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第四章 そして学園
60.聖女の恋
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「……あの、お父様。シュマール男爵家って、確かここ10年位でグンと商会が大きくなったお家ですよね?」
「そうだね。男爵家はたくさんあるのに、よく覚えたね、リリー」
「ふふっ。そうでしょう?なんて、威張りたいけど、お嬢様のソーニャ様が同じクラスなの」
「ほぉ、男爵家から……そうだ、何十年振りかと話題になっていたな。シュマール家のご令嬢だったのか。どんな子だい?」
「……普通に、いい子、だと思います。マリー姉さまの大ファンですし……」
ただ今、サバンズ家の晩餐中。
本日も美味しいご馳走ありがとうございますだ。必ず家族揃っていただけている。もちろん、パクパク期練習中のエルもニコニコ天使そのままに一緒だ。うんうん、スプーン上手になってるわあ。
「リリーは彼女が何か気になるの?何か嫌なこととかされたの?」
私がぐいぐいとお父様にシュマール家の事を聞き出したので、マリーアが食い気味に聞いてきた。
気になるって言うか。……まあ、気になっている。
「うーん、嫌なことをされたとかでは……。マリー姉さまに憧れているので、わたくしにも優しい、ですわ」
ただ、何かが引っ掛かかると言うか。ううむ。
「ただ、こう……あの、やっぱりマリー姉さまは、学園でフィスとのことを今日の様に聞かれるのですか?」
「あら、その事?そうね、……時々、あるわね」
時々、まで間があったぞ。これは結構あるな?
「マリーア。それは婚約者として、と、いうことでかい?……やはり一度話をしっかり潰すか」
「ぴやっ?!」
「アル様。そんな怖い顔をされたら、エルが驚きますわ」
「ああ、ごめんよぉ~、エル。パパは怒ってないでちゅよ~」
エルがお父様の冷気にあてられて泣きそうになり、慌ててフォローする。しかし、ちゅ、って。職場の人には見せられないねぇ。って、人のこと言えないか。エルに関しては仕方がないわ!
「コホン。ともかく一度、王家に念押しをしておこうか」
「構いませんわ!お父様。リリーを隠すことができますもの」
「でも。大変じゃない?いろいろ、その……ちょっと、怖い、と言うか……」
私は今日のことを改めて考えながら話した。そうだ、何か怖かったんだ。聖女とか勇者とか。憧れ、は分かるのだけれど。
「心配してくれてありがとう、リリー。でも、本当に大丈夫よ。フィスも笑顔で躱しているし。……何よりね、ヒンターが上手に守ってくれるのよ」
そう言って、マリーアは頬をうっすら赤く染めながらふわっと微笑んだ。その威力たるや。想像して下さい。
わあ、お父様は先程とは違った意味で固まってるわ。お母様はアラアラと少し楽しそうに微笑んでいる。お母様が楽しそうなので、エルもきゃっきゃしている。
かーーー!!これはあれ、あれですよね?
初めての、甘酸っぱいやつですよね?
聖女様の!初恋の!!甘い微笑み!!傾国級ですよ、いくつか乗っ取れます!羨ましいな?!ヒンター!!←よく分からなくなっている。
「でっ、でも、いつの間に?姉さまはヒンターとか、あんまりタイプじゃないかな~と思っていたけど」
「えっ?あっ、変な!変な意味じゃないの!!ない、ないんです、お父様……」
耳まで赤くして、後半を上目遣いしながら尻つぼみで話されたら、そりゃアナタ、みんな生温かな笑顔になるわよ、マリーアさん。
お父様も、眉を下げて苦笑しかできなくなっている。胸中は大荒れでしょうね。「そうか……」って、めっちゃ納得してなさそう。
「ふふ、例の件もあるし、マリーは彼らにあまりいい印象はないかしらと思っていたけれど。そんな事もないのね。良かったわ」
お母様が優しくマリーアに話しかけた。
初お茶会の件に関しては、今後に響いても何だからと父と母も承知している。
「あ、の。はい、そりゃあ……それは始めは警戒しかしていなかったのですけれど」
様々なことの結果も重なり共に過ごす事が増えて。改めてマークスと一緒に謝罪され、フィスとそして私のことまで守ると誓ってくれたらしい。
マリーの地にも柔軟に付き合ってくれるし、周りが暴走し始めた時の対処が上手くて。
「あの魔獣騒動の後、実は周りが結構騒がしくなったんです。少し、その……わたくしが大声を出したことに関しても諸々……そんな全ても、わたくしのリリーへの愛情と言いくるめ……いえ、上手に説明してくれて……本当のことだろ、って、笑って……その後も何かと助けて支えてくれて……一緒にいると、安心できます」
「そうなの、素敵ね」と、恋するオーラをまといながら微笑み合う二人は、美しい絵画のようだ。お父様はうっかり見惚れた後、コホンと顔を引き締めている。締まりきってないけど。気持ちは分かります。
「じゃあ、姉さまはヒンターと婚約するのね?ヒンターがお義兄様かあ。照れるなあ」
「リっ、違うわ、婚約とかではないのよ」
「えっ?だって、姉さまはヒンターが好きなんだよね?」
「だから、違うの、そういうのでは……」
「何で隠すの?」
隠しきれてないし。
「ヒンターが他の人と婚約してもいいの?あっ、まさかヒンターにその気がないとか……?」
「何?!」
私の不用意な呟きに、お父様がまた冷気を放つ。娘を取られるのも嫌だが、袖にされるのも嫌らしい。
「~!違うの、違います、ごめんなさい。……ヒンターも、いずれは婚約を申し込みたいと言ってくれているの、です。お父様」
うるうるとした瞳で上目遣いでそう言われ、お父様はぐうっと必死に感情を抑える。
「ただ、あの。………………フィスのことが、落ち着いたら、と」
マリーアが意を決した顔でそう言った。
それは、そういうことならば。
「!姉さ……!」
「違うわ、リリーのせいじゃないの。二人で決めたの。ヒンターはもちろんフィスを応援しているけれど、リリーにゴリ押しをしようとも思っていないわ。わたしもリリーに自分の気持ちを大事にしてほしいと心から思っているの」
私のせいで、という言葉は言わせてもらえず、凛々しく優しい笑顔でそんなことを言われる。
「だから、今は聖女でも勇者でも何でもいい。いくらでも隠れ蓑になるわ」
「マリー、姉さま……」
「もう、ごめんね。言えるようになったら言おうと思っていたのに。負担に思わないで?楽しくやってるからね?」
「うん、うん。知れて嬉しい。ありがとう、姉さま。わたしも、ちゃんといろいろ頑張るね」
マリーアの熱い愛はいつも感じていたけれど、ヒンターにも守られていた。何だかくすぐったい。
「……でもどうしよう。ヒンターに会ったら顔がニヤけてしまいそう……!!」
きゃあ、それはやめてあげてとのマリーアに、いいじゃないのとお母様がコロコロ笑い、お父様も諦めたように優しい笑顔で見守る。エルもデザートを食べながら、楽しげな雰囲気にご機嫌だ。
あっ、シュマール家の事をもう少しお父様に聞きたかったけど。まあ、いっか。
今度こっそり、ヒンターに「お義兄様」って言ってみようっと。うふふ。
「そうだね。男爵家はたくさんあるのに、よく覚えたね、リリー」
「ふふっ。そうでしょう?なんて、威張りたいけど、お嬢様のソーニャ様が同じクラスなの」
「ほぉ、男爵家から……そうだ、何十年振りかと話題になっていたな。シュマール家のご令嬢だったのか。どんな子だい?」
「……普通に、いい子、だと思います。マリー姉さまの大ファンですし……」
ただ今、サバンズ家の晩餐中。
本日も美味しいご馳走ありがとうございますだ。必ず家族揃っていただけている。もちろん、パクパク期練習中のエルもニコニコ天使そのままに一緒だ。うんうん、スプーン上手になってるわあ。
「リリーは彼女が何か気になるの?何か嫌なこととかされたの?」
私がぐいぐいとお父様にシュマール家の事を聞き出したので、マリーアが食い気味に聞いてきた。
気になるって言うか。……まあ、気になっている。
「うーん、嫌なことをされたとかでは……。マリー姉さまに憧れているので、わたくしにも優しい、ですわ」
ただ、何かが引っ掛かかると言うか。ううむ。
「ただ、こう……あの、やっぱりマリー姉さまは、学園でフィスとのことを今日の様に聞かれるのですか?」
「あら、その事?そうね、……時々、あるわね」
時々、まで間があったぞ。これは結構あるな?
「マリーア。それは婚約者として、と、いうことでかい?……やはり一度話をしっかり潰すか」
「ぴやっ?!」
「アル様。そんな怖い顔をされたら、エルが驚きますわ」
「ああ、ごめんよぉ~、エル。パパは怒ってないでちゅよ~」
エルがお父様の冷気にあてられて泣きそうになり、慌ててフォローする。しかし、ちゅ、って。職場の人には見せられないねぇ。って、人のこと言えないか。エルに関しては仕方がないわ!
「コホン。ともかく一度、王家に念押しをしておこうか」
「構いませんわ!お父様。リリーを隠すことができますもの」
「でも。大変じゃない?いろいろ、その……ちょっと、怖い、と言うか……」
私は今日のことを改めて考えながら話した。そうだ、何か怖かったんだ。聖女とか勇者とか。憧れ、は分かるのだけれど。
「心配してくれてありがとう、リリー。でも、本当に大丈夫よ。フィスも笑顔で躱しているし。……何よりね、ヒンターが上手に守ってくれるのよ」
そう言って、マリーアは頬をうっすら赤く染めながらふわっと微笑んだ。その威力たるや。想像して下さい。
わあ、お父様は先程とは違った意味で固まってるわ。お母様はアラアラと少し楽しそうに微笑んでいる。お母様が楽しそうなので、エルもきゃっきゃしている。
かーーー!!これはあれ、あれですよね?
初めての、甘酸っぱいやつですよね?
聖女様の!初恋の!!甘い微笑み!!傾国級ですよ、いくつか乗っ取れます!羨ましいな?!ヒンター!!←よく分からなくなっている。
「でっ、でも、いつの間に?姉さまはヒンターとか、あんまりタイプじゃないかな~と思っていたけど」
「えっ?あっ、変な!変な意味じゃないの!!ない、ないんです、お父様……」
耳まで赤くして、後半を上目遣いしながら尻つぼみで話されたら、そりゃアナタ、みんな生温かな笑顔になるわよ、マリーアさん。
お父様も、眉を下げて苦笑しかできなくなっている。胸中は大荒れでしょうね。「そうか……」って、めっちゃ納得してなさそう。
「ふふ、例の件もあるし、マリーは彼らにあまりいい印象はないかしらと思っていたけれど。そんな事もないのね。良かったわ」
お母様が優しくマリーアに話しかけた。
初お茶会の件に関しては、今後に響いても何だからと父と母も承知している。
「あ、の。はい、そりゃあ……それは始めは警戒しかしていなかったのですけれど」
様々なことの結果も重なり共に過ごす事が増えて。改めてマークスと一緒に謝罪され、フィスとそして私のことまで守ると誓ってくれたらしい。
マリーの地にも柔軟に付き合ってくれるし、周りが暴走し始めた時の対処が上手くて。
「あの魔獣騒動の後、実は周りが結構騒がしくなったんです。少し、その……わたくしが大声を出したことに関しても諸々……そんな全ても、わたくしのリリーへの愛情と言いくるめ……いえ、上手に説明してくれて……本当のことだろ、って、笑って……その後も何かと助けて支えてくれて……一緒にいると、安心できます」
「そうなの、素敵ね」と、恋するオーラをまといながら微笑み合う二人は、美しい絵画のようだ。お父様はうっかり見惚れた後、コホンと顔を引き締めている。締まりきってないけど。気持ちは分かります。
「じゃあ、姉さまはヒンターと婚約するのね?ヒンターがお義兄様かあ。照れるなあ」
「リっ、違うわ、婚約とかではないのよ」
「えっ?だって、姉さまはヒンターが好きなんだよね?」
「だから、違うの、そういうのでは……」
「何で隠すの?」
隠しきれてないし。
「ヒンターが他の人と婚約してもいいの?あっ、まさかヒンターにその気がないとか……?」
「何?!」
私の不用意な呟きに、お父様がまた冷気を放つ。娘を取られるのも嫌だが、袖にされるのも嫌らしい。
「~!違うの、違います、ごめんなさい。……ヒンターも、いずれは婚約を申し込みたいと言ってくれているの、です。お父様」
うるうるとした瞳で上目遣いでそう言われ、お父様はぐうっと必死に感情を抑える。
「ただ、あの。………………フィスのことが、落ち着いたら、と」
マリーアが意を決した顔でそう言った。
それは、そういうことならば。
「!姉さ……!」
「違うわ、リリーのせいじゃないの。二人で決めたの。ヒンターはもちろんフィスを応援しているけれど、リリーにゴリ押しをしようとも思っていないわ。わたしもリリーに自分の気持ちを大事にしてほしいと心から思っているの」
私のせいで、という言葉は言わせてもらえず、凛々しく優しい笑顔でそんなことを言われる。
「だから、今は聖女でも勇者でも何でもいい。いくらでも隠れ蓑になるわ」
「マリー、姉さま……」
「もう、ごめんね。言えるようになったら言おうと思っていたのに。負担に思わないで?楽しくやってるからね?」
「うん、うん。知れて嬉しい。ありがとう、姉さま。わたしも、ちゃんといろいろ頑張るね」
マリーアの熱い愛はいつも感じていたけれど、ヒンターにも守られていた。何だかくすぐったい。
「……でもどうしよう。ヒンターに会ったら顔がニヤけてしまいそう……!!」
きゃあ、それはやめてあげてとのマリーアに、いいじゃないのとお母様がコロコロ笑い、お父様も諦めたように優しい笑顔で見守る。エルもデザートを食べながら、楽しげな雰囲気にご機嫌だ。
あっ、シュマール家の事をもう少しお父様に聞きたかったけど。まあ、いっか。
今度こっそり、ヒンターに「お義兄様」って言ってみようっと。うふふ。
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