30 / 35
パーティ
第28話
しおりを挟む「んんっ…」
熱い。酒が回ってきて体温が上がってきた。自分の性器も迫り上がって来た。
ふと手を伸ばした先に冷たくて柔らかいものが触れた。時々「あっ」とか「ふっ」と声を漏らすのが楽しくなって段々と触れていった時に気づいた。これは、人間だ。と。
節操なしという自覚は無かったがもしかしたら自分の隠されていた一面が開花してしまったかもしれないと不安になった。
しかし、自分の内に秘める熱が冷める気配は一向になかった。
自分が抱きしめる人間の服を脱がし、自分も脱ぐ。
薄明かりの中で男性特有のモノが見えて男だと気づいた。
男性にしては滑らかで柔らかい肌であることには驚いた。
後ろの穴に指を少しずつ入れて柔らかくしていく。
段々と蜜が溢れて来て、寝ながらも恥ずかしそうに声を出すのが可愛らしかった。それに呼応するように自分の性器も興奮して抑えられず挿れてしまった。
「うぅっ…」
時折険しい表情をするので出来るだけ優しくしようとするが自分の配慮とは裏腹に身体は抑えが効かなくなっていた。
「あぁっ…これはっ、イっ、イくっ…!」
寝ていながらも絞るように締め、時折感じているような声を出すことで気持ちよくなったイヴァンはさらに動きを早めた。
「イ、ヴァン…さま?」
声をかけられて理性を取り戻したイヴァンは目の前にいる人が自分が大切にしているラクレアだということにやっと気づいた。
「あぁっ!ラキ!君は僕のものだっ!」
堪えきれず放ってしまった頃にはラクレアも覚醒していた。
「イヴァン様のベッドで寝てしまって申し訳…ありません。」
ハインツに騙され、自分の抑えが効かなくなっているのにラクレアは自分が悪かったというような顔をしていた。
「お前は悪くない!悪いのは…僕の方だ。」
イヴァンはゆっくりと抜くと浴室の方へ行きお湯で濡らしたタオルでラクレアを拭いた。
人形のように動かずじっとしているラクレアもイヴァンにはとても愛しく思えた。
「やめてください…自分で出来ますから…」
疲れた身体を無理やり起こしてイヴァンの持つタオルを手に取ろうとするが足はフラフラだった。
「これは僕がやるから君は寝てて!」
「でも…僕なんかがイヴァン様に身体を拭いてもらう必要はありません。」
「これは全部僕の過失だから僕にやらせてよ。」
イヴァンは改めてラクレアを寝かせて身体を拭いた。
指をゆっくりと入れて中に出したものをかき出すがどれだけ出しても終わる気はせず、自制が効かなかったことを酷く反省した。
くすぐったいのか恥ずかしいのか時々「うふっ」と声を漏らしてしまう姿もまた可愛らしかった。
22
お気に入りに追加
111
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
美しき父親の誘惑に、今宵も息子は抗えない
すいかちゃん
BL
大学生の数馬には、人には言えない秘密があった。それは、実の父親から身体の関係を強いられている事だ。次第に心まで父親に取り込まれそうになった数馬は、彼女を作り父親との関係にピリオドを打とうとする。だが、父の誘惑は止まる事はなかった。
実の親子による禁断の関係です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/bl.png?id=5317a656ee4aa7159975)
禁断の祈祷室
土岐ゆうば(金湯叶)
BL
リュアオス神を祀る神殿の神官長であるアメデアには専用の祈祷室があった。
アメデア以外は誰も入ることが許されない部屋には、神の像と燭台そして聖典があるだけ。窓もなにもなく、出入口は木の扉一つ。扉の前には護衛が待機しており、アメデア以外は誰もいない。
それなのに祈祷が終わると、アメデアの体には情交の痕がある。アメデアの聖痕は濃く輝き、その強力な神聖力によって人々を助ける。
救済のために神は神官を抱くのか。
それとも愛したがゆえに彼を抱くのか。
神×神官の許された神秘的な夜の話。
※小説家になろう(ムーンライトノベルズ)でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる