152 / 163
最終章 忘れじの記憶
第148話 『茨の道を行く君へ』
しおりを挟む
*
しばししたところで、ヤナギの一声で動ける者がすべて司令室に集められる。
作戦前と同じ部屋、同じ形で集まったにもかかわらず、前よりも余剰のスペースが目立つ。
「そろったか。ではまず、情報を共有し、状況を整理する」
ヤナギに目線で促され、イドラはうなずきを返す。
ベルチャーナの一件は軽く言及するだけに留め、『星の意志』との戦闘の顛末をイドラは一同に話した。
『星の意志』はなんとか倒したものの、その力は突如現れたレツェリに奪われてしまったこと。
そのレツェリにより、カナヒトが深手を負ったこと。
そして奮戦虚しく、レツェリには逃げられたこと。
イドラが語り終えた時、臨時司令部の中には、うすぼんやりと落胆の気配がにじんでいた。
(……無理からぬことだ。結局、作戦は失敗したんだから)
多くの尽力を徒労にした。肝心要、作戦の詰めを担当するイドラたちがしくじったことで、それを支える者たちの努力も無駄になってしまった。
イドラは『片月』の一員として、集まった者たちに頭を下げようとする。
しかし謝罪を遮り、ヤナギは静かな、けれど力強い声で言う。
「確かに脅威は残されたが、大本の『星の意志』自体は倒すことができた。人類は停滞ではなく、前進している」
「ヤナギ……」
「レツェリ——その男さえ今一度倒すことができれば、長きにわたる戦いは終結する」
フロアがかすかにざわついた。熱を帯びたヤナギの言葉が、わだかまる暗雲のような空気を払拭する。
「そうだよな、あと一歩だ。あと少しで、戦いが終わる……」
「『星の意志』そのものは倒せたんだもんね、すごいことだよね」
口々に漏れるつぶやきは、決して悲観的なものではなく。
火が燃え広がるようにヤナギの意志が伝播する。その場の誰もが、アンゴルモアとの長い戦いが終結することを望んでいた。
「して、イドラ君。そのレツェリという男の目的は見当がつくかね?」
「……なにをしようとしているのかは、わからない。だけどあの男は僕たちの世界にいた時からずっと、不死にこだわっていた」
「不死?」
「ああ。永遠の命……やつはそれを叶えるために行動していた。理由は不明、きっかけがあるのかさえも。ただとにかく、あいつはそのためならなんでもする。危険で凶悪な男だ」
具体的な方途はイドラには検討もつかないが、凶悪な思想を持つ人間が、強力な手段を手にしたのだ。放っておいていいわけがなかった。
ヤナギは硬い面持ちを保ったまま、深くうなずく。
「もとより、『星の意志』の力を継ぐ存在を許容するわけにはいかん。よいか——今この時を以って、そのレツェリなる男を方舟は『星の意志』と同様に見なす。よって『星の意志』を討伐する本作戦は、未だ継続中である!」
作戦の継続。つまり、成否はまだ決まっていない。そうヤナギは宣言した。
失敗ではなく、まだ作戦のさなかにあるとすることで、士気の低下を防ぐつもりなのだ。
「ついては方舟本部に物資の輸送を要請し、当面は臨時司令部で様子を見ることとする。指示があるまでは各自休息を取るように」
返事が重なり、部屋が揺れる。
負傷やその手当てにより、この場に集えなかった者も多くいる。レツェリの簒奪により、実質的に『星の意志』を滅ぼすことはできなかった。
だが、この場にいる誰もが前を向いていた。芳しいとは言えない状況で、それでも覇気を失わずにいる。
そしてそれは、イドラも同じだった。
*
集会が終わり、人々が忙しなく行動を開始する。
当面はこの旧オフィス街に留まるということで、改めて拠点の構築が必要だった。滞在は長くても二、三日という見込み——
来た時と同じく、戦闘班は手持ち無沙汰だ。
強いて言えば、彼らは休むことこそが仕事だった。激戦を超え、なおも作戦は続行されたのだから、いつになるかもわからない次の出撃に備えて少しでも傷を癒す必要がある。
イドラとソニアは急ごしらえのテントで並んで仮眠を取る。セリカの方は『星の意志』に受けた傷が浅くなく、医療班に診てもらっていた。
目を覚まし、モゾモゾとテントの外に出たイドラの視界に飛び込んできたのは、割れ窓の向こうに広がる相変わらずの曇天。
時刻は昼時。テントは適当な廃ビルの一室を独占して置いていた。なにせ臨時司令部の付近には腐るほど廃ビルがあり、よりどりみどりというやつだ。
『——すまない、少しいいかな』
「先生?」
