54 / 92
53.朝のお祭り
しおりを挟む
「あれ?エマ様お早いですね?おはようございます。…お一人ですか?」
クラスメートのバル子爵令息が挨拶をしてくる。
「ええ。おはようございます、バル様。課題で気になることがありまして……早めに登校して、少し調べものをしておりましたの」
私は聖女の顔で挨拶を返す。
「さすが、熱心ですね」
「まあ、おほほ……」
そう、昨晩悩んだ私が出した結論は、一人で早めに登校しようということだった。……チキンですが、何か?
割と夜の早い時間にその結論を出せた私は、また寝不足になると大変なので頑張って早寝をし、いつもより一時間早く起床して、着替えて、食堂が開いたと同時に朝食をいただき、ローズに殿下への伝言を頼み、今に至る。
ローズに伝言を頼んだ時は、ちょっと驚いたように苦笑されたけど、「分かったわ」と了承してくれた。後でまたお礼をしなくては。
教室には、段々とクラスメートが登校してくる。
「はよー、バル。昨日のさあ……って、エマ様?おはようございます!」
「おはようございます、ダン様」
ダン子爵令息。バル様と仲良しのようだ。私に気付き、慌てて丁寧に挨拶をしてくれる。
「今朝はお早いのですね?」
「バル様にも言われましたわ。少し所用がありまして」
「そうでしたか。今日はラッキーだな、バル?」
「そうだね」
「ラッキー?ですか?」
私は何だろうと首を傾げる。
「ええ、エマ様とお話が出来て。普段はいろいろと……難しくて」
ダン様が言う。そんなに話掛けづらいオーラを出してるつもりはないけれど。
「そうでしたか?何だか申し訳ないわ。遠慮なさらず、いつでもどうぞ?」
「「いつでも……」」
二人がぼやく。
「?はい」
な、何かあるのかしら。
すると、
「おはよう!バル!ダン!昨日の……って、エマ様?」
かわいらしい女性の声が響く。セリフがダン様と似てるけど。
「ふふ、おはようございます、セシル様。先ほどダン様も言いかけていらしたけれど、昨日のことは大丈夫なのですか?三人でお話があるのでは?」
女性はセシル男爵令嬢。確か、この三人は幼馴染みだ。
私は邪魔かと思い、引こうとする。
「い、いえ!どうぞそのまま!そもそもこちら、エマ様のお席ですし!な、何だか私、はしたなくて申し訳ありません」
セシル様が赤面して、両手を胸の前で振りながら言う。
「そんなことはないわ。皆さま確か幼馴染みでいらっしゃるのよね?仲がよろしいのね」
「「「腐れ縁です」」」
三人で同時に言っては、わあわあしている。やっぱり仲良しだ。私が微笑ましく見ていると、
「あの、エマ様!図々しいのですが、昨日の『魔力の体内循環について』で、お聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?三人で検討していても、躓く所がありまして……」
と、おそるおそるな感じでセシル様が聞いてきた。
勉強、大歓迎ですよ!!
「まあ!もちろんよ!私でお役に立てるなら」
満面の笑顔になってしまう。魔法の話は楽しいし、お役に立てるのも嬉しい。
「……っっつ、あ、りがとうございます!」
あら、セシル様、顔が真っ赤ですけれど。ん?バル様にダン様まで。
「皆さま、何やらお顔が……大丈夫ですか?」
「「「全く!問題ございません!」」」
「……そう?」
なら、いいけれど。
そうして四人で昨日の課題の話をしていると、次々と他のクラスメート達も集まって来た。
「エマ様、光魔法を使うときの感覚はどのような」
「そうですね、私は……」
最近、クラスメートとゆっくり話すことが無かったから、何だか新鮮だ。こんな平和な時間も大切だよなあ……と、しみじみしてしまう。
「はあ、エマ様とお話出来て勉強になりました!さすがです!」
「セシル様、大袈裟よ。でも嬉しいわ。私で良ければ、いつでもお声掛けをして下さいな。…皆様も」
わあ、と歓声が上がる。こんなに喜んで頂けるとは。何だか逆に恐縮だわ。
「あ、あの!でしたら今度、私達のお茶会に…」
「それはダメ」
セシル様の言葉を遮って、入って来る人。
そ、そして私、バ、バックハグをされておりますが……こ、これは……
「ら、ラインハルト殿下?!」セシル様が驚きながら言う。
……ですよね。
そ、そして、この状態は……。
「セシル嬢。申し訳ないけれど、それはダメ。君たちのお茶会には、そっちの二人も来るだろう?」
バル様とダン様を見据えて話す殿下。
「ま、あ、その……」
「ねぇ、エマ嬢?今朝はどうして先に登校したの?」
しどろもどろな三人を放置して、殿下は私に話しかける。周りのクラスメートも動けずにいる状態だ。わあん、申し訳ないし、恥ずかしいよぉ!
「あ、あの、殿下。皆さんに失礼ですよ。そんな……」
「だってエマ嬢が一人で行くから。どれだけ心配したと思ってるの?……案の定、誘われかけてるし…」
最後の方は聞こえなかったけど、ちょっと、私のせいにするのはどうなの?それに心配って、学校に来るだけじゃん!そしていつまでバックハグでいるのー!
「し、心配と申されましても……」
「心配だよ」
ラインハルト様の声が、真剣なものになる。そしてハグをしていた腕をほどき、私を椅子の横向きに座らせ、自分の方に向ける。
「殿下…?」
私が首を傾げると、目の前で殿下が跪き私の右手を取る。
えっ、……えっっ?!
「エマ嬢。私は君が好きだよ。私の唯一だと思っている。……婚約者にしたいのは、国の為だとでも思っていた?」
「……!だっ、だって、その……」
思わず手を引こうとする私。その手をしっかり握られる。
「……何で自己評価が低いかな…」
「え?」
「いや。ともかく私は、努力家で、家族思いで、友達思いで優しくて、しっかりしているのに時々やらかすエマ嬢が……可愛くて仕方ない。エマ嬢が聖女でも聖女じゃなくても、側にいて欲しいと願っているよ。……誰にも渡したくないんだ。愛している」
「!!っ、……で…」
「一生共に歩きたい。……改めて、私と婚約をしていただけますか?」
殿下の真剣な顔。驚き過ぎて固まっていた私の頭に、だんだんと殿下の言葉が染み込んで来る。じわじわ、じわじわ、顔が赤くなるのが分かる。言葉が全部届いたら、涙が止めどなく出てしまう。……嬉しすぎて。
「……エマ嬢…?…返事は?」
ラインハルト様が指で涙を拭いながら、優しい顔で聞いてくれる。
「……はい。よろしく、お願いします……わ、私も、ラインハルト様が好きです」
わあっ、と、歓声と悲鳴といろいろな音が、教室中に響き渡る。まるでお祭りだ。そして殿下は顎に手を当てて顔を天井に向けている。
「で、殿下…?」
「う、うん、大丈夫。ちょっと破壊力が……」
「破壊?」
「いや、大丈夫。それより、エマ嬢ありがとう。凄く嬉しいよ。……エマと呼んでも?」
ラインハルト様が蕩けるような甘い顔で微笑む。
「は、はい!わ、私も凄く嬉しいです!」
キラキラスマイルに押されて、つい、大声になってしまった。
「ありがとう」
殿下がぎゅっと抱きしめてくる。教室の中は、更に大騒ぎだ。さすがに恥ずかしい。……さすがに。
「あ、あの、殿下……」
「ハルト」
「はい?」
「ハルトって呼んで?エマも。そうしたら離す」
こ、この人は、こんな所で何を……!い、今更なのは理解してますが!
「あの、でもですね」
「ハルト。浮かれるのも分かるけど、いい加減にしなさいな」
ローズ様のご登場!わーん、女神様~!救世主~!
「……義姉上。…分かりました」
ラインハルト様は渋々腕をほどく。やっぱりちょっと可愛いと思ってしまう。何しても可愛いとか、もう駄目なやつです。
「全く。正式な書類を交わしてからが婚約者よ!弁えなさい」
「はーい。……では、そろそろ自分の教室に戻ります。皆様お騒がせしました」
ラインハルト様は、皆に軽く頭を下げる。
そして私に向き直る。
「エマ、帰りはまた迎えに来ても、いい?」
「は、はい。お願いします、……は、ハルト、さま」
でん…ハルト様が一瞬目を見開いて、破顔一笑する。
私は恥ずかしくて目線を合わせられない。
「うん、待っててね」
ハルト様はそう言って、さらっと私の頬にキスをした。
「~~~~~!!」
落ち着き始めた教室が、また大騒ぎだ。もちろん、私はそれどころではないけれど。
「ハルト!」
ローズが諌めるように呼ぶ。
「だって、エマが可愛くて!もうしない(みんなの前では)!もったいないから!」
「全く!!」
「ごめん、またね、エマ!」
爽やかな笑顔で去っていくハルト様。
クラスは朝からお祭り騒ぎだ。
……わ、私の心臓は持つのだろうか……。
クラスメートのバル子爵令息が挨拶をしてくる。
「ええ。おはようございます、バル様。課題で気になることがありまして……早めに登校して、少し調べものをしておりましたの」
私は聖女の顔で挨拶を返す。
「さすが、熱心ですね」
「まあ、おほほ……」
そう、昨晩悩んだ私が出した結論は、一人で早めに登校しようということだった。……チキンですが、何か?
割と夜の早い時間にその結論を出せた私は、また寝不足になると大変なので頑張って早寝をし、いつもより一時間早く起床して、着替えて、食堂が開いたと同時に朝食をいただき、ローズに殿下への伝言を頼み、今に至る。
ローズに伝言を頼んだ時は、ちょっと驚いたように苦笑されたけど、「分かったわ」と了承してくれた。後でまたお礼をしなくては。
教室には、段々とクラスメートが登校してくる。
「はよー、バル。昨日のさあ……って、エマ様?おはようございます!」
「おはようございます、ダン様」
ダン子爵令息。バル様と仲良しのようだ。私に気付き、慌てて丁寧に挨拶をしてくれる。
「今朝はお早いのですね?」
「バル様にも言われましたわ。少し所用がありまして」
「そうでしたか。今日はラッキーだな、バル?」
「そうだね」
「ラッキー?ですか?」
私は何だろうと首を傾げる。
「ええ、エマ様とお話が出来て。普段はいろいろと……難しくて」
ダン様が言う。そんなに話掛けづらいオーラを出してるつもりはないけれど。
「そうでしたか?何だか申し訳ないわ。遠慮なさらず、いつでもどうぞ?」
「「いつでも……」」
二人がぼやく。
「?はい」
な、何かあるのかしら。
すると、
「おはよう!バル!ダン!昨日の……って、エマ様?」
かわいらしい女性の声が響く。セリフがダン様と似てるけど。
「ふふ、おはようございます、セシル様。先ほどダン様も言いかけていらしたけれど、昨日のことは大丈夫なのですか?三人でお話があるのでは?」
女性はセシル男爵令嬢。確か、この三人は幼馴染みだ。
私は邪魔かと思い、引こうとする。
「い、いえ!どうぞそのまま!そもそもこちら、エマ様のお席ですし!な、何だか私、はしたなくて申し訳ありません」
セシル様が赤面して、両手を胸の前で振りながら言う。
「そんなことはないわ。皆さま確か幼馴染みでいらっしゃるのよね?仲がよろしいのね」
「「「腐れ縁です」」」
三人で同時に言っては、わあわあしている。やっぱり仲良しだ。私が微笑ましく見ていると、
「あの、エマ様!図々しいのですが、昨日の『魔力の体内循環について』で、お聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか?三人で検討していても、躓く所がありまして……」
と、おそるおそるな感じでセシル様が聞いてきた。
勉強、大歓迎ですよ!!
「まあ!もちろんよ!私でお役に立てるなら」
満面の笑顔になってしまう。魔法の話は楽しいし、お役に立てるのも嬉しい。
「……っっつ、あ、りがとうございます!」
あら、セシル様、顔が真っ赤ですけれど。ん?バル様にダン様まで。
「皆さま、何やらお顔が……大丈夫ですか?」
「「「全く!問題ございません!」」」
「……そう?」
なら、いいけれど。
そうして四人で昨日の課題の話をしていると、次々と他のクラスメート達も集まって来た。
「エマ様、光魔法を使うときの感覚はどのような」
「そうですね、私は……」
最近、クラスメートとゆっくり話すことが無かったから、何だか新鮮だ。こんな平和な時間も大切だよなあ……と、しみじみしてしまう。
「はあ、エマ様とお話出来て勉強になりました!さすがです!」
「セシル様、大袈裟よ。でも嬉しいわ。私で良ければ、いつでもお声掛けをして下さいな。…皆様も」
わあ、と歓声が上がる。こんなに喜んで頂けるとは。何だか逆に恐縮だわ。
「あ、あの!でしたら今度、私達のお茶会に…」
「それはダメ」
セシル様の言葉を遮って、入って来る人。
そ、そして私、バ、バックハグをされておりますが……こ、これは……
「ら、ラインハルト殿下?!」セシル様が驚きながら言う。
……ですよね。
そ、そして、この状態は……。
「セシル嬢。申し訳ないけれど、それはダメ。君たちのお茶会には、そっちの二人も来るだろう?」
バル様とダン様を見据えて話す殿下。
「ま、あ、その……」
「ねぇ、エマ嬢?今朝はどうして先に登校したの?」
しどろもどろな三人を放置して、殿下は私に話しかける。周りのクラスメートも動けずにいる状態だ。わあん、申し訳ないし、恥ずかしいよぉ!
「あ、あの、殿下。皆さんに失礼ですよ。そんな……」
「だってエマ嬢が一人で行くから。どれだけ心配したと思ってるの?……案の定、誘われかけてるし…」
最後の方は聞こえなかったけど、ちょっと、私のせいにするのはどうなの?それに心配って、学校に来るだけじゃん!そしていつまでバックハグでいるのー!
「し、心配と申されましても……」
「心配だよ」
ラインハルト様の声が、真剣なものになる。そしてハグをしていた腕をほどき、私を椅子の横向きに座らせ、自分の方に向ける。
「殿下…?」
私が首を傾げると、目の前で殿下が跪き私の右手を取る。
えっ、……えっっ?!
「エマ嬢。私は君が好きだよ。私の唯一だと思っている。……婚約者にしたいのは、国の為だとでも思っていた?」
「……!だっ、だって、その……」
思わず手を引こうとする私。その手をしっかり握られる。
「……何で自己評価が低いかな…」
「え?」
「いや。ともかく私は、努力家で、家族思いで、友達思いで優しくて、しっかりしているのに時々やらかすエマ嬢が……可愛くて仕方ない。エマ嬢が聖女でも聖女じゃなくても、側にいて欲しいと願っているよ。……誰にも渡したくないんだ。愛している」
「!!っ、……で…」
「一生共に歩きたい。……改めて、私と婚約をしていただけますか?」
殿下の真剣な顔。驚き過ぎて固まっていた私の頭に、だんだんと殿下の言葉が染み込んで来る。じわじわ、じわじわ、顔が赤くなるのが分かる。言葉が全部届いたら、涙が止めどなく出てしまう。……嬉しすぎて。
「……エマ嬢…?…返事は?」
ラインハルト様が指で涙を拭いながら、優しい顔で聞いてくれる。
「……はい。よろしく、お願いします……わ、私も、ラインハルト様が好きです」
わあっ、と、歓声と悲鳴といろいろな音が、教室中に響き渡る。まるでお祭りだ。そして殿下は顎に手を当てて顔を天井に向けている。
「で、殿下…?」
「う、うん、大丈夫。ちょっと破壊力が……」
「破壊?」
「いや、大丈夫。それより、エマ嬢ありがとう。凄く嬉しいよ。……エマと呼んでも?」
ラインハルト様が蕩けるような甘い顔で微笑む。
「は、はい!わ、私も凄く嬉しいです!」
キラキラスマイルに押されて、つい、大声になってしまった。
「ありがとう」
殿下がぎゅっと抱きしめてくる。教室の中は、更に大騒ぎだ。さすがに恥ずかしい。……さすがに。
「あ、あの、殿下……」
「ハルト」
「はい?」
「ハルトって呼んで?エマも。そうしたら離す」
こ、この人は、こんな所で何を……!い、今更なのは理解してますが!
「あの、でもですね」
「ハルト。浮かれるのも分かるけど、いい加減にしなさいな」
ローズ様のご登場!わーん、女神様~!救世主~!
「……義姉上。…分かりました」
ラインハルト様は渋々腕をほどく。やっぱりちょっと可愛いと思ってしまう。何しても可愛いとか、もう駄目なやつです。
「全く。正式な書類を交わしてからが婚約者よ!弁えなさい」
「はーい。……では、そろそろ自分の教室に戻ります。皆様お騒がせしました」
ラインハルト様は、皆に軽く頭を下げる。
そして私に向き直る。
「エマ、帰りはまた迎えに来ても、いい?」
「は、はい。お願いします、……は、ハルト、さま」
でん…ハルト様が一瞬目を見開いて、破顔一笑する。
私は恥ずかしくて目線を合わせられない。
「うん、待っててね」
ハルト様はそう言って、さらっと私の頬にキスをした。
「~~~~~!!」
落ち着き始めた教室が、また大騒ぎだ。もちろん、私はそれどころではないけれど。
「ハルト!」
ローズが諌めるように呼ぶ。
「だって、エマが可愛くて!もうしない(みんなの前では)!もったいないから!」
「全く!!」
「ごめん、またね、エマ!」
爽やかな笑顔で去っていくハルト様。
クラスは朝からお祭り騒ぎだ。
……わ、私の心臓は持つのだろうか……。
10
お気に入りに追加
471
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢アンジェリカの最後の悪あがき
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【追放決定の悪役令嬢に転生したので、最後に悪あがきをしてみよう】
乙女ゲームのシナリオライターとして活躍していた私。ハードワークで意識を失い、次に目覚めた場所は自分のシナリオの乙女ゲームの世界の中。しかも悪役令嬢アンジェリカ・デーゼナーとして断罪されている真っ最中だった。そして下された罰は爵位を取られ、へき地への追放。けれど、ここは私の書き上げたシナリオのゲーム世界。なので作者として、最後の悪あがきをしてみることにした――。
※他サイトでも投稿中

【完結】転生したので悪役令嬢かと思ったらヒロインの妹でした
果実果音
恋愛
まあ、ラノベとかでよくある話、転生ですね。
そういう類のものは結構読んでたから嬉しいなーと思ったけど、
あれあれ??私ってもしかしても物語にあまり関係の無いというか、全くないモブでは??だって、一度もこんな子出てこなかったもの。
じゃあ、気楽にいきますか。
*『小説家になろう』様でも公開を始めましたが、修正してから公開しているため、こちらよりも遅いです。また、こちらでも、『小説家になろう』様の方で完結しましたら修正していこうと考えています。

断罪された挙句に執着系騎士様と支配系教皇様に目をつけられて人生諸々詰んでる悪役令嬢とは私の事です。
甘寧
恋愛
断罪の最中に前世の記憶が蘇ったベルベット。
ここは乙女ゲームの世界で自分がまさに悪役令嬢の立場で、ヒロインは王子ルートを攻略し、無事に断罪まで来た所だと分かった。ベルベットは大人しく断罪を受け入れ国外追放に。
──……だが、追放先で攻略対象者である教皇のロジェを拾い、更にはもう一人の対象者である騎士団長のジェフリーまでがことある事にベルベットの元を訪れてくるようになる。
ゲームからは完全に外れたはずなのに、悪役令嬢と言うフラグが今だに存在している気がして仕方がないベルベットは、平穏な第二の人生の為に何とかロジェとジェフリーと関わりを持たないように逃げまくるベルベット。
しかし、その行動が裏目に出てロジェとジェフリーの執着が増していく。
そんな折、何者かがヒロインである聖女を使いベルベットの命を狙っていることが分かる。そして、このゲームには隠された裏設定がある事も分かり……
独占欲の強い二人に振り回されるベルベットの結末はいかに?
※完全に作者の趣味です。
悪役令嬢になりたくないので、攻略対象をヒロインに捧げます
久乃り
恋愛
乙女ゲームの世界に転生していた。
その記憶は突然降りてきて、記憶と現実のすり合わせに毎日苦労する羽目になる元日本の女子高校生佐藤美和。
1周回ったばかりで、2週目のターゲットを考えていたところだったため、乙女ゲームの世界に入り込んで嬉しい!とは思ったものの、自分はヒロインではなく、ライバルキャラ。ルート次第では悪役令嬢にもなってしまう公爵令嬢アンネローゼだった。
しかも、もう学校に通っているので、ゲームは進行中!ヒロインがどのルートに進んでいるのか確認しなくては、自分の立ち位置が分からない。いわゆる破滅エンドを回避するべきか?それとも、、勝手に動いて自分がヒロインになってしまうか?
自分の死に方からいって、他にも転生者がいる気がする。そのひとを探し出さないと!
自分の運命は、悪役令嬢か?破滅エンドか?ヒロインか?それともモブ?
ゲーム修正が入らないことを祈りつつ、転生仲間を探し出し、この乙女ゲームの世界を生き抜くのだ!
他サイトにて別名義で掲載していた作品です。
最後の恋は神さまとでしたR
明智 颯茄
恋愛
彼女を襲った結婚の形とは……
神を見ることができる霊感を手に入れた主人公は、ある日、男性神に恋をしてしまう。
だが、神が人間一人を愛するはずもなく、彼女の存在など知らないまま、女神と出会い、彼は生涯のパートナーを得てしまう。
酷い失恋をした主人公は人生の荒波に飲まれ、どんどんとズタボロになってゆく。皮肉なほど主人公のことを、男性神が知る機会もなかったが、十四年経ったある日、彼女の前に突然男性神が現れ、お釣りがくるほどの幸せが舞い込んでくるのだった。
*BL描写あり
『明智さんちの旦那さんたちR』からの抜粋ですが、このままでの十分楽しめます。
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。

【完結】異世界転生した先は断罪イベント五秒前!
春風悠里
恋愛
乙女ゲームの世界に転生したと思ったら、まさかの悪役令嬢で断罪イベント直前!
さて、どうやって切り抜けようか?
(全6話で完結)
※一般的なざまぁではありません
※他サイト様にも掲載中

悪役令嬢?いま忙しいので後でやります
みおな
恋愛
転生したその世界は、かつて自分がゲームクリエーターとして作成した乙女ゲームの世界だった!
しかも、すべての愛を詰め込んだヒロインではなく、悪役令嬢?
私はヒロイン推しなんです。悪役令嬢?忙しいので、後にしてください。

ヒロイン気質がゼロなので攻略はお断りします! ~塩対応しているのに何で好感度が上がるんですか?!~
浅海 景
恋愛
幼い頃に誘拐されたことがきっかけで、サーシャは自分の前世を思い出す。その知識によりこの世界が乙女ゲームの舞台で、自分がヒロイン役である可能性に思い至ってしまう。貴族のしきたりなんて面倒くさいし、侍女として働くほうがよっぽど楽しいと思うサーシャは平穏な未来を手にいれるため、攻略対象たちと距離を取ろうとするのだが、彼らは何故かサーシャに興味を持ち関わろうとしてくるのだ。
「これってゲームの強制力?!」
周囲の人間関係をハッピーエンドに収めつつ、普通の生活を手に入れようとするヒロイン気質ゼロのサーシャが奮闘する物語。
※2024.8.4 おまけ②とおまけ③を追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる