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第二章 夢と魔法の国
24.妖精さんとも再び
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そして、およそ一週間ぶりの王宮庭園。今日も間違いなく美しい。
ここまで付いてきていた、侍女さんと護衛の人たちは庭園の出入口の所で待機してもらい、私たちだけでお花さんの近くへ行く。
「では、リリアンナ嬢。呼んでもらえるか?」
「は、はいっ」
とは言ったものの、妖精さんを呼び出すのは初めてな訳で、ちょっと緊張……。ただ、呼んでみればいいんだよね?
「リリスー!ここにいるかしら?わたしよ、リリアンナよ。遊びに来たわ」
ドキドキしながら待つこと数秒。
今日もキラキラ鱗粉を纏いながら、リリスは姿を現してくれた。
『リリー、リリー!来てくれたのね!あら?お菓子は?お菓子は?』
「あっ、そうだった!ちょっと待ってね。今もらってくるわ」
『わーい、わーい』
くるくるくるくる、私の周りを飛んで回るリリス。今日も安定のかわいさだ。
「あの、陛下。あちらにあるお菓子をいただいても……」
と、みんなを振り返りながら聞こうとして、そのみんなの視線に気づく。
「?あの、お菓子をリリスに……」
「リリアンナ嬢、今そこに妖精リリスがいるのかい?」
「はい。わたくしの周りをくるくる飛んで……」
「そうか、すまん。わたしには見えないようだ。他の皆はどうだ?」
そうなんだ?!目の前にいるんだけど。見える人でさえ稀と言うのは本当だったのかと改めて思う。
そして陛下の問いに大人たちは首を横に振り、マリーアと殿下だけが「キラキラした残像のようなものは感じる」と言った。
「ねぇ、リリス。今日だけ特別でもいいから、みんなにも姿を見せてあげられたりしないかな?ダメかな?」
『ん~?ダメじゃないけど、ないけど。まずお菓子~!』
さすが妖精、マイペースだ。まあ確かにリリスからしたらこっちの事情なんて知ったこっちゃないわな。
「あの、まずお菓子をいいですか……」
「承知した。わたしが取ってこよう」
「殿下、わたくしが参りますわ!」
「いや、リリアンナ嬢はここにいて?侍女たちも今は呼べないしね」
言うが早いか、殿下はさっと走って行ってしまった。
『あの子もいたのね、楽しそう!リリー、リリーがいるからね!』
「恥ずかしいから、あんまり言わないでよ。リリス」
みんなには聞こえないけれど、そんなにストレートに言われるとさすがに恥ずかしい。リリスは『ふふふっ、ふふっ、リリーもかわいい』と、どこ吹く風だ。
「リリー。そこに妖精さん……リリスさんがいるのよね?キラキラしている光がそうなの?」
「そう!そうです、お姉さま!」
殿下のお菓子待ちの間にマリーアが聞いてくると、リリスはまた楽しそうに私の両手のひらに乗ってきた。
『あらあら?この子は光の子達が話していた子ね?そうか、そうなの、リリーのきょうだい?』
「そうよ。私のお姉さま。リリスも知ってるの?」
『もちろん、もちろん知ってるわ。光のご加護の聖魔法。あの子もあの子も喜んでいたの。きっとわたしも見えるはず』
「そうなの?」
『そうなの!会いたいと願ってくれればね』
なんと、聖魔法はある意味で妖精さんの加護らしい。
さすが聖女候補~!きゃ~、さすがのヒロイン!
「お姉さま!リリスに会いたいと強く願えば見えるみたいですよ!」
「本当?」
「リリアンナ嬢、リリス殿が言っているのかい?」
「はい、陛下。光のご加護とか……姉だけみたいのようですが」
「それはまた……。マリーア嬢、やってみてくれるかい?」
「はいっ」
大人たちと私に見つめられながら、マリーアはそっと目を閉じて祈り、少ししてから目を開いて私の手のひらに視線を向けた。そしてパッと明るい表情になる。
「まあ!あなたがリリスさん?本当、とっても可愛いわ!初めまして、マリーアです」
『見えた?見えた?マリーア、マリー!マリーもマリーもかわいいわ。わたしはわたしはリリスでいいの!』
マリーアも、私が初めてリリスに会った時のように、はわわとなっている。うんうん、感動するよね。
大人たちは、おお、と感嘆したような声を上げた。
そしてリリスはマリーアの周りもくるくる回り出す。これはマリーアにも祝福かな?!……と、思ったら、ひらひらと私の肩まで戻って来た。
「あ、あれ?祝福は?」
私が小声で囁き聞くと、
『みんなはダメなの、なのよ。シルフ様とのお約束なの』
と、リリスも耳元にこそっと囁き返してくれた。そして、シルフ様って……。
「風の精霊さんだよね?」
『そうよ、そうなの、風と森と花々と。それを司る、どる精霊様よ』
おおっ、シルフもいるんだ~!なんか感動!じゃあきっと、サラマンダーやウンディーネやノームもいるよね。うわあ、会えたらいいなあ。
「リリスの王様はシルフ様なのね?」
『王様はちがうー。けど、わたしたちの偉いひとー』
そしてまた、マリーアの方へひょいっと飛んで。
『マリーはマリーは光の愛し子。すこし、すこしね、ちがうのよ』
「えっ、それは……」
と、二人で聞き返した時、殿下がお菓子を山と積んだお皿を持って戻って来た。
そして少し呆然としたように、「もしかして、マリーア嬢も見えるのか?」と聞いてきた。あっ、これはがっかりしてるな。うんうん、自分も見たいよね。お菓子もたくさん届いたし、この辺でリリスに頑張ってもらえるかな?
「リリス、お菓子も届いたから……」
『わあい、お菓子だお菓子!たくさんたくさん、うれしいな!たくさんあるから、みんなも呼ぶね!』
「えっ?!」
私が何かを聞く前に、リリスはすぅーっと私の頭上位まで飛んで、『みんなもおいで。ここは平気よあぶなくないの。お菓子たくさん、たくさんよ!』と庭園の花々に呼び掛ける。すると。
「ふわああああ……!!なんて、壮観……!」
なんと、キラキラ鱗粉のたくさんの妖精さんたちが、こちらに向かって飛んで来るではないか。すごっ、本当にこんなにたくさんここにいたのね!
みんなにご挨拶できるかなっ。
─────────────────────────
だんだんと読んでいただける人が増えて、とても嬉しいです!お気に入り登録、しおりと反応をいただくと、とてもやる気になります(о´∀`о)
本日も大晦日の折に、拙作にお時間を……ありがとうございます!
皆様も、よい御年をお迎え下さい。来年もよろしくお願いいたします。
ここまで付いてきていた、侍女さんと護衛の人たちは庭園の出入口の所で待機してもらい、私たちだけでお花さんの近くへ行く。
「では、リリアンナ嬢。呼んでもらえるか?」
「は、はいっ」
とは言ったものの、妖精さんを呼び出すのは初めてな訳で、ちょっと緊張……。ただ、呼んでみればいいんだよね?
「リリスー!ここにいるかしら?わたしよ、リリアンナよ。遊びに来たわ」
ドキドキしながら待つこと数秒。
今日もキラキラ鱗粉を纏いながら、リリスは姿を現してくれた。
『リリー、リリー!来てくれたのね!あら?お菓子は?お菓子は?』
「あっ、そうだった!ちょっと待ってね。今もらってくるわ」
『わーい、わーい』
くるくるくるくる、私の周りを飛んで回るリリス。今日も安定のかわいさだ。
「あの、陛下。あちらにあるお菓子をいただいても……」
と、みんなを振り返りながら聞こうとして、そのみんなの視線に気づく。
「?あの、お菓子をリリスに……」
「リリアンナ嬢、今そこに妖精リリスがいるのかい?」
「はい。わたくしの周りをくるくる飛んで……」
「そうか、すまん。わたしには見えないようだ。他の皆はどうだ?」
そうなんだ?!目の前にいるんだけど。見える人でさえ稀と言うのは本当だったのかと改めて思う。
そして陛下の問いに大人たちは首を横に振り、マリーアと殿下だけが「キラキラした残像のようなものは感じる」と言った。
「ねぇ、リリス。今日だけ特別でもいいから、みんなにも姿を見せてあげられたりしないかな?ダメかな?」
『ん~?ダメじゃないけど、ないけど。まずお菓子~!』
さすが妖精、マイペースだ。まあ確かにリリスからしたらこっちの事情なんて知ったこっちゃないわな。
「あの、まずお菓子をいいですか……」
「承知した。わたしが取ってこよう」
「殿下、わたくしが参りますわ!」
「いや、リリアンナ嬢はここにいて?侍女たちも今は呼べないしね」
言うが早いか、殿下はさっと走って行ってしまった。
『あの子もいたのね、楽しそう!リリー、リリーがいるからね!』
「恥ずかしいから、あんまり言わないでよ。リリス」
みんなには聞こえないけれど、そんなにストレートに言われるとさすがに恥ずかしい。リリスは『ふふふっ、ふふっ、リリーもかわいい』と、どこ吹く風だ。
「リリー。そこに妖精さん……リリスさんがいるのよね?キラキラしている光がそうなの?」
「そう!そうです、お姉さま!」
殿下のお菓子待ちの間にマリーアが聞いてくると、リリスはまた楽しそうに私の両手のひらに乗ってきた。
『あらあら?この子は光の子達が話していた子ね?そうか、そうなの、リリーのきょうだい?』
「そうよ。私のお姉さま。リリスも知ってるの?」
『もちろん、もちろん知ってるわ。光のご加護の聖魔法。あの子もあの子も喜んでいたの。きっとわたしも見えるはず』
「そうなの?」
『そうなの!会いたいと願ってくれればね』
なんと、聖魔法はある意味で妖精さんの加護らしい。
さすが聖女候補~!きゃ~、さすがのヒロイン!
「お姉さま!リリスに会いたいと強く願えば見えるみたいですよ!」
「本当?」
「リリアンナ嬢、リリス殿が言っているのかい?」
「はい、陛下。光のご加護とか……姉だけみたいのようですが」
「それはまた……。マリーア嬢、やってみてくれるかい?」
「はいっ」
大人たちと私に見つめられながら、マリーアはそっと目を閉じて祈り、少ししてから目を開いて私の手のひらに視線を向けた。そしてパッと明るい表情になる。
「まあ!あなたがリリスさん?本当、とっても可愛いわ!初めまして、マリーアです」
『見えた?見えた?マリーア、マリー!マリーもマリーもかわいいわ。わたしはわたしはリリスでいいの!』
マリーアも、私が初めてリリスに会った時のように、はわわとなっている。うんうん、感動するよね。
大人たちは、おお、と感嘆したような声を上げた。
そしてリリスはマリーアの周りもくるくる回り出す。これはマリーアにも祝福かな?!……と、思ったら、ひらひらと私の肩まで戻って来た。
「あ、あれ?祝福は?」
私が小声で囁き聞くと、
『みんなはダメなの、なのよ。シルフ様とのお約束なの』
と、リリスも耳元にこそっと囁き返してくれた。そして、シルフ様って……。
「風の精霊さんだよね?」
『そうよ、そうなの、風と森と花々と。それを司る、どる精霊様よ』
おおっ、シルフもいるんだ~!なんか感動!じゃあきっと、サラマンダーやウンディーネやノームもいるよね。うわあ、会えたらいいなあ。
「リリスの王様はシルフ様なのね?」
『王様はちがうー。けど、わたしたちの偉いひとー』
そしてまた、マリーアの方へひょいっと飛んで。
『マリーはマリーは光の愛し子。すこし、すこしね、ちがうのよ』
「えっ、それは……」
と、二人で聞き返した時、殿下がお菓子を山と積んだお皿を持って戻って来た。
そして少し呆然としたように、「もしかして、マリーア嬢も見えるのか?」と聞いてきた。あっ、これはがっかりしてるな。うんうん、自分も見たいよね。お菓子もたくさん届いたし、この辺でリリスに頑張ってもらえるかな?
「リリス、お菓子も届いたから……」
『わあい、お菓子だお菓子!たくさんたくさん、うれしいな!たくさんあるから、みんなも呼ぶね!』
「えっ?!」
私が何かを聞く前に、リリスはすぅーっと私の頭上位まで飛んで、『みんなもおいで。ここは平気よあぶなくないの。お菓子たくさん、たくさんよ!』と庭園の花々に呼び掛ける。すると。
「ふわああああ……!!なんて、壮観……!」
なんと、キラキラ鱗粉のたくさんの妖精さんたちが、こちらに向かって飛んで来るではないか。すごっ、本当にこんなにたくさんここにいたのね!
みんなにご挨拶できるかなっ。
─────────────────────────
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