窓からちらりと見てみると、臨時司令部の方はまだ忙しそうだ。考えをまとめるために散歩でもしようかと思ったところで、左耳の通信機が通信を受け取る。
「なにかありましたか?」
『喫緊の用事じゃないから、まずは安心してほしい。作戦前に言ってた荊棘之道のこと、覚えてる?』
「え? ああ、もちろんです。ウラシマさんが地底世界で譲り受けたギフト……確か今は、スドウが解析してるんですっけ?」
話をしながら、イドラも概要を思い出していく。
荊棘之道——その名を知ったのはイドラもこちらの世界に来てからだが、長らくウラシマの形見として、お守り代わりに肌身離さず持っていた黄金のブレスレットだ。
その正体はウラシマが現地で入手した真正の天恵。ギフトはそれを授かった当人にしか扱えないため、通常ならただ壊れないだけのお守りにするほかないが、スドウたちコピーギフト開発部によって解析が行われていた。
ただ、なんらかの成果が出るまであと一歩というところで作戦に間に合わなかったということを、無線でウラシマから聞かされていたのだった。
『そう。それなんだけれどついさっき、ついに複製品が完成したみたいだ。世界で初めての、数値観測を介さないコピーギフトだとかなんとか……ヤクミンはすごく興奮していたけれど、正直技術屋じゃないワタシにはピンと来てなくてね』
そうは言いつつも、イドラはウラシマの声音が少しうれしそうに感じた。
「えーと……それは、ふつうのコピーギフトみたいに開発室から地底世界を観測? するわけじゃなくて、現物の荊棘之道からそのコピーを造ったってことですか?」
『その通り、時間とコストさえあればいくらでも量産ができて、しかもコピーに際しての性能の変化も誤差レベル。話を聞く限り、確かにすごそうだ。もっとも現状だと、ふつうに地底世界から抽出する方がコストも時間もかからないそうだけど』
「はあ、それで、その試作品のコピーギフトがどうかしたんですか?」
『うん、今からそちらへ向かって渡そうかと思ってね。どのみちオペレーターの手は余ることになりそうだから、物資の運搬を手伝うことにしたんだ。そのついでさ』
戦闘班に負傷者が何人も出ている以上、オペレーターは確かに過剰になるだろう。
しかしだからといって、ごく当然のように臨時司令部まで来ると宣うウラシマには、イドラも眠気が覚める程度には驚いた。
「え——向かうって、先生、体の方は」
『やだな、元々動けないってほどじゃあないさ。徐々に回復してきたし、車の運転くらいは平気だよ』
「そ、そうですか……」
地底世界で死亡したウラシマは、現実世界で植物状態になっていた。イドラの『順化』したギフト、コンペンセイターで意識を取り戻すことができたものの、まだ本調子ではなく、ずっと車椅子で過ごしていたのだった。
しかし最近ではソニアの訓練にも付き合っていたようだし、復調しつつあるのは事実らしい。
「とはいえ、物資の輸送くらいならともかく……前線に立つなんて言いませんよね?」
『あははっ、ヤクミンにもまったく同じ心配をされたよ』
「ははは……」
無線越しの朗らかな笑い声に、イドラも乾いた笑いで返す。
念を押したのに、特段回答は返ってこなかったことがイドラはなんだか怖かった。
『まあ、じゃあ、そういうわけだから。夕方にはそっちに着くと思う』
「はい、わかりました——あっ、そうだ」
『うん? どうかしたのかな』
ウラシマが届けてくれる、荊棘之道のコピーギフト。
ひょっとすればそれが最後のピースになってくれるのではないかと、イドラはふと考えた。
レツェリを打倒する、詰めの一手——
であれば。保険をかけておくのも、悪くはあるまい。
「荊棘之道……コピーギフトを持ってきてもらうなら、ついでに——」
注文を追加する。
するとウラシマは無線越しに、かすかな吐息を漏らした。
それは意図がわからない、と疑問を露わにするようなものだった。
『それは別に構わないけれど——なんの意味が?』
「いえ、なに、ちょっとした……」
しかし、保険と呼べるほどのものでもないのかもしれない。
大した意味などない。
ただの——
「……お守りみたいなものですよ」
なにせイドラはずっとそれを、そのように扱ってきたのだから。
しばししたところで、ヤナギの一声で動ける者がすべて司令室に集められる。
作戦前と同じ部屋、同じ形で集まったにもかかわらず、前よりも余剰のスペースが目立つ。
「そろったか。ではまず、情報を共有し、状況を整理する」
ヤナギに目線で促され、イドラはうなずきを返す。
ベルチャーナの一件は軽く言及するだけに留め、『星の意志』との戦闘の顛末をイドラは一同に話した。
『星の意志』はなんとか倒したものの、その力は突如現れたレツェリに奪われてしまったこと。
そのレツェリにより、カナヒトが深手を負ったこと。
そして奮戦虚しく、レツェリには逃げられたこと。
イドラが語り終えた時、臨時司令部の中には、うすぼんやりと落胆の気配がにじんでいた。
(……無理からぬことだ。結局、作戦は失敗したんだから)
多くの尽力を徒労にした。肝心要、作戦の詰めを担当するイドラたちがしくじったことで、それを支える者たちの努力も無駄になってしまった。
イドラは『片月』の一員として、集まった者たちに頭を下げようとする。
しかし謝罪を遮り、ヤナギは静かな、けれど力強い声で言う。
「確かに脅威は残されたが、大本の『星の意志』自体は倒すことができた。人類は停滞ではなく、前進している」
「ヤナギ……」
「レツェリ——その男さえ今一度倒すことができれば、長きにわたる戦いは終結する」
フロアがかすかにざわついた。熱を帯びたヤナギの言葉が、わだかまる暗雲のような空気を払拭する。
「そうだよな、あと一歩だ。あと少しで、戦いが終わる……」
「『星の意志』そのものは倒せたんだもんね、すごいことだよね」
口々に漏れるつぶやきは、決して悲観的なものではなく。
火が燃え広がるようにヤナギの意志が伝播する。その場の誰もが、アンゴルモアとの長い戦いが終結することを望んでいた。
「して、イドラ君。そのレツェリという男の目的は見当がつくかね?」
「……なにをしようとしているのかは、わからない。だけどあの男は僕たちの世界にいた時からずっと、不死にこだわっていた」
「不死?」
「ああ。永遠の命……やつはそれを叶えるために行動していた。理由は不明、きっかけがあるのかさえも。ただとにかく、あいつはそのためならなんでもする。危険で凶悪な男だ」
具体的な方途はイドラには検討もつかないが、凶悪な思想を持つ人間が、強力な手段を手にしたのだ。放っておいていいわけがなかった。
ヤナギは硬い面持ちを保ったまま、深くうなずく。
「もとより、『星の意志』の力を継ぐ存在を許容するわけにはいかん。よいか——今この時を以って、そのレツェリなる男を方舟は『星の意志』と同様に見なす。よって『星の意志』を討伐する本作戦は、未だ継続中である!」
作戦の継続。つまり、成否はまだ決まっていない。そうヤナギは宣言した。
失敗ではなく、まだ作戦のさなかにあるとすることで、士気の低下を防ぐつもりなのだ。
「ついては方舟本部に物資の輸送を要請し、当面は臨時司令部で様子を見ることとする。指示があるまでは各自休息を取るように」
返事が重なり、部屋が揺れる。
負傷やその手当てにより、この場に集えなかった者も多くいる。レツェリの簒奪により、実質的に『星の意志』を滅ぼすことはできなかった。
だが、この場にいる誰もが前を向いていた。芳しいとは言えない状況で、それでも覇気を失わずにいる。
そしてそれは、イドラも同じだった。
*
集会が終わり、人々が忙しなく行動を開始する。
当面はこの旧オフィス街に留まるということで、改めて拠点の構築が必要だった。滞在は長くても二、三日という見込み——
来た時と同じく、戦闘班は手持ち無沙汰だ。
強いて言えば、彼らは休むことこそが仕事だった。激戦を超え、なおも作戦は続行されたのだから、いつになるかもわからない次の出撃に備えて少しでも傷を癒す必要がある。
イドラとソニアは急ごしらえのテントで並んで仮眠を取る。セリカの方は『星の意志』に受けた傷が浅くなく、医療班に診てもらっていた。
目を覚まし、モゾモゾとテントの外に出たイドラの視界に飛び込んできたのは、割れ窓の向こうに広がる相変わらずの曇天。
時刻は昼時。テントは適当な廃ビルの一室を独占して置いていた。なにせ臨時司令部の付近には腐るほど廃ビルがあり、よりどりみどりというやつだ。
『——すまない、少しいいかな』
「先生?」
窓からちらりと見てみると、臨時司令部の方はまだ忙しそうだ。考えをまとめるために散歩でもしようかと思ったところで、左耳の通信機が通信を受け取る。
「なにかありましたか?」
『喫緊の用事じゃないから、まずは安心してほしい。作戦前に言ってた荊棘之道のこと、覚えてる?』
