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第393話 分裂
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「※※※※※!」
およそ意味を為さない、言葉とも言えない叫びを上げたトートだった物体は俺達を敵と認識したようで、緩慢な動きでこちらに近づいて来る。体全体が溶けたスライムの様に姿を変えているために、歩くと言うより這うと言った表現がピッタリだろう。
「仕掛けます!」
「いくわよ!」
相手がどんな攻撃をしてくるかわからない以上、いきなり近づくのは危険なため、まずは遠距離攻撃だ。クレアが先ほどと同じように無数の矢を上空に放ち、強弓の水平射撃を始める。矢の横をレヴィアの水竜が並走し、凄まじい勢いでトートに激突した。
降らし撃ちで放たれた矢は巨大な体の全てに攻撃が直撃し、至る所で爆発が起きる。クレアの強弓とレヴィアの水竜はトートの体を奥深くまで貫いた後、爆発四散した。体に大穴が開いたトートは痛みの為か体をよじり、損傷した箇所を庇おうとする。そこにシャリーの投石とディアベルの召喚したフェニックスが迫り、更なるダメージを与えていく。
「※※※※※!」
全身を焼かれ、体に大穴を開けられて意味不明な叫びを上げるトート。なんだこいつ?特に防御も反撃もしてこないし、実は物凄く弱いんじゃないのか?これなら魔王と協力するまでも無かったか…と思ったのも束の間、俺達が与えたダメージは一瞬にして回復してしまった。その回復は俺達の使う回復魔法と比較にならず、正に一瞬。瞬きする暇があるかどうかだ。だが、ただしぶといだけと言うなら戦いようはいくらでもある。最大の威力を籠めた魔法をぶち当てるか、奥の手であるグラン・ソラスの力を使えばいいのだ。
「※※※!」
しかし、直後に俺は考えの甘さを実感する事になった。最初は目の錯覚かと思ったのだが、トートが叫び声を上げるたびに奴の身体が分裂し、その数を増やし始めたのだ。大きさこそ二メートル程で本体に比べると小ぶりではあるが、その能力まで劣化していると言う保証はない。俺達が見ている間に次々と分裂を繰り返したトートは、最終的に四体の分身を作りだした。その全てに共通しているのは醜悪な外見をしていると言う事。まるで死ぬ寸前の人間を大量に取り込んだように、体の至る所に苦しみに歪む顔らしきものがあった。
「なにこれ……」
「気持ち悪い……」
「これも邪神の力の影響と言う訳か……」
「シャリーこれ嫌い!」
予想通り分身の外見は女性陣に大不評だ。そんな事はお構いなしに分身達はトート同様の叫び声を上げながらこちらに向けて迫ってくる。小型だけあって俊敏なのか、本体よりも動きが素早い。油断ならない相手の様だ。今ならまとめて片付けられるかと思い威力を高めた爆発魔法をぶつけてみたものの、千切れ掛けた体が一瞬で再生して復活し、何事も無かったかのように行動を再開する。どうやら不死身ぶりも本体と同じようだな。
「ご主人様、これは私達が相手をします!」
「主殿は何とかして本体を叩いてくれ」
「兄様なら出来るはずよ!」
「シャリーがんばる!」
「ガウ!」
止める間もなくクレア達が武器を抜いて分身へと走る。人数的には同じだし正しい選択ではあるのだが、やはり心配だ。しかしここは共に戦って来た彼女達を信じて任せるべきだろう。俺は分身から目を離すと本体に向き直り、剣を抜いて駆け出した。俺が動くと同時にネメシスも反対側からトートに向けて突っ込んだ。トートの頭上へと跳び上がった俺の持つグラン・ソラス、ネメシスの構える黒い両手剣が交差し、トートの身体が縦に切り裂かれる。落下中にそれぞれが半分ずつを更に攻撃して細切れに切り刻み火炎魔法で焼き尽くすが、着地した時には既に傷が回復していた。まったく、信じられないような再生能力だ。
「古の勇者が邪神を倒しきれなかった理由って、これが原因なのか?」
確かにこの再生能力なら倒す事を目指すより、封印した方が手っ取り早いと思える。だが戦いは始まったばかりだ。諦めるのは早すぎるだろう。
再び剣で斬りかかろうとしたその時、トートの体に異変が起きた。また分身が増えるのかと警戒したがそうではなく、体から巨大な腕が何本も生え、その腕がそれぞれ武具を持っていたのだ。剣や槍、斧や盾など、どこかで見た事があるような武具を構えている。そして何も持たない腕からはいくつもの魔法が吐き出され、俺とネメシスに向けて容赦の無い攻撃を開始した。
「おっと!うおっ!」
「ちっ!鬱陶しい!」
極太の腕から繰り出される攻撃を回避しつつ攻撃を叩き込む。ある時は腕を斬り落とし、ある時は魔法で焼き尽くす。だがどれも効果的な打撃にはならず、消耗しているのは俺達だけだった。
「しまっ……!」
その時、振り下ろされた大剣の一撃を紙一重で躱したネメシスの足場が崩れ、一瞬の隙が出来る。それを見逃さなかったトートがネメシスを鷲掴みにし、密着した状態で魔法を叩き込もうとした。いくら魔王とは言え邪神の放つ魔法をまともに受けて無事で済む筈がない。そして完全に身動きの取れなくなった今なら、簡単にネメシスの首を取る事が出来るチャンスでもある。俺はそう考えると、グラン・ソラスに魔力を籠めてネメシス目がけて降り下ろした。
「ぐはっ!」
音もなく切断された腕から解放されたネメシスは、受け身も取れずに地面に叩きつけられる。追撃しようと振り回される腕を魔法で迎撃し、俺はネメシスの立ち上がる時間を稼いだ。
「どうした魔王!疲れて足がもつれたか!?情けない奴だ!」
「ぬかせ!」
ネメシスを挑発してる俺も言う程余裕は無い。息をもつかせぬ連続攻撃は確実にこちらの体力精神力を削り、スキルの回復では追いつかない程だ。
「げっ!やば……!」
巨大な斧が正面から振り下ろされるのを見た俺は盾で受け止める為左手に力を籠める。だが予想された衝撃は襲って来ず、斧は俺の目の前にある地面に激しく叩きつけられた。地面を割った衝撃は俺の足元を崩し、バランスを失わせるのには十分だった。そこに襲い掛かる大剣での横殴りの一撃。咄嗟に剣で受け止めたものの、そのまま勢い良く吹き飛ばされた俺は壁に叩きつけられ、無様に地面に転がされる。慌てて立ちあがろうとする俺の眼前には巨大な火炎球が迫り、一瞬死を覚悟した。しかしその火炎球は横から飛来した光球の爆発によって軌道を変えられ、俺の居る位置から遠く離れた所に炸裂したのだった。
「貴様こそ何をしている勇者よ!怖くなったのなら一人で逃げだすがいい!」
「……言ってろ!」
やり返した事でネメシスの顔がニヤついている。案外子供っぽいところもあるんだな。気が緩みかけた所に再び叩きつけられる巨大な拳。それを横に跳んで躱し、頭を振って余計な考えを振り払う。いかんいかん。一瞬の油断が命取りになるのは今身に染みてわかったはずだ。気合を入れ直していこうじゃないか。
武器を構え直した俺とネメシスは、再びトートの向けて突っ込む。今度こそ奴の息の根を止めるために。
およそ意味を為さない、言葉とも言えない叫びを上げたトートだった物体は俺達を敵と認識したようで、緩慢な動きでこちらに近づいて来る。体全体が溶けたスライムの様に姿を変えているために、歩くと言うより這うと言った表現がピッタリだろう。
「仕掛けます!」
「いくわよ!」
相手がどんな攻撃をしてくるかわからない以上、いきなり近づくのは危険なため、まずは遠距離攻撃だ。クレアが先ほどと同じように無数の矢を上空に放ち、強弓の水平射撃を始める。矢の横をレヴィアの水竜が並走し、凄まじい勢いでトートに激突した。
降らし撃ちで放たれた矢は巨大な体の全てに攻撃が直撃し、至る所で爆発が起きる。クレアの強弓とレヴィアの水竜はトートの体を奥深くまで貫いた後、爆発四散した。体に大穴が開いたトートは痛みの為か体をよじり、損傷した箇所を庇おうとする。そこにシャリーの投石とディアベルの召喚したフェニックスが迫り、更なるダメージを与えていく。
「※※※※※!」
全身を焼かれ、体に大穴を開けられて意味不明な叫びを上げるトート。なんだこいつ?特に防御も反撃もしてこないし、実は物凄く弱いんじゃないのか?これなら魔王と協力するまでも無かったか…と思ったのも束の間、俺達が与えたダメージは一瞬にして回復してしまった。その回復は俺達の使う回復魔法と比較にならず、正に一瞬。瞬きする暇があるかどうかだ。だが、ただしぶといだけと言うなら戦いようはいくらでもある。最大の威力を籠めた魔法をぶち当てるか、奥の手であるグラン・ソラスの力を使えばいいのだ。
「※※※!」
しかし、直後に俺は考えの甘さを実感する事になった。最初は目の錯覚かと思ったのだが、トートが叫び声を上げるたびに奴の身体が分裂し、その数を増やし始めたのだ。大きさこそ二メートル程で本体に比べると小ぶりではあるが、その能力まで劣化していると言う保証はない。俺達が見ている間に次々と分裂を繰り返したトートは、最終的に四体の分身を作りだした。その全てに共通しているのは醜悪な外見をしていると言う事。まるで死ぬ寸前の人間を大量に取り込んだように、体の至る所に苦しみに歪む顔らしきものがあった。
「なにこれ……」
「気持ち悪い……」
「これも邪神の力の影響と言う訳か……」
「シャリーこれ嫌い!」
予想通り分身の外見は女性陣に大不評だ。そんな事はお構いなしに分身達はトート同様の叫び声を上げながらこちらに向けて迫ってくる。小型だけあって俊敏なのか、本体よりも動きが素早い。油断ならない相手の様だ。今ならまとめて片付けられるかと思い威力を高めた爆発魔法をぶつけてみたものの、千切れ掛けた体が一瞬で再生して復活し、何事も無かったかのように行動を再開する。どうやら不死身ぶりも本体と同じようだな。
「ご主人様、これは私達が相手をします!」
「主殿は何とかして本体を叩いてくれ」
「兄様なら出来るはずよ!」
「シャリーがんばる!」
「ガウ!」
止める間もなくクレア達が武器を抜いて分身へと走る。人数的には同じだし正しい選択ではあるのだが、やはり心配だ。しかしここは共に戦って来た彼女達を信じて任せるべきだろう。俺は分身から目を離すと本体に向き直り、剣を抜いて駆け出した。俺が動くと同時にネメシスも反対側からトートに向けて突っ込んだ。トートの頭上へと跳び上がった俺の持つグラン・ソラス、ネメシスの構える黒い両手剣が交差し、トートの身体が縦に切り裂かれる。落下中にそれぞれが半分ずつを更に攻撃して細切れに切り刻み火炎魔法で焼き尽くすが、着地した時には既に傷が回復していた。まったく、信じられないような再生能力だ。
「古の勇者が邪神を倒しきれなかった理由って、これが原因なのか?」
確かにこの再生能力なら倒す事を目指すより、封印した方が手っ取り早いと思える。だが戦いは始まったばかりだ。諦めるのは早すぎるだろう。
再び剣で斬りかかろうとしたその時、トートの体に異変が起きた。また分身が増えるのかと警戒したがそうではなく、体から巨大な腕が何本も生え、その腕がそれぞれ武具を持っていたのだ。剣や槍、斧や盾など、どこかで見た事があるような武具を構えている。そして何も持たない腕からはいくつもの魔法が吐き出され、俺とネメシスに向けて容赦の無い攻撃を開始した。
「おっと!うおっ!」
「ちっ!鬱陶しい!」
極太の腕から繰り出される攻撃を回避しつつ攻撃を叩き込む。ある時は腕を斬り落とし、ある時は魔法で焼き尽くす。だがどれも効果的な打撃にはならず、消耗しているのは俺達だけだった。
「しまっ……!」
その時、振り下ろされた大剣の一撃を紙一重で躱したネメシスの足場が崩れ、一瞬の隙が出来る。それを見逃さなかったトートがネメシスを鷲掴みにし、密着した状態で魔法を叩き込もうとした。いくら魔王とは言え邪神の放つ魔法をまともに受けて無事で済む筈がない。そして完全に身動きの取れなくなった今なら、簡単にネメシスの首を取る事が出来るチャンスでもある。俺はそう考えると、グラン・ソラスに魔力を籠めてネメシス目がけて降り下ろした。
「ぐはっ!」
音もなく切断された腕から解放されたネメシスは、受け身も取れずに地面に叩きつけられる。追撃しようと振り回される腕を魔法で迎撃し、俺はネメシスの立ち上がる時間を稼いだ。
「どうした魔王!疲れて足がもつれたか!?情けない奴だ!」
「ぬかせ!」
ネメシスを挑発してる俺も言う程余裕は無い。息をもつかせぬ連続攻撃は確実にこちらの体力精神力を削り、スキルの回復では追いつかない程だ。
「げっ!やば……!」
巨大な斧が正面から振り下ろされるのを見た俺は盾で受け止める為左手に力を籠める。だが予想された衝撃は襲って来ず、斧は俺の目の前にある地面に激しく叩きつけられた。地面を割った衝撃は俺の足元を崩し、バランスを失わせるのには十分だった。そこに襲い掛かる大剣での横殴りの一撃。咄嗟に剣で受け止めたものの、そのまま勢い良く吹き飛ばされた俺は壁に叩きつけられ、無様に地面に転がされる。慌てて立ちあがろうとする俺の眼前には巨大な火炎球が迫り、一瞬死を覚悟した。しかしその火炎球は横から飛来した光球の爆発によって軌道を変えられ、俺の居る位置から遠く離れた所に炸裂したのだった。
「貴様こそ何をしている勇者よ!怖くなったのなら一人で逃げだすがいい!」
「……言ってろ!」
やり返した事でネメシスの顔がニヤついている。案外子供っぽいところもあるんだな。気が緩みかけた所に再び叩きつけられる巨大な拳。それを横に跳んで躱し、頭を振って余計な考えを振り払う。いかんいかん。一瞬の油断が命取りになるのは今身に染みてわかったはずだ。気合を入れ直していこうじゃないか。
武器を構え直した俺とネメシスは、再びトートの向けて突っ込む。今度こそ奴の息の根を止めるために。
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