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第341話 今後
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防壁や砦の建設は開始された。だが俺にはそれよりも優先すべき事がある。自分の領地を守る事だ。今後は国に甘える事も出来ず全ての責任が俺に負わされる状況になってしまったため、まずはそれらの事情を説明するためにアルゴスからエド夫妻を転移でグリトニルまで連れて来て、クレア達と一緒に話を聞かせる事にした。
「初めまして、貴女がルシノア殿ですね。私はアルゴス側でエスト様の代官を務めるエド。そしてこちらが妻のクレールです」
「クレールです。よろしくお願いしますルシノア様」
「初めまして、こちらこそよろしくお願いします」
初顔合わせのエド夫妻とルシノアがお互いに挨拶をしていた。今はちょうど仕込みの時間なので食堂に人は居ないため、都合がいいので臨時の会議室として使わせてもらった。食堂にはクレア達の他にルシノアとエド夫妻、それにアミルとレレーナの姿があった。彼等は何故集められたのか理由が解らず困惑顔だ。
「おいエスト。わざわざ俺達を集めたからには、何か理由があるんだろ?」
皆を代表してアミルが質問してきた。俺はそれに頷くと席を立ちあがり、そこに居る全員の顔を見渡した後、咳払いをして話し始めた。
「集まってもらったのは他でもない。先日の首脳会議である事が決まったので、それをみんなに聞いてもらいたくてな。これはみんなの今後に大きく係わる事だ」
勿体ぶった言い回しに自然とみんなに緊張感が走る。人の少ない食堂は静寂に包まれ、誰かが均した喉の音だけが響いた。
「実はな…魔族を撃退した後の話なんだが、俺の領地は独立して国になる事になった」
「…え?」
「国?」
「独立…?」
俺の発言に混乱しなかったのはリーベとレヴィア、それに意味の解ってないシャリーにドランだけだ。後は全員が頭にクエスチョンマークを浮かべ、内容が頭に染み渡っていくにつれて驚愕の表情に変わっていった。
「ご、ご主人様…王様になっちゃうんですか?」
「主殿…突然何を…」
「エスト、お前頭おかしくなったのか?」
「独立…そんな事が認められるなんて」
「エスト様ならあり得る事…なのでしょうか」
みんなが口々に驚きの声を上げる中、冷静だったリーベが一つ大きく手を叩いてその場の混乱を抑える。彼女は普段と同じく笑顔を浮かべながら、みんなの疑問を解消するべく俺に話の続きを促してくる。
「エスト君、詳しく話してくれる?このままじゃみんな混乱するだけよ」
「はい。じゃあ簡単に経緯を説明するよ。俺は会議じゃ完全にお飾り状態だったんだが、急にクロノワール皇女が俺の戦後の扱いについて話はじめてさ…俺としては金でも受け取れればそれでいいかと思ってたんだけど、皇女とリムリック王子が自分の国に取り込もうと躍起になってるのを見てたら段々腹が立ってきて、気がついたら褒美として独立したいって口走ってた。もちろんアスローン王やクロノワール皇女の許可は得ているし、その場にいた各国の代表も支持してくれているから武力で独立する訳じゃない」
『………』
黙っている理由は何だろうか?俺の豪胆さに感心しているのか、恐れ知らずに驚愕しているのか、それともいつもの事かと呆れているのか。そんな混乱状態から真っ先に回復したのはルシノアだ。彼女は流石に切れ者だけあっていつまでも呆けていたりしない。
「事情は理解しました。つまりエスト様は、今後の領地運営や我々の処遇について相談したいと言う訳ですね?」
「そう言う事。クレア達や奴隷の子達はともかく、ルシノアやエド夫妻、それと仕官してきた子達の希望も聞く必要がある。新しい国では働けないと言うなら離脱するのを許可するし、残りたいと言うなら今まで通り働いてもらうつもりだ」
今説明した中で一番身の振り方が難しいのはルシノアとエド夫妻だろう。彼女達はあくまでも本国から俺を手助けするために派遣されている形なので、普通に考えれば独立後帰還する事になる。
「エスト様は…どう思われますか?」
いつもの気丈なルシノアらしくない、不安そうな声で彼女はそうつぶやいた。彼女は俺と初めて会った頃中央に戻るのが目標だったようだが、今は違う。魔族の侵攻があった場合でも断固としてこの地を離れるつもりは無いと俺に言い切った過去があった。そんな彼女が不安に思う事…ひょっとしたら、俺に追い出されると思っているのかも知れない。
「俺は…みんなにこのままこの地に残って欲しい。俺に力を貸してもらいたい。俺一人じゃまともな国など造れないから協力が必要なんだ」
それを聞いたルシノアがホッとした表情を浮かべる。自分がお役御免になる訳では無いと知って安心したのだろう。彼女は席を立つと俺の前で跪き、深く頭を垂れた。
「そう言う事ならこのルシノア、今まで以上に誠心誠意努めさせていただきます。エスト様が王になられた暁には、この地を他国の王都に負けないぐらい栄えさせてみせましょう」
深々と頭を下げるルシノアを見てエド夫妻が慌てて立ちあがり、彼女と並ぶと同じように頭を下げた。
「エスト様、我ら二人もルシノア殿と同じ気持ちです。どうか末永くお側に仕えさせてください!」
ルシノアはともかく、エド夫妻が残る判断をしたのは意外だった。彼等は俺に仕えてからそんなに日が経ってないし、正直あまり話す機会も無かった。それなのに迷わず残る事を選択してくれた事に、思わず胸が熱くなってしまった。
「頭を上げてくれ三人とも。まだ予定ってだけなんだから気が早いぞ。だが三人の気持ちは有り難く受け取っておくよ。魔族との戦いが終わった後、三人には大いに力を貸してもらうつもりでいるから、覚悟しておいてくれよ」
『はい!』
次に俺はクレア達に向き直った。彼女達もこのままいつまでも奴隷と言う訳にはいかないので、この機会に関係を改めておくことにするつもりだ。
「クレア達もこの際奴隷から解放しようと思う。魔族との戦いが終わったら、奴隷ではなく俺の家族として力を貸して欲しい」
「ご主人様…わかりました。少し寂しい気もしますが、私達はもう家族ですしね」
「主殿がそれでいいと言うなら従うまでだ。なに、やる事は今までと何も変わらない。私の居場所は勇者エストの隣なのだから」
今は口に出さないが、俺が彼女達を家族と言ったのには別の意味もある。ここまで思わせぶりな態度など一切取らず彼女達に手を出す事も無かった俺だが、実はここいらでケジメをつけようと考えていた。つまり、彼女達を妻に迎えるつもりなのだ。もちろん奴隷でなくなった彼女達の意思次第だから断られる可能性もあるが、これは言わねばならない事だ。戦いの前に結婚の話を持ち出すとなんだか俺が戦いで死んでしまうような気がしないでもないが、そんなフラグは力ずくで叩き折ってやる。
「あの~、盛り上がってる所悪いんだが、俺達はどうすりゃいいんだ?」
空気を読まずに発言したのはアミルだ。あいつの居場所などここ以外無いんだから追い出す追い出さないの話じゃない。ただ今まで以上に仕事が増えるだけだ。
「お前は…立場的に軍の最高責任者かな?他に適任者が居ないし」
「お、俺を将軍にするってのか!?」
「しょうがないだろ、お前以外に任せられそうな奴が居ないんだから。給料が上がる分死ぬ気で働けよ。まあ、最初は軍隊と言っても今の自警団に毛が生えた程度の規模だろうから、それほど難しく考える必要は無いさ。頭を使う事はルシノアやエド達に聞けばいい」
俺が王様になると聞かされた時より驚いているアミルを、レレーナが苦笑しながらなだめていた。これだけ可愛くてしっかりした嫁さんが居るんだ、アミルなら何とか勤め上げるだろう。シャリーはこのまま俺が面倒をみるのが当然として、レヴィアとリーベがどんな判断をするのか気になった。それまで成り行きを眺めていたレヴィアと目が合うと、彼女は俺の目を見てまっすぐに問いを投げかけてきた。