「え? ああ、もちろんです。ウラシマさんが地底世界で譲り受けたギフト……確か今は、スドウが解析してるんですっけ?」
話をしながら、イドラも概要を思い出していく。
荊棘之道——その名を知ったのはイドラもこちらの世界に来てからだが、長らくウラシマの形見として、お守り代わりに肌身離さず持っていた黄金のブレスレットだ。
その正体はウラシマが現地で入手した真正の天恵。ギフトはそれを授かった当人にしか扱えないため、通常ならただ壊れないだけのお守りにするほかないが、スドウたちコピーギフト開発部によって解析が行われていた。
ただ、なんらかの成果が出るまであと一歩というところで作戦に間に合わなかったということを、無線でウラシマから聞かされていたのだった。
『そう。それなんだけれどついさっき、ついに複製品が完成したみたいだ。世界で初めての、数値観測を介さないコピーギフトだとかなんとか……ヤクミンはすごく興奮していたけれど、正直技術屋じゃないワタシにはピンと来てなくてね』
そうは言いつつも、イドラはウラシマの声音が少しうれしそうに感じた。
「えーと……それは、ふつうのコピーギフトみたいに開発室から地底世界を観測? するわけじゃなくて、現物の荊棘之道からそのコピーを造ったってことですか?」
『その通り、時間とコストさえあればいくらでも量産ができて、しかもコピーに際しての性能の変化も誤差レベル。話を聞く限り、確かにすごそうだ。もっとも現状だと、ふつうに地底世界から抽出する方がコストも時間もかからないそうだけど』
「はあ、それで、その試作品のコピーギフトがどうかしたんですか?」
『うん、今からそちらへ向かって渡そうかと思ってね。どのみちオペレーターの手は余ることになりそうだから、物資の運搬を手伝うことにしたんだ。そのついでさ』
戦闘班に負傷者が何人も出ている以上、オペレーターは確かに過剰になるだろう。
しかしだからといって、ごく当然のように臨時司令部まで来ると宣うウラシマには、イドラも眠気が覚める程度には驚いた。
「え——向かうって、先生、体の方は」
『やだな、元々動けないってほどじゃあないさ。徐々に回復してきたし、車の運転くらいは平気だよ』
「そ、そうですか……」
地底世界で死亡したウラシマは、現実世界で植物状態になっていた。イドラの『順化』したギフト、コンペンセイターで意識を取り戻すことができたものの、まだ本調子ではなく、ずっと車椅子で過ごしていたのだった。
しかし最近ではソニアの訓練にも付き合っていたようだし、復調しつつあるのは事実らしい。
「とはいえ、物資の輸送くらいならともかく……前線に立つなんて言いませんよね?」
『あははっ、ヤクミンにもまったく同じ心配をされたよ』
「ははは……」
無線越しの朗らかな笑い声に、イドラも乾いた笑いで返す。
念を押したのに、特段回答は返ってこなかったことがイドラはなんだか怖かった。
『まあ、じゃあ、そういうわけだから。夕方にはそっちに着くと思う』
「はい、わかりました——あっ、そうだ」
『うん? どうかしたのかな』
ウラシマが届けてくれる、荊棘之道のコピーギフト。
ひょっとすればそれが最後のピースになってくれるのではないかと、イドラはふと考えた。
レツェリを打倒する、詰めの一手——
であれば。保険をかけておくのも、悪くはあるまい。
「荊棘之道……コピーギフトを持ってきてもらうなら、ついでに——」
注文を追加する。
するとウラシマは無線越しに、かすかな吐息を漏らした。
それは意図がわからない、と疑問を露わにするようなものだった。
『それは別に構わないけれど——なんの意味が?』
「いえ、なに、ちょっとした……」
しかし、保険と呼べるほどのものでもないのかもしれない。
大した意味などない。
ただの——
「……お守りみたいなものですよ」
なにせイドラはずっとそれを、そのように扱ってきたのだから。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
転生幼女の怠惰なため息
(◉ɷ◉ )〈ぬこ〉
ファンタジー
ひとり残業中のアラフォー、清水 紗代(しみず さよ)。異世界の神のゴタゴタに巻き込まれ、アッという間に死亡…( ºωº )チーン…
紗世を幼い頃から見守ってきた座敷わらしズがガチギレ⁉💢
座敷わらしズが異世界の神を脅し…ε=o(´ロ`||)ゴホゴホッ説得して異世界での幼女生活スタートっ!!
もう何番煎じかわからない異世界幼女転生のご都合主義なお話です。
全くの初心者となりますので、よろしくお願いします。
作者は極度のとうふメンタルとなっております…
役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !
本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。
主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。
その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。
そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。
主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。
ハーレム要素はしばらくありません。
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
寄宿生物カネコ!
月芝
ファンタジー
詳細は割愛するが、剣と魔法のファンタジーな世界に転生することになった男。
それにともなって神さまから転生特典の希望を訊かれたので、
「パンダかネコにでもなって、のんびりぐうたら過ごしたい」
と答えたら「あいにく、どっちもおらんなぁ」と言われてガックシ。
すると見かねた神さまがおっしゃった。
「ネコはおらん。が、ネコっぽいのならいるぞ。それでよければどう?」
その提案を受け入れ、ちゃちゃっと転生完了。
かくしてカネコという生命体に生まれ変わったのだけれども。
いざなってみたら「あれ?」
なんだかコレじゃない感が……
無駄にハイスペック、しかしやる気ゼロ。
働いたら負けだと思っている。というか働きたくない。
不労所得最高! 他人の金で喰うメシと飲む酒は最高にウマい。
他者にがっつり甘えて、おんぶにだっこの怠惰な生活を夢見る生物、それがカネコ。
だってしょうがないじゃない、そういう生き物なんだもの。
鳥が空を飛び、魚が泳ぐように、寄宿先を求めさすらうのがカネコという生き物の習性なのだ。
けっしてサボりたいわけじゃない、すべては本能ゆえに。
これは寄宿生物カネコに生まれ変わった男が、異世界にて居候先を求めて、
さすらったり、さすらわなかったりする物語である。
倒したモンスターをカード化!~二重取りスキルで報酬倍増! デミゴッドが行く異世界旅~
乃神レンガ
ファンタジー
謎の白い空間で、神から異世界に送られることになった主人公。
二重取りの神授スキルを与えられ、その効果により追加でカード召喚術の神授スキルを手に入れる。
更にキャラクターメイキングのポイントも、二重取りによって他の人よりも倍手に入れることができた。
それにより主人公は、本来ポイント不足で選択できないデミゴッドの種族を選び、ジンという名前で異世界へと降り立つ。
異世界でジンは倒したモンスターをカード化して、最強の軍団を作ることを目標に、世界を放浪し始めた。
しかし次第に世界のルールを知り、争いへと巻き込まれていく。
国境門が数カ月に一度ランダムに他国と繋がる世界で、ジンは様々な選択を迫られるのであった。
果たしてジンの行きつく先は魔王か神か、それとも別の何かであろうか。
現在毎日更新中。
※この作品は『カクヨム』『ノベルアップ+』にも投稿されています。
不死王はスローライフを希望します
小狐丸
ファンタジー
気がついたら、暗い森の中に居た男。
深夜会社から家に帰ったところまでは覚えているが、何故か自分の名前などのパーソナルな部分を覚えていない。
そこで俺は気がつく。
「俺って透けてないか?」
そう、男はゴーストになっていた。
最底辺のゴーストから成り上がる男の物語。
その最終目標は、世界征服でも英雄でもなく、ノンビリと畑を耕し自給自足するスローライフだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
暇になったので、駄文ですが勢いで書いてしまいました。
設定等ユルユルでガバガバですが、暇つぶしと割り切って読んで頂ければと思います。
レディース異世界満喫禄
日の丸
ファンタジー
〇城県のレディース輝夜の総長篠原連は18才で死んでしまう。
その死に方があまりな死に方だったので運命神の1人に異世界におくられることに。
その世界で出会う仲間と様々な体験をたのしむ!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる