43 / 163
第3章 断裂眼球
第41話 ハングドマン
しおりを挟む
「まったく、書庫に限らず聖堂内では静かにするべきですわ。イドラ、慎みなさい」
「ああ悪かった——うぐっ。きゅ、急に下ろすなよ! 頭ぶつけちゃっただろっ」
「早速声が大きいです。怪我をしてもいいじゃないですか、マイナスナイフでいくらでも治せるんですから」
「頭に刺すのは避けてるんだよ……!」
「まあ。かばうほどの頭でもありませんのに」
マイナスナイフはどんな傷でも治してしまうが、刃が刺さる痛みだけは避けられない。青い水晶の刃を頭に刺して、脳がおかしなことにならないか心配なのでやったことがなかった。
ミロウはギフトを仕舞い、ダークブラウンの手袋を手にはめながら冷然と言い放つ。……しかし、あのソニアの閉じ込められていた集落で初めに会った時とは違い、表情の端にどこか親しみがにじんでいる気がした。
「……いいさ。僕だって遊びに来たんじゃないんだ」
「ええ。ビオス教について書かれた本、ですのよね? きちんとここにまとめておきました……とは言っても二冊だけしかありませんけれど。異教のものですから、あるだけマシだと思ってほしいです」
ミロウの向かいに座る。
机に置かれた本は二冊。どちらもさして分厚くなく、片方は装丁がしっかりとしており、もう片方は表紙などはぼ破けきったボロボロの有様だった。
「いや、助かる。でも今日ここに来た目的はそれだけじゃない。どうしてもキミと会って話がしたかった」
「……えっ。え、あれ。あの、それって」
「そんで、それどっちから読めばいいとかあるか? てか内容を知ってるなら要約までしてくれると非常にありがたいんだが。文字が読めないってわけじゃないんだけど、遅いんだよ読むの。それに長い文章は頭が痛くなる」
「ちょ、待ってください。さっきの、えっ。わたくしに会いにってどういう……待って、待ってください、心の準備が……い、いえでも嫌とかそういうんではなくて、むしろその」
「あ? ああ、もうひとつの理由は司教についてだ。内密にしてほしい問題なんだが、ミロウに訊きたいことがあって」
「はぁ?」
「え?」
イドラは再度吊り上げられた。
*
なんとかまた下ろしてもらった後もミロウの機嫌は斜めのままで、イドラは結局二冊とも自分で読むことになった。
装丁のしっかりとした方は比較的近代に書かれたもののようで問題なかったが、もう一冊のボロい方は古いもののようで、文法や綴りが今の時代のものといささか食い違うことがあったりして、解読にひどく苦労する。そもそもイドラはこういった作業は不得手だ。
「マッドフラッド……果ての海の氾濫。これについては、レツェリ司教にも少し教えてもらったが」
ビオス教はロトコル教と共通する部分も多い。あまねく自然や人類すべてが大いなる神の被造物であるとする点や、ギフトをその神からの恵みであるとする点などだ。神の名は違えど、概念的には同一のものを指している。
違いがあるとすれば、ビオス教は根幹が終末論であるところだ。
いずれ世は滅ぶ。大いなる氾濫によって、果ての海、無限の海原が地平のすべてを呑み込んでしまう。そんな無情なる終末が、明確に教えとして記されているのだ。
しかし、その終末を唯一逃れることができるのが、『箱船』だ。ロトコル教にはまったくない概念である。
マッドフラッドは神の怒り。被造物であるはずの人間は、いつしか謙虚さを忘れ、自然をほしいままに歪めてしまう。その傲慢に下す鉄槌こそが大氾濫。文明すべてを流し去り、すべてをゼロに戻してしまう。
されど信仰の強い者たちは、箱船に乗ることを許される。
救いの箱。これに乗る者は、神の国への道を歩むことができるらしい。
「神の国ってのが明文化されてないが……なあミロウ、ビオス教でも神様がいるのは空の向こうだよな?」
「ええ。それともイドラは、ビオス教の神は地の底や海の底にいるとでも?」
「そういうこともあるかなって」
「ありませんよ」
「じゃあ、地面の下にはなにがあるんだろうな」
「……む。それは少し、わたくしも疑問ですわ」
「神の国とは言わずとも、また別の世界があったりして。僕たちのいる地面の下に、また別の人たちが住んでるんだ。そうだとしたら面白くないか?」
「ふふっ、あなたも存外に空想家ですのね。でもその世界は寂しいですわ。なにせ天上にわたくしたちの地面がある以上、空はずっと真っ暗なのですから」
「確かにな。そいつは気が滅入りそうだ」
いつの間にかミロウの機嫌も戻り、雑談に付き合ってくれた。
いい具合に休憩できたので、イドラは再び紙面に意識を集中する。ミロウもきっと、イドラが読み疲れたことを察して話に乗ってきてくれたのだろう。
神の国は雲の向こう。そう解釈するのであれば、やはりこれこそイドラが求めるべき、ウラシマの遺言に示された地点だ。
曰く、神の国は彼方にある。
曰く、箱船は神の国への道を示す。
曰く、道は沈む世界のどこからでも見ることができる。
「しかしこれ……記述じゃ、マッドフラッドが起きないと箱船やってこないんだけど。困ったな、こうなると僕が大陸すべてを海に沈めることになっちゃうぞ」
「できるわけないでしょうが。いえ、よしんばできたとしてもわたくしが身命を賭してでも止めますけれども。……イドラは神に会いに行くつもりですの?」
「わからない。ただ、雲の上に行くってのが恩人の遺言なんだ。だから僕は、方法がある限りはそれを探して実行する」
「そう、ですか。ですがそれは文字通り、雲をつかむような話です」
「だったらつかみ取ってやるだけだ」
本を閉じる。おおざっぱかもしれないが、記述にはすべて目を通した。
はっきりしたことは、この箱船とそこから示される道こそが、雲の上に行くために必要なものであること。
そしてはっきりしないのは、箱船の在りかだ。まさか本当にマッドフラッドを待つわけにもいかない。
記述通りならば、神の鉄槌はヒトが自然を歪める時に起こされるらしい。だがイドラには、これまでも今も、そしてこの先も、人々は自然と寄り添っていくものだとしか思えなかった。
大地に生かされ、大地と生きる。それがヒトの在り方であり、ほかの形などありえない。
……つまり、マッドフラッドが起こる時、世界の価値観や常識はイドラの中にあるそれとは大きく違うはずなのだ。世がそこまで移り変わるのに、どれくらい年月が必要だろう。
数百年? それとも数千年?
なにをどう考えても、先に寿命が尽きる。最大の悲劇が背に追いつく。
ならばイドラはマッドフラッドなどという終末をあてにせず、箱船を探し出さねばならない。だがその手がかりはない。
つまるところ、また行き止まりだ。こればかりはビオス教が根付くフィジー大陸に実際に出向かなければ、なんのヒントも得られないかもしれない。
「……なら、僕の目的のための用事はここまでだ。今度はソニアの目的のための用事をする。ミロウ、訊きたいことがある。本題はこっちだと思ってくれ」
「はい? ええ、構いませんが。確か司教様について……ですか」
「そうだ。そして早速見てほしいのは、こいつだ」
イドラは二冊の本を脇にどけると、腰のポーチからガラスの小瓶を取り出して机に置いてみせた。
「これは……」
「スクレイピーのところに行く時、馬車でソニアが話したことは覚えてるだろ。このビンは、ソニアが閉じ込められてた場所で見つかったものだ。コルク栓にされた刻印からして協会が絡んでるのは間違いない」
レツェリ司教を直接問いただしても、いなされるのは目に見えている。だから信頼できる相手——ミロウに託し、外堀から埋めていくのがイドラの狙いだった。
「単刀直入に言うぞ。僕たちは、レツェリ司教がソニアを不死憑きにさせたんじゃないかって疑ってる」
「そん、な——」
「このビンも決定的な証拠ってわけじゃない。中身も気になる……。ただとにかく、僕たちには司教を探る手立てが必要だ」
協会の人間について調べるには、協会の人間に頼むのが一番正確のはず。
「ミロウ! キミからすれば司教に疑いの目が向くのは不快かもしれないが、払拭するためにもあの男のことを調べなきゃならない。協力してくれ!」
「——っ、わたくし、は……」
ミロウは視線をあらぬ方向へと彷徨わせ、珍しくも歯切れ悪く口の中で言葉を転がす。
やがて、絞り出すように、目を合わせないまま言った。
「わかりました……今夜、聖堂の裏口を開けておきます。司教室の位置も教えておきましょう」
「ミロウ……! すまない、ありがとう。キミには助けられてばかりだ」
「いえ。そんなことはありません」
身を乗り出すイドラと対照的に、ミロウは俯く。その表情はまだ迷い、なんらかの思いに煩悶するかのような。
「……ないんです。なにも」
「ああ悪かった——うぐっ。きゅ、急に下ろすなよ! 頭ぶつけちゃっただろっ」
「早速声が大きいです。怪我をしてもいいじゃないですか、マイナスナイフでいくらでも治せるんですから」
「頭に刺すのは避けてるんだよ……!」
「まあ。かばうほどの頭でもありませんのに」
マイナスナイフはどんな傷でも治してしまうが、刃が刺さる痛みだけは避けられない。青い水晶の刃を頭に刺して、脳がおかしなことにならないか心配なのでやったことがなかった。
ミロウはギフトを仕舞い、ダークブラウンの手袋を手にはめながら冷然と言い放つ。……しかし、あのソニアの閉じ込められていた集落で初めに会った時とは違い、表情の端にどこか親しみがにじんでいる気がした。
「……いいさ。僕だって遊びに来たんじゃないんだ」
「ええ。ビオス教について書かれた本、ですのよね? きちんとここにまとめておきました……とは言っても二冊だけしかありませんけれど。異教のものですから、あるだけマシだと思ってほしいです」
ミロウの向かいに座る。
机に置かれた本は二冊。どちらもさして分厚くなく、片方は装丁がしっかりとしており、もう片方は表紙などはぼ破けきったボロボロの有様だった。
「いや、助かる。でも今日ここに来た目的はそれだけじゃない。どうしてもキミと会って話がしたかった」
「……えっ。え、あれ。あの、それって」
「そんで、それどっちから読めばいいとかあるか? てか内容を知ってるなら要約までしてくれると非常にありがたいんだが。文字が読めないってわけじゃないんだけど、遅いんだよ読むの。それに長い文章は頭が痛くなる」
「ちょ、待ってください。さっきの、えっ。わたくしに会いにってどういう……待って、待ってください、心の準備が……い、いえでも嫌とかそういうんではなくて、むしろその」
「あ? ああ、もうひとつの理由は司教についてだ。内密にしてほしい問題なんだが、ミロウに訊きたいことがあって」
「はぁ?」
「え?」
イドラは再度吊り上げられた。
*
なんとかまた下ろしてもらった後もミロウの機嫌は斜めのままで、イドラは結局二冊とも自分で読むことになった。
装丁のしっかりとした方は比較的近代に書かれたもののようで問題なかったが、もう一冊のボロい方は古いもののようで、文法や綴りが今の時代のものといささか食い違うことがあったりして、解読にひどく苦労する。そもそもイドラはこういった作業は不得手だ。
「マッドフラッド……果ての海の氾濫。これについては、レツェリ司教にも少し教えてもらったが」
ビオス教はロトコル教と共通する部分も多い。あまねく自然や人類すべてが大いなる神の被造物であるとする点や、ギフトをその神からの恵みであるとする点などだ。神の名は違えど、概念的には同一のものを指している。
違いがあるとすれば、ビオス教は根幹が終末論であるところだ。
いずれ世は滅ぶ。大いなる氾濫によって、果ての海、無限の海原が地平のすべてを呑み込んでしまう。そんな無情なる終末が、明確に教えとして記されているのだ。
しかし、その終末を唯一逃れることができるのが、『箱船』だ。ロトコル教にはまったくない概念である。
マッドフラッドは神の怒り。被造物であるはずの人間は、いつしか謙虚さを忘れ、自然をほしいままに歪めてしまう。その傲慢に下す鉄槌こそが大氾濫。文明すべてを流し去り、すべてをゼロに戻してしまう。
されど信仰の強い者たちは、箱船に乗ることを許される。
救いの箱。これに乗る者は、神の国への道を歩むことができるらしい。
「神の国ってのが明文化されてないが……なあミロウ、ビオス教でも神様がいるのは空の向こうだよな?」
「ええ。それともイドラは、ビオス教の神は地の底や海の底にいるとでも?」
「そういうこともあるかなって」
「ありませんよ」
「じゃあ、地面の下にはなにがあるんだろうな」
「……む。それは少し、わたくしも疑問ですわ」
「神の国とは言わずとも、また別の世界があったりして。僕たちのいる地面の下に、また別の人たちが住んでるんだ。そうだとしたら面白くないか?」
「ふふっ、あなたも存外に空想家ですのね。でもその世界は寂しいですわ。なにせ天上にわたくしたちの地面がある以上、空はずっと真っ暗なのですから」
「確かにな。そいつは気が滅入りそうだ」
いつの間にかミロウの機嫌も戻り、雑談に付き合ってくれた。
いい具合に休憩できたので、イドラは再び紙面に意識を集中する。ミロウもきっと、イドラが読み疲れたことを察して話に乗ってきてくれたのだろう。
神の国は雲の向こう。そう解釈するのであれば、やはりこれこそイドラが求めるべき、ウラシマの遺言に示された地点だ。
曰く、神の国は彼方にある。
曰く、箱船は神の国への道を示す。
曰く、道は沈む世界のどこからでも見ることができる。
「しかしこれ……記述じゃ、マッドフラッドが起きないと箱船やってこないんだけど。困ったな、こうなると僕が大陸すべてを海に沈めることになっちゃうぞ」
「できるわけないでしょうが。いえ、よしんばできたとしてもわたくしが身命を賭してでも止めますけれども。……イドラは神に会いに行くつもりですの?」
「わからない。ただ、雲の上に行くってのが恩人の遺言なんだ。だから僕は、方法がある限りはそれを探して実行する」
「そう、ですか。ですがそれは文字通り、雲をつかむような話です」
「だったらつかみ取ってやるだけだ」
本を閉じる。おおざっぱかもしれないが、記述にはすべて目を通した。
はっきりしたことは、この箱船とそこから示される道こそが、雲の上に行くために必要なものであること。
そしてはっきりしないのは、箱船の在りかだ。まさか本当にマッドフラッドを待つわけにもいかない。
記述通りならば、神の鉄槌はヒトが自然を歪める時に起こされるらしい。だがイドラには、これまでも今も、そしてこの先も、人々は自然と寄り添っていくものだとしか思えなかった。
大地に生かされ、大地と生きる。それがヒトの在り方であり、ほかの形などありえない。
……つまり、マッドフラッドが起こる時、世界の価値観や常識はイドラの中にあるそれとは大きく違うはずなのだ。世がそこまで移り変わるのに、どれくらい年月が必要だろう。
数百年? それとも数千年?
