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第2部1章 躍る大王たち
★キャラクターシート ③(微ネタバレ)
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第二部一章における登場人物の解説です。特にお読みいただかなくとも本編の理解に支障はありません。第二部に入って、一部メインキャラの状態が変化したほか、新規のキャラクターが大きく増えたため、その説明がメインです。
そのためなるべくネタバレは避けています。
ただし所持ギフトの概要などは載せてあるので、完全に前情報なしで読みたい方はご注意ください。
・イドラ
主人公。地底世界からの来訪者。
『雲の上』へ至るという目的は達し、イドラ自身の旅は幕を閉じた。しかし、絶滅間際で奮戦する残存人類を見過ごすわけにもいかず、変色した天恵を手に、変わらぬ戦闘の日々に身を投じる。
●コンペンセイター
ATK:0/DEF:0/INT:0/RES:0/RARITY:1
法則、摂理の異なる世界に来たことで、『順化』したマイナスナイフ。
外形こそ変化はしなかったが、その青い刀身は真っ赤に染まり、負数の力は失われた。
能力——現実世界で呼ばれるところのスキルは、あらゆるものの補整。外傷を欠損と見なすことで、以前のように傷を治すことも可能。
ただし宇宙のルールとして、なにかを補うにはそのための代償を必要とする。
・ソニア
レツェリによる人体実験により、イモータルの力を宿していた少女。
現在はその影響も薄れ、消えた味覚も徐々に戻り、夜ごとの発作もなくなった。
ただし、それは彼女の戦闘能力を減じさせることをも意味する。
イドラのそばで、彼の助けになることがソニアの願い。しかし、それを果たすだけの力がソニアから失われたとき、彼女はなんらかの選択に迫られるだろう。
●55号・ワダツミ
ATK:51/DEF:13/INT:0/RES:0/RARITY:24
刀身に緩い湾曲のある、刃渡り70cmほどの日本刀。柄巻には藍色の糸が使われている。
氾濫の起動コードで水流を発する。
地底世界においてギフトはそれを賜った当人にしか使えないものであったが、ワダツミはイドラやソニアにも能力が使えた。そのことを疑問に感じつつも、長らく棚上げしてきたイドラたちだったが、方舟にてワダツミの正体が『コピーギフト』であると明かされた。
・ウラシマ/浦島零
イドラの恩師にして、羽生に続き地底世界外乱排除作戦に抜擢された『方舟』屈指の戦闘員。
地底世界で命を落とし、現実世界での肉体は永い眠りに就いている。
目を覚ますには、欠落した魂を呼び戻さねばならない。
・柳景一
アンゴルモアに抗う人類最後の砦、『ノアの方舟』の現総裁。67歳。就任は27年前で、先代は事故死とされている。
アンゴルモアに対する怨念は本物で、なまじ人類の最盛期を知るだけに、それを奪った黒い侵略者たちを駆逐せんとする。
・阿粒奏人
『方舟』の戦闘班、チーム『片月』のリーダー。28歳。
ズボラでいい加減な性格だが、九年もの間、戦闘班で戦闘経験を重ねてきた実力は本物。
●12号・灼熱月輪
ATK:72/DEF:11/INT:0/RES:4/RARITY:30
方舟にて長年受け継がれてきた傑作コピーギフト。反りの強い日本刀の形をしている。
その刀身は白く、さらに伝熱の起動コードにより熱を持つ。振るわれる刀刃が白く弧を描くさまは、夜空に浮かぶ月を思わせる。
・安達芹香
チーム『片月』の一員。十九歳。ポニーテールの髪を後ろでまとめる、すらりと引き締まった体躯の女性。
いつも快活で、三人しかいない『片月』の空気を盛り上げるムードメーカー。
●61号・紅比翼
ATK:43/DEF:21/INT:2/RES:9/RARITY:21
揺らめく炎のようなシルエットをした、一対の剣。
二本でひとつのコピーギフト。こうした稀有なギフトが抽出できるようになったのも、方舟による地底世界の数値観測や、コピーギフトの抽出技術が向上した恩恵である。
・万彩灯也
チーム『片月』の一員で、ダウナー気味なメガネの男性。二十一歳。
色々と雑な奏人や有り余る元気さで空回りしがちな芹香に代わり、その冷静さでチームを支えている陰の立役者。
休日はいつも部屋で、旧文明の情報をまとめたアーカイブから、美少女がたくさん出るタイプのアニメーション作品を観賞している。
●50号・単色天弓
ATK:0/DEF:0/INT:52/RES:13/RARITY:13
紅比翼以上に珍しい、コンパウンドボウのコピーギフト。カーボン素材を思わせる真っ黒い外見の弓。
徹甲の起動コードにより、つがえた矢を黒い素材でコーティングする。矢はいつもプラスチック製のものを使用。
いかにスキルで矢の威力を高めようと、的に中てるには個人の力量が必須。単色天弓を貸与されている時点で、灯也の腕は推して知るべし。
・須藤夜組
銀縁のメガネをかけた若い女性。
方舟におけるコピーギフト開発部の部長であり、ウラシマとは長い友人。
・矢田天音
方舟の膝元に広がる居住区、ミンクツの端に住む幼い少女。十歳。
不格好に大きなカバンを肩から掛け、服はボロボロ。生まれたときから親にも棄てられており、身寄りもない。
少しでも売れるものはないかと、外へ出てゴミ拾いをしていたところ、レツェリと偶然出会う。
・ベルチャーナ
イドラたちとともに、現実世界へ転移してきた地底の来訪者。
修道服は地底世界の果ての海に置いてきたため、ミンクツで得た黒いジャケットを羽織っている。
ハンドク砂漠の一件以降、イドラに淡い恋心を募らせる。
●■■■■
ATK:30/DEF:30/INT:30/RES:30/RARITY:5
詳細不明。順化したヒーリングリング。
・レツェリ
元葬送協会司教。目論見通り、囚徒の身から抜け出した。しかしアンゴルモアに侵略される現実世界の様相は、レツェリにとってもまったくの未知である。
彼の悲願は変わらず、そのために有用な手段があるのなら、なんであれ躊躇なく手に取るだろう。
●万物停滞
ATK:0/DEF:0/INT:100/RES:20/RARITY:1
左の眼窩に埋め込まれた赤い眼球。その能力は世界の移動による順化を経ても、おおむね変わりはなかった。
認識する空間の時間を停止に近いレベルで遷延させる能力を持つ。
これにより、目に見える空間を箱型のイメージで区切り、能力を使用することで、箱の境界面にあるものを切断することができる。以前は動体にしか使えなかったが、現実世界では星の上にあるものは自転の影響で移動しているため、基本的にすべてのものに適用可能になった。
また、体内時間を遷延させて寿命を引き延ばしており、若い見た目だが実年齢はとうに百を超える。自身の体の内という、特別イメージせずとも理解できる範囲だからこそ使える例外的な措置。
あらゆる天恵の中でも最上位の戦力を持つが、イドラの持つマイナスナイフも空間に作用する能力を持つため、天敵となった。しかしその青い負数も順化により赤く転じ、現実に不死の怪物はいない。今やその眼を阻むものは——
●アイスロータス/32号・凝華連氷
ATK:3/DEF:2/INT:64/RES/17/RARITY:17
聖封印の英雄、ハブリが使い、葬送協会にて保管されていたギフト。
その正体は凍結の起動コードで氷を操る、応用力の高いコピーギフト。
一般には真正のギフトであると思われており、聖堂には単なる遺物の意味合いで保管されているという建前だが、実はレツェリにとって奥の手。
レツェリは万物停滞の訓練で一定の空間を箱のイメージで認識できるようになったため、その応用で箱型に空間を凍らせるといったこともできる。
が、イドラに敗れ、ミロウの手回しですぐ監獄に送られたレツェリ——ソニアの『不死宿し』の件を明るみに出し、聖堂地下のオルファを幽閉していた場所が罪の証拠となった——にアイスロータスを保有し続けることなどできるはずもない。現在は元通り、デーグラムの聖堂で安置されており、現実世界に持ち込まれることもないだろう。
そのためなるべくネタバレは避けています。
ただし所持ギフトの概要などは載せてあるので、完全に前情報なしで読みたい方はご注意ください。
・イドラ
主人公。地底世界からの来訪者。
『雲の上』へ至るという目的は達し、イドラ自身の旅は幕を閉じた。しかし、絶滅間際で奮戦する残存人類を見過ごすわけにもいかず、変色した天恵を手に、変わらぬ戦闘の日々に身を投じる。
●コンペンセイター
ATK:0/DEF:0/INT:0/RES:0/RARITY:1
法則、摂理の異なる世界に来たことで、『順化』したマイナスナイフ。
外形こそ変化はしなかったが、その青い刀身は真っ赤に染まり、負数の力は失われた。
能力——現実世界で呼ばれるところのスキルは、あらゆるものの補整。外傷を欠損と見なすことで、以前のように傷を治すことも可能。
ただし宇宙のルールとして、なにかを補うにはそのための代償を必要とする。
・ソニア
レツェリによる人体実験により、イモータルの力を宿していた少女。
現在はその影響も薄れ、消えた味覚も徐々に戻り、夜ごとの発作もなくなった。
ただし、それは彼女の戦闘能力を減じさせることをも意味する。
イドラのそばで、彼の助けになることがソニアの願い。しかし、それを果たすだけの力がソニアから失われたとき、彼女はなんらかの選択に迫られるだろう。
●55号・ワダツミ
ATK:51/DEF:13/INT:0/RES:0/RARITY:24
刀身に緩い湾曲のある、刃渡り70cmほどの日本刀。柄巻には藍色の糸が使われている。
氾濫の起動コードで水流を発する。
地底世界においてギフトはそれを賜った当人にしか使えないものであったが、ワダツミはイドラやソニアにも能力が使えた。そのことを疑問に感じつつも、長らく棚上げしてきたイドラたちだったが、方舟にてワダツミの正体が『コピーギフト』であると明かされた。
・ウラシマ/浦島零
イドラの恩師にして、羽生に続き地底世界外乱排除作戦に抜擢された『方舟』屈指の戦闘員。
地底世界で命を落とし、現実世界での肉体は永い眠りに就いている。
目を覚ますには、欠落した魂を呼び戻さねばならない。
・柳景一
アンゴルモアに抗う人類最後の砦、『ノアの方舟』の現総裁。67歳。就任は27年前で、先代は事故死とされている。
アンゴルモアに対する怨念は本物で、なまじ人類の最盛期を知るだけに、それを奪った黒い侵略者たちを駆逐せんとする。
・阿粒奏人
『方舟』の戦闘班、チーム『片月』のリーダー。28歳。
ズボラでいい加減な性格だが、九年もの間、戦闘班で戦闘経験を重ねてきた実力は本物。
●12号・灼熱月輪
ATK:72/DEF:11/INT:0/RES:4/RARITY:30
方舟にて長年受け継がれてきた傑作コピーギフト。反りの強い日本刀の形をしている。
その刀身は白く、さらに伝熱の起動コードにより熱を持つ。振るわれる刀刃が白く弧を描くさまは、夜空に浮かぶ月を思わせる。
・安達芹香
チーム『片月』の一員。十九歳。ポニーテールの髪を後ろでまとめる、すらりと引き締まった体躯の女性。
いつも快活で、三人しかいない『片月』の空気を盛り上げるムードメーカー。
●61号・紅比翼
ATK:43/DEF:21/INT:2/RES:9/RARITY:21
揺らめく炎のようなシルエットをした、一対の剣。
二本でひとつのコピーギフト。こうした稀有なギフトが抽出できるようになったのも、方舟による地底世界の数値観測や、コピーギフトの抽出技術が向上した恩恵である。
・万彩灯也
チーム『片月』の一員で、ダウナー気味なメガネの男性。二十一歳。
色々と雑な奏人や有り余る元気さで空回りしがちな芹香に代わり、その冷静さでチームを支えている陰の立役者。
