純粋すぎるおもちゃを狂愛

ましましろ

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パーティ

第28話

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「んんっ…」


熱い。酒が回ってきて体温が上がってきた。自分の性器も迫り上がって来た。

ふと手を伸ばした先に冷たくて柔らかいものが触れた。時々「あっ」とか「ふっ」と声を漏らすのが楽しくなって段々と触れていった時に気づいた。これは、人間だ。と。

節操なしという自覚は無かったがもしかしたら自分の隠されていた一面が開花してしまったかもしれないと不安になった。

しかし、自分の内に秘める熱が冷める気配は一向になかった。
自分が抱きしめる人間の服を脱がし、自分も脱ぐ。
薄明かりの中で男性特有のモノが見えて男だと気づいた。
男性にしては滑らかで柔らかい肌であることには驚いた。
後ろの穴に指を少しずつ入れて柔らかくしていく。


段々と蜜が溢れて来て、寝ながらも恥ずかしそうに声を出すのが可愛らしかった。それに呼応するように自分の性器も興奮して抑えられず挿れてしまった。



「うぅっ…」


時折険しい表情をするので出来るだけ優しくしようとするが自分の配慮とは裏腹に身体は抑えが効かなくなっていた。




「あぁっ…これはっ、イっ、イくっ…!」


寝ていながらも絞るように締め、時折感じているような声を出すことで気持ちよくなったイヴァンはさらに動きを早めた。


「イ、ヴァン…さま?」


声をかけられて理性を取り戻したイヴァンは目の前にいる人が自分が大切にしているラクレアだということにやっと気づいた。


「あぁっ!ラキ!君は僕のものだっ!」


堪えきれず放ってしまった頃にはラクレアも覚醒していた。


「イヴァン様のベッドで寝てしまって申し訳…ありません。」


ハインツに騙され、自分の抑えが効かなくなっているのにラクレアは自分が悪かったというような顔をしていた。


「お前は悪くない!悪いのは…僕の方だ。」



イヴァンはゆっくりと抜くと浴室の方へ行きお湯で濡らしたタオルでラクレアを拭いた。
人形のように動かずじっとしているラクレアもイヴァンにはとても愛しく思えた。



「やめてください…自分で出来ますから…」


疲れた身体を無理やり起こしてイヴァンの持つタオルを手に取ろうとするが足はフラフラだった。


「これは僕がやるから君は寝てて!」

「でも…僕なんかがイヴァン様に身体を拭いてもらう必要はありません。」

「これは全部僕の過失だから僕にやらせてよ。」


イヴァンは改めてラクレアを寝かせて身体を拭いた。
指をゆっくりと入れて中に出したものをかき出すがどれだけ出しても終わる気はせず、自制が効かなかったことを酷く反省した。

くすぐったいのか恥ずかしいのか時々「うふっ」と声を漏らしてしまう姿もまた可愛らしかった。
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