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本編
タロさん
しおりを挟む「よし!鍵持ってマスク付けた!位置情報もオフにしたし、これでいっか。」
時也は勢いよく部屋を出た。
外に出るのが久しぶりというわけではないが、やましい気持ちを持って外出するのは春人の部屋で暮らすようになってから初めてのことだった。
春人は優しいし、明日の寝床も今日の食事もすべてが運任せだった時也にとって春人は優良物件そのものだった。
春人さんがわるいひとじゃないことぐらい僕だって分かってるんだけど、でも僕はもっと遠慮ないほうが好きなんだけどなぁ。
マッチング相手と約束した場所は人通りが多い駅だった。マッチング相手はもう駅に到着しているようなのであらかじめ聞いた特徴を元にそれらしい人を探す。
「黒い革ジャンにデニムのおにーさん…。あれかな?黒い革ジャンにデニム、スマホも持ってる!」
時也はマッチング相手に駆け寄った。
「あの、タロさん…ですか?」
マッチング相手こちらを見て「Mですか?」と確認してきた。
どうやら正解だったらしい。
「良かったぁ!もしかしたら間違ってるかもしれないって思って不安だったんです!」
時也はタロにすり寄るように腕をつかんで体を密着させた。
マッチング相手は春人よりも随分年上の会社員だ。
この人はお金持ってそうだから甘えればチョロいでしょ。
「ホテルに向かいましょうか。」
「うんっ!」と元気な返事をして若々しさを演出する。
____
「んぁ…あっ…き、きもちいぃッ!」
タロさんは想像通りの人でいいっ!
春人さんほどじゃないけど前戯も丁寧だったし
とにかく深くまで来てくれるからきもちぃ
ベッドの上で仰向けに寝転がる時也にMは優しく、激しく出し入れを繰り返す。
「これはっどうですか!」
先ほどまで浅めに攻めていたタロが今度は深くまで入れて来たのだった。
「あッッ!!きもちぃッ…はぁッ…だ、ダメッ!そこはァッ!」
「そこは…何?」
タロが意地悪な笑いを時也に向けた。
「そ、そこッ…い、イっちゃう…からぁっ!」
「うん。知ってる。ここ、突く度に締まってるの、わかる?」
「わかん…ら゛いよっ!いッ、じわるッ!」
時也の体は汗と精液でびちゃびちゃだった。
「Mくん、すっごくきもちいいよっ!僕の飲み込んでねっ!」
「あ゛あ゛あ゛あッッッッッ!!!!」
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