休日はいつも部屋で、旧文明の情報をまとめたアーカイブから、美少女がたくさん出るタイプのアニメーション作品を観賞している。
●50号・単色天弓
ATK:0/DEF:0/INT:52/RES:13/RARITY:13
紅比翼以上に珍しい、コンパウンドボウのコピーギフト。カーボン素材を思わせる真っ黒い外見の弓。
徹甲の起動コードにより、つがえた矢を黒い素材でコーティングする。矢はいつもプラスチック製のものを使用。
いかにスキルで矢の威力を高めようと、的に中てるには個人の力量が必須。単色天弓を貸与されている時点で、灯也の腕は推して知るべし。
・須藤夜組
銀縁のメガネをかけた若い女性。
方舟におけるコピーギフト開発部の部長であり、ウラシマとは長い友人。
・矢田天音
方舟の膝元に広がる居住区、ミンクツの端に住む幼い少女。十歳。
不格好に大きなカバンを肩から掛け、服はボロボロ。生まれたときから親にも棄てられており、身寄りもない。
少しでも売れるものはないかと、外へ出てゴミ拾いをしていたところ、レツェリと偶然出会う。
・ベルチャーナ
イドラたちとともに、現実世界へ転移してきた地底の来訪者。
修道服は地底世界の果ての海に置いてきたため、ミンクツで得た黒いジャケットを羽織っている。
ハンドク砂漠の一件以降、イドラに淡い恋心を募らせる。
●■■■■
ATK:30/DEF:30/INT:30/RES:30/RARITY:5
詳細不明。順化したヒーリングリング。
・レツェリ
元葬送協会司教。目論見通り、囚徒の身から抜け出した。しかしアンゴルモアに侵略される現実世界の様相は、レツェリにとってもまったくの未知である。
彼の悲願は変わらず、そのために有用な手段があるのなら、なんであれ躊躇なく手に取るだろう。
●万物停滞
ATK:0/DEF:0/INT:100/RES:20/RARITY:1
左の眼窩に埋め込まれた赤い眼球。その能力は世界の移動による順化を経ても、おおむね変わりはなかった。
認識する空間の時間を停止に近いレベルで遷延させる能力を持つ。
これにより、目に見える空間を箱型のイメージで区切り、能力を使用することで、箱の境界面にあるものを切断することができる。以前は動体にしか使えなかったが、現実世界では星の上にあるものは自転の影響で移動しているため、基本的にすべてのものに適用可能になった。
また、体内時間を遷延させて寿命を引き延ばしており、若い見た目だが実年齢はとうに百を超える。自身の体の内という、特別イメージせずとも理解できる範囲だからこそ使える例外的な措置。
あらゆる天恵の中でも最上位の戦力を持つが、イドラの持つマイナスナイフも空間に作用する能力を持つため、天敵となった。しかしその青い負数も順化により赤く転じ、現実に不死の怪物はいない。今やその眼を阻むものは——
●アイスロータス/32号・凝華連氷
ATK:3/DEF:2/INT:64/RES/17/RARITY:17
聖封印の英雄、ハブリが使い、葬送協会にて保管されていたギフト。
その正体は凍結の起動コードで氷を操る、応用力の高いコピーギフト。
一般には真正のギフトであると思われており、聖堂には単なる遺物の意味合いで保管されているという建前だが、実はレツェリにとって奥の手。
レツェリは万物停滞の訓練で一定の空間を箱のイメージで認識できるようになったため、その応用で箱型に空間を凍らせるといったこともできる。
が、イドラに敗れ、ミロウの手回しですぐ監獄に送られたレツェリ——ソニアの『不死宿し』の件を明るみに出し、聖堂地下のオルファを幽閉していた場所が罪の証拠となった——にアイスロータスを保有し続けることなどできるはずもない。現在は元通り、デーグラムの聖堂で安置されており、現実世界に持ち込まれることもないだろう。
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