「兄様、私はどうすればいい?私もここにいていい?」
「当たり前だ。レヴィアは家族なんだから俺の側に居てくれ。レヴィアが居なくなったら俺もみんなも悲しい」
「本当に?じゃあ今までと何も変わらないわね!母様もそれでいいでしょ?」
「ええ。レヴィアが残るなら私も残るわよ。海を荒らす魔物も居ないし、当分は放っておいても問題ないでしょう」
良かった。内心離れられたらどうしようとハラハラしていたが、彼女達もここに残る気でいてくれたようだ。とにかくこれで身内の身の振り方は決まった。後は領地を守るべく、城壁の建設を進めよう。
「初めまして、貴女がルシノア殿ですね。私はアルゴス側でエスト様の代官を務めるエド。そしてこちらが妻のクレールです」
「クレールです。よろしくお願いしますルシノア様」
「初めまして、こちらこそよろしくお願いします」
初顔合わせのエド夫妻とルシノアがお互いに挨拶をしていた。今はちょうど仕込みの時間なので食堂に人は居ないため、都合がいいので臨時の会議室として使わせてもらった。食堂にはクレア達の他にルシノアとエド夫妻、それにアミルとレレーナの姿があった。彼等は何故集められたのか理由が解らず困惑顔だ。
「おいエスト。わざわざ俺達を集めたからには、何か理由があるんだろ?」
皆を代表してアミルが質問してきた。俺はそれに頷くと席を立ちあがり、そこに居る全員の顔を見渡した後、咳払いをして話し始めた。
「集まってもらったのは他でもない。先日の首脳会議である事が決まったので、それをみんなに聞いてもらいたくてな。これはみんなの今後に大きく係わる事だ」
勿体ぶった言い回しに自然とみんなに緊張感が走る。人の少ない食堂は静寂に包まれ、誰かが均した喉の音だけが響いた。
「実はな…魔族を撃退した後の話なんだが、俺の領地は独立して国になる事になった」
「…え?」
「国?」
「独立…?」
俺の発言に混乱しなかったのはリーベとレヴィア、それに意味の解ってないシャリーにドランだけだ。後は全員が頭にクエスチョンマークを浮かべ、内容が頭に染み渡っていくにつれて驚愕の表情に変わっていった。
「ご、ご主人様…王様になっちゃうんですか?」
「主殿…突然何を…」
「エスト、お前頭おかしくなったのか?」
「独立…そんな事が認められるなんて」
「エスト様ならあり得る事…なのでしょうか」
みんなが口々に驚きの声を上げる中、冷静だったリーベが一つ大きく手を叩いてその場の混乱を抑える。彼女は普段と同じく笑顔を浮かべながら、みんなの疑問を解消するべく俺に話の続きを促してくる。
「エスト君、詳しく話してくれる?このままじゃみんな混乱するだけよ」
「はい。じゃあ簡単に経緯を説明するよ。俺は会議じゃ完全にお飾り状態だったんだが、急にクロノワール皇女が俺の戦後の扱いについて話はじめてさ…俺としては金でも受け取れればそれでいいかと思ってたんだけど、皇女とリムリック王子が自分の国に取り込もうと躍起になってるのを見てたら段々腹が立ってきて、気がついたら褒美として独立したいって口走ってた。もちろんアスローン王やクロノワール皇女の許可は得ているし、その場にいた各国の代表も支持してくれているから武力で独立する訳じゃない」
『………』
黙っている理由は何だろうか?俺の豪胆さに感心しているのか、恐れ知らずに驚愕しているのか、それともいつもの事かと呆れているのか。そんな混乱状態から真っ先に回復したのはルシノアだ。彼女は流石に切れ者だけあっていつまでも呆けていたりしない。
「事情は理解しました。つまりエスト様は、今後の領地運営や我々の処遇について相談したいと言う訳ですね?」
「そう言う事。クレア達や奴隷の子達はともかく、ルシノアやエド夫妻、それと仕官してきた子達の希望も聞く必要がある。新しい国では働けないと言うなら離脱するのを許可するし、残りたいと言うなら今まで通り働いてもらうつもりだ」
今説明した中で一番身の振り方が難しいのはルシノアとエド夫妻だろう。彼女達はあくまでも本国から俺を手助けするために派遣されている形なので、普通に考えれば独立後帰還する事になる。
「エスト様は…どう思われますか?」
いつもの気丈なルシノアらしくない、不安そうな声で彼女はそうつぶやいた。彼女は俺と初めて会った頃中央に戻るのが目標だったようだが、今は違う。魔族の侵攻があった場合でも断固としてこの地を離れるつもりは無いと俺に言い切った過去があった。そんな彼女が不安に思う事…ひょっとしたら、俺に追い出されると思っているのかも知れない。
「俺は…みんなにこのままこの地に残って欲しい。俺に力を貸してもらいたい。俺一人じゃまともな国など造れないから協力が必要なんだ」
それを聞いたルシノアがホッとした表情を浮かべる。自分がお役御免になる訳では無いと知って安心したのだろう。彼女は席を立つと俺の前で跪き、深く頭を垂れた。
「そう言う事ならこのルシノア、今まで以上に誠心誠意努めさせていただきます。エスト様が王になられた暁には、この地を他国の王都に負けないぐらい栄えさせてみせましょう」
深々と頭を下げるルシノアを見てエド夫妻が慌てて立ちあがり、彼女と並ぶと同じように頭を下げた。
「エスト様、我ら二人もルシノア殿と同じ気持ちです。どうか末永くお側に仕えさせてください!」
ルシノアはともかく、エド夫妻が残る判断をしたのは意外だった。彼等は俺に仕えてからそんなに日が経ってないし、正直あまり話す機会も無かった。それなのに迷わず残る事を選択してくれた事に、思わず胸が熱くなってしまった。
「頭を上げてくれ三人とも。まだ予定ってだけなんだから気が早いぞ。だが三人の気持ちは有り難く受け取っておくよ。魔族との戦いが終わった後、三人には大いに力を貸してもらうつもりでいるから、覚悟しておいてくれよ」
『はい!』
次に俺はクレア達に向き直った。彼女達もこのままいつまでも奴隷と言う訳にはいかないので、この機会に関係を改めておくことにするつもりだ。
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今は口に出さないが、俺が彼女達を家族と言ったのには別の意味もある。ここまで思わせぶりな態度など一切取らず彼女達に手を出す事も無かった俺だが、実はここいらでケジメをつけようと考えていた。つまり、彼女達を妻に迎えるつもりなのだ。もちろん奴隷でなくなった彼女達の意思次第だから断られる可能性もあるが、これは言わねばならない事だ。戦いの前に結婚の話を持ち出すとなんだか俺が戦いで死んでしまうような気がしないでもないが、そんなフラグは力ずくで叩き折ってやる。
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空気を読まずに発言したのはアミルだ。あいつの居場所などここ以外無いんだから追い出す追い出さないの話じゃない。ただ今まで以上に仕事が増えるだけだ。
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「兄様、私はどうすればいい?私もここにいていい?」
「当たり前だ。レヴィアは家族なんだから俺の側に居てくれ。レヴィアが居なくなったら俺もみんなも悲しい」
「本当に?じゃあ今までと何も変わらないわね!母様もそれでいいでしょ?」
「ええ。レヴィアが残るなら私も残るわよ。海を荒らす魔物も居ないし、当分は放っておいても問題ないでしょう」
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