ReBirth 上位世界から下位世界へ

小林誉

文字の大きさ
上 下
245 / 258
連載

第392話 降臨

しおりを挟む
「勇者の相手は後にするとして…まずはトート、お前から始末してやる。その不愉快な面はこれ以上見ていたくないんでな」

武器を構える俺達から視線を逸らし、トートを睨みつけたネメシスは飛び掛かるために腰を落とした。トートは慌てて剣を抜くがもう遅い。一瞬でトートの目の前まで移動したネメシスが剣を振りかざし、トートを両断しようとする。

「死ね!」

凄まじい勢いで振り下ろされた剣だったが、それはトートを両断する事無く軌道を変え、ネメシスの後ろに向かって振り抜かれる。ガキンッ!と固い物同士がぶつかる音が響き、俺とネメシスの剣が鍔ぜり合う。ネメシスは忌々しそうに顔を歪め、殺気の籠った双眸で俺を睨みつけてくる。

「ちっ!気がついたか!」
「何のつもりだ勇者よ!まさかトートを助けるつもりか?」
「そんな奴知った事か!お前が隙を見せたから斬りかかっただけだ!」
「……話に聞いていた以上に油断のならない男だな。良いだろう!それなら貴様等から始末してやる!」

トートに背を向け俺に向き直るネメシスの両手に力がこもる。奴の武器は両手剣。片手で剣を扱う俺は力で押し切られそうになるが、咄嗟に奴の腹を蹴りつけて体勢を崩すと、盾を使って殴りつけた。だがそれは読まれていたのか、ネメシスは横に跳んで躱し、横薙ぎの一撃を加えてくる。それを盾でがっちりと受け止め、お返しとばかりに奴の顔を狙って剣を突き出す。少し頭をずらしただけで避けられた俺の攻撃は奴の髪を数本斬り飛ばしただけだった。俺とネメシスはその場で足を止めて激しく打ち合う。一撃の威力はネメシスの方が上だが手数は俺が勝っている。

俺は正直言って驚きを隠せない。こいつ、ここまでレベルの上がった俺と互角に戦えるとか、化け物か?流石は魔王と名乗るだけはある。だがそう思っているのは奴も同様らしく、自分と互角に戦う存在に戸惑いを隠せないでいる。こいつの強さには素直に感嘆するが、それだけじゃ俺達には勝てない。なぜなら俺はこいつと違って仲間の存在があるからだ。

「やあああっ!」
「む!」

剣を抜いたシャリーがネメシスの背後から斬りかかった。すぐに対処したいんだろうが正面からは俺が攻撃を続けているため、そっちまで手が回らないだろう。だが咄嗟に武器を片手持ちに切り替えたネメシスは空いた左手をシャリーの方に向け、魔力で生み出した光球を叩きつける。だが寸前で躱したシャリーは横っ飛びに回避し、光球は地面を抉るだけにとどまった。

「隙だらけだぞ!」

意識が少しでも他に向かえばこっちの物だ。俺は剣で攻めると同時に放射状の火炎魔法をネメシスに放った。一瞬にして全身を炎に飲まれるネメシス。

「ぐわああぁ!」

奴は炎に身を包まれ苦痛に顔を歪めながら大きく後ろに跳び俺達と距離をとった。ネメシスは体全体の皮膚が焼けただれ、所々血が滲んでいる。魔法の光が全身を包みみるみる傷が回復していくが、それを見逃してやるほど俺達は甘くない。未だ回復途中のネメシスの頭上からクレアの放った無数の矢が降りそそぐと同時に、正面からはレヴィアの操る水竜が迫る。その真横にはディアベルの召喚したフェンリルが走り、獲物に牙を突き立てようとしていた。いくら奴が強くても、これだけの波状攻撃を喰らってはひとたまりもない。後は無残に引き裂かれて終わりだろうと思った次の瞬間、奴の身体から今まで以上に魔力が膨れ上がり、ネメシスを中心に周囲に向けて衝撃波が放たれた。

「はあああぁ!!」

それは頭上から降る矢の雨を弾き返し、目前に迫る水竜とフェンリルの姿を一瞬でかき消したかと思えば、俺達全員にも襲い掛かってきた。俺は慌てて一番前に出ていたシャリーの腕を掴んで後方に投げた後、盾に魔力を注ぎ込んで光の障壁を展開する。

「なんだこりゃ!?」

ネメシスの放った衝撃波は地面を抉りながら迫ってくる。トートの仲間は巻き込まれた瞬間凄まじい勢いで弾き飛ばされて壁に激突し、全身から血を溢れさせて絶命した。衝撃波は盾の障壁と接触するとバチバチと火花を散らしながらそれを避けるように通過してそのまま消え去った。

「魔王のとっておきって訳か……?確かにまともに喰らえば危ない技だったな」

周囲の惨状を見ながら思わず冷や汗を流してしまう。だが今ので魔力の大部分を使ったのか、ネメシスは肩で息をしているし、傷の回復速度も明らかに落ちてきていた。こいつが倒れるのも時間の問題だ。改めて武器を構え直した俺達と対峙するネメシスは苦しそうな表情を隠そうともしない。もう表情を取り繕う余裕もないのだろう。これは勝ったな!と思ったその時、俺達とネメシスのちょうど中間地点にあった台座から、何者かの叫びが聞こえてきた。

「てめえら!俺を無視して勝手に盛り上がってんじゃねえぞ!」

そのいかにもモブですと言ったセリフにチラリと視線を向けると、台座の上でトートが仁王立ちしていた。奴め、悪の大魔王気取りなのか肩に小型のドラゴンを乗せ、手には黒い臭気が漏れる指輪をつけて、見せびらかす様に腕を掲げていた。そう言えば戦いに夢中になってこいつが居た事をすっかり忘れていた。だが今更トートが参加したところで俺達とネメシスの戦いに割って入れるとも思えない。黙って隠れていればいいものを、何でわざわざ出てきたんだコイツは。

「トート……今更お前が出て来て何が出来る?邪魔だから引っ込んでろ」
「そうだぞトート。魔王の言う通りお前は邪魔だ。大人しく観客やってろよ」

俺とネメシス双方から侮辱された事でトートは茹蛸の様に顔を真っ赤にしている。興奮しすぎて小鹿の様にプルプルと震えている様は、どこか哀れですらあった。

「………舐めやがって……絶対後悔させてやる!指輪よ!俺に力を寄越せ!」

トートの言葉に反応し指輪から洩れる瘴気が増幅する。それと同時に奴が身に纏っていた鎧が弾け飛び、その内側から盛り上がった筋肉が顔を見せた。呆気にとられる俺達の見守る中、トートの変化はさらに大きくなっていく。自身の変化が嬉しいのか、トートは喜々としてそれを楽しんでいるようだった。

「おお……!おおお……!見ろ!この変化を!この全身にみなぎる力を!この力をもってすれば、貴様らなどまとめて捻り潰せるぞ!」

奴の言う通り、トートから感じる力はさっきまでと比べ物にならなくなっている。だが……あいつ、自分がどんな状態かわかってないのか?肥大し続け体を変化させたトートは、今や人の形ですらなくなっているのだ。奴の肩に止まっていた小型のドラゴンはその変化に驚いているのか、ギャアギャアと鳴き声を上げながら奴の頭上を旋回していた。

「おお、ラガン。お前も俺の力に驚いているのか?さあ、もっとこっちに来て祝ってくれ」

そう言ってトートが何気なく伸ばした腕は、突如盛り上がったかと思うと空中に居たドラゴンを捕まえ、全身の骨をバキバキと砕きながらその内側に取り込んでしまった。

「な!?ど、どう言う事だ!?ラガン!お、俺の体は……なんだこの腕?なんなんだこの体は!?何がどうなってるんだ!あ、あああああああー!」

今頃になって自身の変化に気がついたのだろう。トートは醜い肉塊となり果てた己の体を見て悲痛な叫びを上げていた。そんな様子を見ていたネメシスは、心底軽蔑しきったような口調で話し始めた。

「……馬鹿め。あの指輪を直接身に着ければそうなるのが当たり前だ。この一年近くの時間をかけて、その指輪は今や邪神そのものと言っていいほど濃い瘴気を内に秘めた存在になっているのだ。そんな物を装備して無事でいられる魔族など居るものか。この世に降臨しようとする邪神の依代に使われるのがオチよ」
「ちょっと待て、今聞き捨てならない事を言ったぞ。邪神が降臨?つまり、トートの馬鹿な行動のせいで、本物の邪神がこの世に現れるって事なのか?」
「貴様に答えてやる義理は無いが……まあ良い、教えてやる。お前の予想通り、今トートの体を依代に邪神が復活しようとしているのさ。本来なら何十年と時間をかけて行わなければならない儀式を即席でやったために、ただ邪神の力を撒き散らす醜悪な怪物が出来上がるだけだがな……。まったく、本当に救いようのない愚か者だ。これでこいつが外に出れば、魔族も人族も関係なく全て滅ぼされてしまうぞ」

邪神の力だけ撒き散らす化け物?魔族も人族も関係ない?あまりの事態に頭がクラクラしてきた。今やトートだった化け物はどんどん肥大し、その大きさは十メートル近くにもなっている。醜い肉塊の表面に呆けた様なトートの顔だけが張り付き、その不気味さを増していた。クレア達もその異様な光景に怯えているのか、さっきから一言も口を開こうとしない。これはまずい状況かもな……。俺はチラリとネメシスに目を向けて、武器を構える対象をトートに切り替えた。

「おい魔王!一時休戦して俺達に協力しろ!こんな奴を放っておけば、俺達人間にとっても、お前達魔族にとっても害にしかならないはずだろ?決着をつけるのはコイツが死んだ後にするってのはどうだ!?」

思わぬ申し出に一瞬呆気にとられたような表情を浮かべたネメシスは、拒絶しようと口を開きかけたところでトートを見る。そして今は意地を張っている時ではないと判断したのだろう、不承不承頷くと、俺の提案に同意してきた。

「気に入らんが仕方ない。力を貸してやる。だがそれもコイツを倒すまでだ!倒した瞬間、貴様の首を刎ね飛ばしてやろう!」
「………上等だ。じゃあちょっとの間、頼むぞ魔王!」
「勇者の力、とくと拝見しようではないか!」

敵に回すと恐ろしいが、味方につけるとこれほど頼りになる奴もいないだろう。俺もネメシスも同じ事を考えているのか、それぞれが不敵な笑みを浮かべ、俺達はトート目がけて駆け出した。
しおりを挟む
書籍第1~4巻が発売中です。
感想 107

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。