176 / 258
連載
第323話 クロウ救出
しおりを挟む
デゼルに協力すると決めたのはいいが、まずやる事はクロウ達の救出だ。彼等が人質に取られたりどさくさ紛れに殺されたりしたら後々面倒な事になる。首尾よくデゼルが王位についたとしても、ネムルがクロウ達を害せばそれはミレーニアがグリトニルに敵意ありと見られてしまうからだ。そうなったら今後交渉どころではなくなってしまう。
デゼルと共に王城に向かった俺は彼女に同調する兵士の一団に紛れながら廊下を進み、クロウ達が捕らえられている部屋に向かった。今この城では誰が敵で誰が味方かハッキリとせず、心から信用できるもの以外は疑ってかかる状況だった。ネムルに付き従って甘い汁を吸っている連中からすれば、デゼルの様に国を正そうとする人間は邪魔者以外何者でもないのだから。
「…あそこです。あの部屋にクロウ殿達が監禁されています」
さっきまでフードを被ってデゼルの横に居た護衛の一人が、素顔を晒した状態で今俺の横に居る。彼は小声でささやくと、ある一つの部屋を指さした。至って普通の部屋の入口だと言うのに、廊下には小隊規模の兵士達が見張りについている。なるほど、ネムルはクロウ達を逃がす気は無いようだ。
手はずとしてはクロウ達を救出した後全員を連れてさっきの教会まで戻り、それを合図にデゼル派の兵士達が王城の要所やネムル派の貴族邸を襲撃する事になっている。完全な不意打ちだから成功する確率は高いが、何が起こるかなんて誰にも解らない。ここは気を引き締めて行こう。
護衛の一人に頷いて俺はふらりと見張り達に歩いて行く。クロウ達の救出は俺の仕事だ。デゼルの護衛達を協力させると言う申し出もあったが、かえって邪魔になるので遠慮してもらった。魔法の巻き添えにする訳にはいかないからだ。
「何者だ!そこで止まれ!」
俺の姿を認めた兵士が警告の声を上げ、周りの兵士達が一斉に武器を構える。だが俺はそれを無視して距離を詰め、密かに準備していた電撃魔法を兵士達に放った。威力を弱めていたとは言え人の意識を刈り取るぐらいは訳も無い威力の魔法だ。なす術も無く直撃した兵士達は声も上げずにその場に次々と倒れ込んだ。
「お見事。流石です」
いつの間にか近寄っていた護衛が称賛の声を上げる。褒めてくれるのは嬉しいが急に現れるなんて心臓に悪い奴だ。俺は無言で剣を抜き放ち、いつも通り魔力を流すと扉に向けて一閃した。それなりの強度を誇っていたであろう扉はグラン・ソラスの一撃でバラバラに斬り裂かれ、出来の悪いジグソーパズルのように廊下に転がった。
「エスト殿か!?ありがたい!助けに来てくれたのだな!」
部屋の中からクロウが顔を出したかと思うと、俺の姿を見て破顔する。特に怪我などしていないようだが軟禁された事が精神的にきつかったのか、少しやつれた印象だ。
「逃げますよ。俺に掴まって下さい」
取り残されてはたまらないとばかりに、クロウ達使節団の面々は焦りを浮かべて俺の体にしがみついてくる。おっさん達にしがみつかれて少々げんなりするが、ここは我慢だ。ここに残る予定の護衛に一つ頷いて、俺達はさっきの教会に転移した。
教会にはさっきまでと同じくデゼルの他彼女の護衛達が居て、それに知らない人物が何人か増えていた。こんなところまで来ると言う事は、彼女が頼みとする存在なのだろう。恐らく有力貴族か何かか…どちらにせよ敵ではないはずだ。
「エ、エスト殿…ここは?それにデゼル殿下ではありませんか!これは一体どう言う…?」
クロウ達が戸惑うのも当然か。彼にとってはミレーニアと言う国が自分達を閉じ込めたのであって、そこに国王や王女の違いは無いはずだ。敵対したとばかりに思っていた国の連中から助け出され、脱出した先にその国の王女が居れば、混乱するのも仕方が無い。
「クロウ殿、この度は父が大変なご迷惑をおかけしました。国を代表して謝罪させていただきます」
丁寧に頭を下げるデゼルに、クロウ達は戸惑うばかりだ。そんな彼等を安心させるように、デゼルは花の様な笑顔を浮かべる。
「クロウ殿達には、こうなった経緯を説明させてください。お恥ずかしい話なのですが…」
デゼルが俺に話した内容と同じ話をクロウ達に話していく。当初は困惑していたクロウもそこは国の代表を務める人物だけあって、すぐに事態を把握できたようだ。小さく頷きながらデゼルの話を聞き終えたクロウは、少しの間も置かずに口を開いた。
「状況は理解出来ました。我が国としてもデゼル様の様な聡明な方に王位についていただいた方が助かります。本国に帰ってからでないと正式な発表は出来ませんが、きっと我が国の王もデゼル様を支持なさるでしょう」
「ありがとうございます。クロウ殿のお言葉で百万の味方を得た気分です」
簡単なやり取りに見えるが、実は今のは結構重要な意味を持つ。暴力で王位を奪取するデゼルは国内はともかくとして、対外的には孤立無援の状態だ。そんな彼女にグリトニルが正式に支持を表明するのは、彼女の行動に正当性を与える事になる。もちろん全ての国が支持するとは限らないが、何処も声を上げないよりはマシだろう。
「これで次の段階へ進めますね。ではエスト殿、参りましょうか。クロウ殿達はここでお待ちください。この場は安全ですし、この教会の周りは変装した味方が守りを固めています。万が一の場合は無事に逃げられるでしょう」
素早く身支度を整えたデゼルが教会の奥へと足を向ける。行き止まりかと思っていたが、隠し通路の一つでもあるのだろう。デゼルの後に続く俺に、心配顔のクロウが声をかける。
「承知しました。ご武運をお祈りしています。エスト殿、頼みましたよ」
「解ってますよ。いざとなったら敵も味方も全滅させます」
「解ってない!全然解ってない!」
ちょっとした冗談だと言うのに、クロウは頭を抱えて悲痛な声を上げてしまった。悪いとは思うが、このオッサンは冗談を真に受ける事があるからついからかってしまうのだ。護衛達は俺の冗談に不審な目を向けていたが、デゼルは苦笑していただけだ。
さあ、適度な冗談で緊張もほぐれたし、役目を果たすとしますか。
デゼルと共に王城に向かった俺は彼女に同調する兵士の一団に紛れながら廊下を進み、クロウ達が捕らえられている部屋に向かった。今この城では誰が敵で誰が味方かハッキリとせず、心から信用できるもの以外は疑ってかかる状況だった。ネムルに付き従って甘い汁を吸っている連中からすれば、デゼルの様に国を正そうとする人間は邪魔者以外何者でもないのだから。
「…あそこです。あの部屋にクロウ殿達が監禁されています」
さっきまでフードを被ってデゼルの横に居た護衛の一人が、素顔を晒した状態で今俺の横に居る。彼は小声でささやくと、ある一つの部屋を指さした。至って普通の部屋の入口だと言うのに、廊下には小隊規模の兵士達が見張りについている。なるほど、ネムルはクロウ達を逃がす気は無いようだ。
手はずとしてはクロウ達を救出した後全員を連れてさっきの教会まで戻り、それを合図にデゼル派の兵士達が王城の要所やネムル派の貴族邸を襲撃する事になっている。完全な不意打ちだから成功する確率は高いが、何が起こるかなんて誰にも解らない。ここは気を引き締めて行こう。
護衛の一人に頷いて俺はふらりと見張り達に歩いて行く。クロウ達の救出は俺の仕事だ。デゼルの護衛達を協力させると言う申し出もあったが、かえって邪魔になるので遠慮してもらった。魔法の巻き添えにする訳にはいかないからだ。
「何者だ!そこで止まれ!」
俺の姿を認めた兵士が警告の声を上げ、周りの兵士達が一斉に武器を構える。だが俺はそれを無視して距離を詰め、密かに準備していた電撃魔法を兵士達に放った。威力を弱めていたとは言え人の意識を刈り取るぐらいは訳も無い威力の魔法だ。なす術も無く直撃した兵士達は声も上げずにその場に次々と倒れ込んだ。
「お見事。流石です」
いつの間にか近寄っていた護衛が称賛の声を上げる。褒めてくれるのは嬉しいが急に現れるなんて心臓に悪い奴だ。俺は無言で剣を抜き放ち、いつも通り魔力を流すと扉に向けて一閃した。それなりの強度を誇っていたであろう扉はグラン・ソラスの一撃でバラバラに斬り裂かれ、出来の悪いジグソーパズルのように廊下に転がった。
「エスト殿か!?ありがたい!助けに来てくれたのだな!」
部屋の中からクロウが顔を出したかと思うと、俺の姿を見て破顔する。特に怪我などしていないようだが軟禁された事が精神的にきつかったのか、少しやつれた印象だ。
「逃げますよ。俺に掴まって下さい」
取り残されてはたまらないとばかりに、クロウ達使節団の面々は焦りを浮かべて俺の体にしがみついてくる。おっさん達にしがみつかれて少々げんなりするが、ここは我慢だ。ここに残る予定の護衛に一つ頷いて、俺達はさっきの教会に転移した。
教会にはさっきまでと同じくデゼルの他彼女の護衛達が居て、それに知らない人物が何人か増えていた。こんなところまで来ると言う事は、彼女が頼みとする存在なのだろう。恐らく有力貴族か何かか…どちらにせよ敵ではないはずだ。
「エ、エスト殿…ここは?それにデゼル殿下ではありませんか!これは一体どう言う…?」
クロウ達が戸惑うのも当然か。彼にとってはミレーニアと言う国が自分達を閉じ込めたのであって、そこに国王や王女の違いは無いはずだ。敵対したとばかりに思っていた国の連中から助け出され、脱出した先にその国の王女が居れば、混乱するのも仕方が無い。
「クロウ殿、この度は父が大変なご迷惑をおかけしました。国を代表して謝罪させていただきます」
丁寧に頭を下げるデゼルに、クロウ達は戸惑うばかりだ。そんな彼等を安心させるように、デゼルは花の様な笑顔を浮かべる。
「クロウ殿達には、こうなった経緯を説明させてください。お恥ずかしい話なのですが…」
デゼルが俺に話した内容と同じ話をクロウ達に話していく。当初は困惑していたクロウもそこは国の代表を務める人物だけあって、すぐに事態を把握できたようだ。小さく頷きながらデゼルの話を聞き終えたクロウは、少しの間も置かずに口を開いた。
「状況は理解出来ました。我が国としてもデゼル様の様な聡明な方に王位についていただいた方が助かります。本国に帰ってからでないと正式な発表は出来ませんが、きっと我が国の王もデゼル様を支持なさるでしょう」
「ありがとうございます。クロウ殿のお言葉で百万の味方を得た気分です」
簡単なやり取りに見えるが、実は今のは結構重要な意味を持つ。暴力で王位を奪取するデゼルは国内はともかくとして、対外的には孤立無援の状態だ。そんな彼女にグリトニルが正式に支持を表明するのは、彼女の行動に正当性を与える事になる。もちろん全ての国が支持するとは限らないが、何処も声を上げないよりはマシだろう。
「これで次の段階へ進めますね。ではエスト殿、参りましょうか。クロウ殿達はここでお待ちください。この場は安全ですし、この教会の周りは変装した味方が守りを固めています。万が一の場合は無事に逃げられるでしょう」
素早く身支度を整えたデゼルが教会の奥へと足を向ける。行き止まりかと思っていたが、隠し通路の一つでもあるのだろう。デゼルの後に続く俺に、心配顔のクロウが声をかける。
「承知しました。ご武運をお祈りしています。エスト殿、頼みましたよ」
「解ってますよ。いざとなったら敵も味方も全滅させます」
「解ってない!全然解ってない!」
ちょっとした冗談だと言うのに、クロウは頭を抱えて悲痛な声を上げてしまった。悪いとは思うが、このオッサンは冗談を真に受ける事があるからついからかってしまうのだ。護衛達は俺の冗談に不審な目を向けていたが、デゼルは苦笑していただけだ。
さあ、適度な冗談で緊張もほぐれたし、役目を果たすとしますか。
0
書籍第1~4巻が発売中です。
お気に入りに追加
3,303
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。
克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

異世界転生~チート魔法でスローライフ
玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした
服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜
大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。
目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!
そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。
まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!
魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!
【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。
帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。
しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。
自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。
※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。
※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。
〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜
・クリス(男・エルフ・570歳)
チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが……
・アキラ(男・人間・29歳)
杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が……
・ジャック(男・人間・34歳)
怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが……
・ランラン(女・人間・25歳)
優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は……
・シエナ(女・人間・28歳)
絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。