なにをどう考えても、先に寿命が尽きる。最大の悲劇が背に追いつく。
ならばイドラはマッドフラッドなどという終末をあてにせず、箱船を探し出さねばならない。だがその手がかりはない。
つまるところ、また行き止まりだ。こればかりはビオス教が根付くフィジー大陸に実際に出向かなければ、なんのヒントも得られないかもしれない。
「……なら、僕の目的のための用事はここまでだ。今度はソニアの目的のための用事をする。ミロウ、訊きたいことがある。本題はこっちだと思ってくれ」
「はい? ええ、構いませんが。確か司教様について……ですか」
「そうだ。そして早速見てほしいのは、こいつだ」
イドラは二冊の本を脇にどけると、腰のポーチからガラスの小瓶を取り出して机に置いてみせた。
「これは……」
「スクレイピーのところに行く時、馬車でソニアが話したことは覚えてるだろ。このビンは、ソニアが閉じ込められてた場所で見つかったものだ。コルク栓にされた刻印からして協会が絡んでるのは間違いない」
レツェリ司教を直接問いただしても、いなされるのは目に見えている。だから信頼できる相手——ミロウに託し、外堀から埋めていくのがイドラの狙いだった。
「単刀直入に言うぞ。僕たちは、レツェリ司教がソニアを不死憑きにさせたんじゃないかって疑ってる」
「そん、な——」
「このビンも決定的な証拠ってわけじゃない。中身も気になる……。ただとにかく、僕たちには司教を探る手立てが必要だ」
協会の人間について調べるには、協会の人間に頼むのが一番正確のはず。
「ミロウ! キミからすれば司教に疑いの目が向くのは不快かもしれないが、払拭するためにもあの男のことを調べなきゃならない。協力してくれ!」
「——っ、わたくし、は……」
ミロウは視線をあらぬ方向へと彷徨わせ、珍しくも歯切れ悪く口の中で言葉を転がす。
やがて、絞り出すように、目を合わせないまま言った。
「わかりました……今夜、聖堂の裏口を開けておきます。司教室の位置も教えておきましょう」
「ミロウ……! すまない、ありがとう。キミには助けられてばかりだ」
「いえ。そんなことはありません」
身を乗り出すイドラと対照的に、ミロウは俯く。その表情はまだ迷い、なんらかの思いに煩悶するかのような。
「……ないんです。なにも」
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
【完結】不協和音を奏で続ける二人の関係
つくも茄子
ファンタジー
留学から戻られた王太子からの突然の婚約破棄宣言をされた公爵令嬢。王太子は婚約者の悪事を告発する始末。賄賂?不正?一体何のことなのか周囲も理解できずに途方にくれる。冤罪だと静かに諭す公爵令嬢と激昂する王太子。相反する二人の仲は実は出会った当初からのものだった。王弟を父に帝国皇女を母に持つ血統書付きの公爵令嬢と成り上がりの側妃を母に持つ王太子。貴族然とした計算高く浪費家の婚約者と嫌悪する王太子は公爵令嬢の価値を理解できなかった。それは八年前も今も同じ。二人は互いに理解できない。何故そうなってしまったのか。婚約が白紙となった時、どのような結末がまっているのかは誰にも分からない。
我儘女に転生したよ
B.Branch
ファンタジー
転生したら、貴族の第二夫人で息子ありでした。
性格は我儘で癇癪持ちのヒステリック女。
夫との関係は冷え切り、みんなに敬遠される存在です。
でも、息子は超可愛いです。
魔法も使えるみたいなので、息子と一緒に楽しく暮らします。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?
よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ!
こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ!
これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・
どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。
周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ?
俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ?
それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ!
よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・
え?俺様チート持ちだって?チートって何だ?
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる