し、その夜に自ら殺してほしいとまで懇願した。
故郷の村を出る前に、母に言われた言葉をイドラは覚えている。
——もしも旅先で、どうしようもなく困ってる人がいて、助けたいと思った時には必ず助けること。
ソニアのことを助けたいと、その時、イドラは強く思ったのだ。
しかし気がつけば——
(僕の方こそ。ソニアに……何度も、助けられた)
あの渓谷で。あの聖堂で。この世界で。旅の中の、何気ない場面で。
いつもソニアに助けられ、励まされてきた。
あの出会いによって救われたのは、恩人を失い、叶わない贖罪のためにさまよっていたこの身の方だった。
不死殺しと不死憑き。これが必然の出会いだったとするのなら、神を宿したあの男との決着も必然なのだろう。
上っては折り返し、上っては折り返し、いくつもの踊り場を過ぎていく。ようやくビルの中ほどに達しただろうか。
果てはまだ遠く。空を目指すように、ふたりは階段を上っていく。
いつの間にか、どちらからともなく——あるいは互いに自分から、その手をつなぐ。
互いを離すまいときつくにぎり合うのではなく、存在を確認するような、体温を確かめ合うような、そんな軽い手つなぎ。
ふたりにはそれで十分だった。淀みない足取りで、言葉もないまま階を行く。
(……着いた)
やがて暗夜の果てに、重々しい両開きの扉がその輪郭を浮かばせる。
ここを開けて一歩踏み出せば、最後の決戦が始まるだろう。
扉の前で手を離す。イドラたちは顔を見合わせ、うなずき合った。
話すことはなにもない。語るべきことは、手から伝わる体温を通じて交わし合っていた。
同胞に、仲間に、恩師に希望を託された。『片月』の一員として——だけでなく。
不死殺しのイドラとして。
地底より続く、レツェリとの因縁を今夜断つ。
「————っ」
扉を開け放つ。すると、空気を裂くような突風がイドラたちの全身を叩いた。
風の中で目を開ける。
「あれは……」
標高が高まり、渦を巻く暗雲が間近に見えている。その直下——
広々とした屋上スペースの中心で、真っ白くつるりとしたモノが、宙に浮いている。
「——なんだ?」
光沢と輝きを帯びる、球体に近い形状をした、人ひとりより少し大きい程度のなにか。
それはイドラがこれまでの生涯で見てきたあらゆるものに類似せず、しかし同時に、あらゆるものに似ているような感覚も覚える。
「やはり来たか。むざむざ寿命を減らすこともなかろうに——駆け落ちでもしておくのが貴様らにとっての最善だったぞ。人生とは結局のところ、終末からの逃避でしかないのだからな」
現れたイドラたちに、特に驚きもせず。吹き荒れる風に黒衣の裾をはためかせながら、レツェリはその白いモノのすぐそばに立っていた。
「……レツェリ。お前は一体、今度はなにをしようとしているんだ。この白い……卵のようなものはなんなんだ」
「答える義理などない——が、そうだな。冥途の土産という言葉もある。卵と形容したのはあながち間違いではないが、コレは言うなればその殻だ」
「殻?」
「外殻。中身として注ぐのはこの世界と、そして我々のいた地底世界。私が望むのは、ふたつの世界の融合だよ」
「なんだと?」
現実地底と地底世界の融合。その意味を、イドラはすぐに理解できない。
そもそもそんなことが可能なのかさえ。
だが——レツェリは今や、この星そのものを管理・運営するための力をその眼に収めている。
「嵌合と言ってもいいかもしれないが、滑らかに噛み合うようなものではないだろうなァ。しかし地底世界はその呼び名通り、座標的には地下にある。ならば断絶を排し、地表と地底を極限まで近づければ、それは成るはずだ」
「地表と地底を近づける……この異様な空はそのせいか!?」
「いかにも。貴様らの邪魔が入らなければ、夜明けには作業も終わっていただろう。地上でも地底でもない、ふたつが混ざり合う新世界。それがこの外殻の内側に収まり、そこで生まれた生命は例外なく不死を実現する」
風を浴びるように両手を広げ、レツェリは滔々と語る。
不死。実現される道理がイドラにはまだわからずとも、レツェリの最終的な目的が行き付く先はやはり同じのようだった。
レツェリはまだ、不死の願望に向かっている。
この男こそ不死憑きだ。万物が流転するこの世界で、ただひとり、停滞をなにより強く望んでいる。不死という野望に取り憑かれ、妄執が絶えず意志を覆っている。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
ソロ冒険者のぶらり旅~悠々自適とは無縁な日々~
にくなまず
ファンタジー
今年から冒険者生活を開始した主人公で【ソロ】と言う適正のノア(15才)。
その適正の為、戦闘・日々の行動を基本的に1人で行わなければなりません。
そこで元上級冒険者の両親と猛特訓を行い、チート級の戦闘力と数々のスキルを持つ事になります。
『悠々自適にぶらり旅』
を目指す″つもり″の彼でしたが、開始早々から波乱に満ちた冒険者生活が待っていました。
聖女召喚されて『お前なんか聖女じゃない』って断罪されているけど、そんなことよりこの国が私を召喚したせいで滅びそうなのがこわい
金田のん
恋愛
自室で普通にお茶をしていたら、聖女召喚されました。
私と一緒に聖女召喚されたのは、若くてかわいい女の子。
勝手に召喚しといて「平凡顔の年増」とかいう王族の暴言はこの際、置いておこう。
なぜなら、この国・・・・私を召喚したせいで・・・・いまにも滅びそうだから・・・・・。
※小説家になろうさんにも投稿しています。
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
スキル喰らい(スキルイーター)がヤバすぎた 他人のスキルを食らって底辺から最強に駆け上がる
けんたん
ファンタジー
レイ・ユーグナイト 貴族の三男で産まれたおれは、12の成人の儀を受けたら家を出ないと行けなかった だが俺には誰にも言ってない秘密があった 前世の記憶があることだ
俺は10才になったら現代知識と貴族の子供が受ける継承の義で受け継ぐであろうスキルでスローライフの夢をみる
だが本来受け継ぐであろう親のスキルを何一つ受け継ぐことなく能無しとされひどい扱いを受けることになる だが実はスキルは受け継がなかったが俺にだけ見えるユニークスキル スキル喰らいで俺は密かに強くなり 俺に対してひどい扱いをしたやつを見返すことを心に誓った
召喚勇者の餌として転生させられました
猫野美羽
ファンタジー
学生時代最後のゴールデンウィークを楽しむため、伊達冬馬(21)は高校生の従弟たち三人とキャンプ場へ向かっていた。
途中の山道で唐突に眩い光に包まれ、運転していた車が制御を失い、そのまま崖の下に転落して、冬馬は死んでしまう。
だが、魂のみの存在となった冬馬は異世界に転生させられることに。
「俺が死んだのはアイツらを勇者召喚した結果の巻き添えだった?」
しかも、冬馬の死を知った従弟や従妹たちが立腹し、勇者として働くことを拒否しているらしい。
「勇者を働かせるための餌として、俺を異世界に転生させるだと? ふざけんな!」
異世界の事情を聞き出して、あまりの不穏さと不便な生活状況を知り、ごねる冬馬に異世界の創造神は様々なスキルや特典を与えてくれた。
日本と同程度は難しいが、努力すれば快適に暮らせるだけのスキルを貰う。
「召喚魔法? いや、これネット通販だろ」
発動条件の等価交換は、大森林の素材をポイントに換えて異世界から物を召喚するーーいや、だからコレはネット通販!
日本製の便利な品物を通販で購入するため、冬馬はせっせと採取や狩猟に励む。
便利な魔法やスキルを駆使して、大森林と呼ばれる魔境暮らしを送ることになった冬馬がゆるいサバイバルありのスローライフを楽しむ、異世界転生ファンタジー。
※カクヨムにも掲載中です
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが当たり前になった世界。風間は平凡な会社員として日々を暮らしていたが、ある日見に覚えのないミスを犯し会社をクビになってしまう。その上親友だった男も彼女を奪われ婚約破棄までされてしまった。世の中が嫌になった風間は自暴自棄になり山に向かうがそこで誰からも見捨てられた放置ダンジョンを見つけてしまう。どことなく親近感を覚えた風間はダンジョンで暮らしてみることにするが、そこにはとても可愛らしいモンスターが隠れ住んでいた。ひょんなことでモンスターに懐かれた風間は様々なモンスターと暮らしダンジョン内でのスローライフを満喫していくことになるのだった。
こちら勇者召喚事務局ですが、何か問題でも?
イチ力ハチ力
ファンタジー
クラウトは、三十五歳の大臣付き秘書官。独身。バツイチ。仕事に忙殺され、すれ違いから離婚。子供はなし。幼馴染でもある元嫁は、ハーフエルフの為に、見た目は二十台前半で美しく、スタイルも良かったが、五年前に結婚生活を終えていた。
彼は、仕事に忙殺されたことで離婚された事を反省しながらも、今も一向に仕事が減っていなかった。大臣からの信頼が厚いことの裏返しでもあるのだが、さらに本人も国への忠誠心も高い為、国のためにと問題を見過ごすことが出来ず、解決に奔走してしまう為、一向に仕事量が減らないでいた。
そんな中で、彼に更なる仕事が降ってくることになるのだった。
それは、この世界を命運をかけた一大事業である〝勇者召喚〟の運営を行う事務局長であった。
この物語は、勇者召喚を行った国の秘書官が、勇者召喚事務局長としての日常を綴った心の日誌である。
善とか悪とか、魔法少女とか
結 励琉
ファンタジー
銀行の金庫室からの現金紛失事件や、女子高生の失踪事件が立て続きに起きていたある日、高校に入ったばかりの少女、藤ヶ谷こころはSNSで勧誘を受けアルバイト紹介会社を訪れた。
会社の担当者箕輪は、自分たちは魔法のような力(ウィース)を持っているティーツィアという組織であり、マールムと呼ぶ現金紛失事件の犯人と戦うために、こころに魔法少女となってくれないかと依頼した。
こころの決断は?
そして、「善」とは?「悪」とは?
彼女の運命はどうなる?
結励琉渾身の魔法少女ファンタジー、今開幕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる