ゲイアプリで知り合った男の子が浮気してお仕置き調教されるはなし

本編

日常

「おはようございます。気持ちよさそうに寝てましたね。」

昨日出会った未成年のマッチング相手をそのままお持ち帰りした。
男2人が同じベッドで寝るのは流石に狭く、横で寝ていた男の寝相の悪さでいつもより1時間も早く起きてしまった。


「あ、おはよー。」


目をこすりながらゆっくりと起きてきた。


「僕ので申し訳ありませんが服、用意したので着てください。着替えたらこっちの部屋で朝ごはんにしましょう。」

「ふぁーい。」


寝起きの顔も可愛いかったなぁ。
だめだ！朝からムラムラしていては成人男性として不適切だ！


「久しぶりに手作りのご飯食べるかも…。」

「そこの椅子に座って先にください。」

Mが椅子に座って先に食べ始めた。

「いただきまーす！」


春人の作った朝食のメニューは目玉焼きと豆腐の味噌汁、白ごはんの和食だ。
普段は一人分を作ったり作らなかったりするので食器が1人分しかなく、Mの箸は割り箸だ。


少しして春人も朝ごはんを食べ始めた。


「味はどうですか？」

「おいしいっ！何年かぶりに朝ごはん食べたかも。」

「そう言ってくれて嬉しいです。えーと…」

「あ、名前？」

「はい。そういえばお互い名前教えてなかったですよね？僕の名前は黒田春人です。」

「へー春人さんかぁ。僕はね宮沢時也！普通にトキヤって呼んでいいよ。」

「ふーっふーっ」


時也の味噌汁が思ったよりも熱いのか息を吹きかけて冷ましてから飲んでいる。
それを春人は白米を口に放りながら可愛いなと思っていた。


「あ、昨日の約束についての話をしてもいいですか？時也さん。」


春人は特に約束を提示する気はなかったが、この少年が誰かの力を借りず1人で生きていけるような道があれば良いと願ってこの決断をした。


「うん。それが条件だったからね。それで約束って？」

「まず、お金に関してです。後になりますが一万円渡します。それで昼食とか服とかスマホとか好きに使ってもらって大丈夫です。あ、ご飯は作れますか？」

「チャーハンとかパスタとか簡単なやつしか作れないよ？」

「なら食事は私が作ります。でも、時々作れない時があるのでその場合は貴方が代わりに作ってください。次に、時也さん。家事をして欲しいんです。」


家事と言った瞬間、時也は引きつったような顔をした。
もしかしたら他人の家で居候をしている時も特にしたことはなかったのかもしれない。

少し考えて時也は答えた。

「んーまぁ頑張ってみる。こうやって住まわせてもらってる身だし。他は？」

「これが一番重要です。絶対に他の人と関係を持ってはいけません。」

「え。」


食事をしながら聞いていた時也の手が止まった。

「確かに自分の身体を売ることでお金や衣食住がもらえたり、ひと時の愛情で満たされるかもしれませんが、僕はそれを望んではいません。」

時也の表情はどんどん暗くなっていくのがわかったので春人はさっきよりも少し優しい言葉をかける。

「その代わりも僕は貴方に衣食住を提供することを約束しますし、お金もあげます。あなたが望むならセックスの相手だってします。」


それを聞いて時也は頷いた。



＿＿＿＿＿


「それじゃあ、僕は仕事に行きますね。」

ネクタイを締め直して春人は玄関前に立つ。

「待って！」

寝室にいた時也がこっちに向かってきた。

「どうしましたか？」

「いってらっしゃいのきーすっ」


そう言って時也は春人のほっぺにキスをした。


「何かあったら連絡してください。くれぐれもお金を使いすぎないでくださいね。」


「はーい！」

時也は春人がドアを閉める瞬間まで手を振っていた。


今日は仕事をがんばろう。
できるだけ早く帰ろう。
残業はしないようにしよう。

そう誓って春人は仕事に向かったのだった。