ReBirth 上位世界から下位世界へ

小林誉

文字の大きさ
上 下
92 / 258
連載

第239話 人、犬、蜘蛛

しおりを挟む

顔の見えない面をかぶり、関節以外は全て分厚い鉄製の鎧を着ている騎士は、重厚な威圧感を感じさせる。レベルも高く油断できない。

操られた亡者:レベル50

盾を前面に構える騎士に対して、まずは挨拶代わりとばかりに火炎球をいくつかお見舞いする事にした。生み出した火炎球は全部で五つ、その全てが直系50センチはある大きな物で、並の魔物なら一撃で焼き尽くせる火力のはずだ。空中に出現させた火炎球を一気に放つと、騎士の足元に直撃して激しい炎を撒き散らす。騎士はその場から動く事無く受けたように見えたので、それだけで勝負は決したと思われた。

だが、巻き上がる炎の上から何かが飛び出し、一直線にこちらに向かって落下してくる。騎士だ。どうやら直撃する寸前に上に跳び上がり身を躱したらしい。そのまま突っ込んでくる騎士に対してクレアが素早く強弓を放つと、騎士は前面に突き出した盾で上手く攻撃を逸らした。一撃、二撃とクレアが放つが騎士は巧みに攻撃を逸らせる事で威力を殺している。そうこうしている内に目前まで迫ると、ここで初めて騎士が攻撃に転じた。落下の勢いをプラスして振りかぶった剣を俺達目がけて叩きつけてくる。

瞬時に散開して攻撃を躱し、グラン・ソラスに魔力を籠めて反撃の一撃を振り抜いた。騎士はそれを盾で受けようとしたが、盾は俺の一撃を受けると中ほどまで刃が食い込み、一瞬で鉄屑同然と化す。盾を破壊され剣で俺と打ち合う騎士、そんな隙を他のメンバーが見逃すはずもなく、再び放たれたクレアの強弓とレヴィアの水の鞭に挟み撃ちにされ、騎士は四肢を分断された。

なかなか強かったが、一体で俺達に対抗できるほどの強さでは無かった。今ので俺とクレアはレベルアップしたようだが、レヴィアは変化が無いようだ。やはりドラゴンと人間では成長速度や成長する方法が違うのか、経験値アップの補正があってもそう簡単にレベルが上がったり変化したりしないのかも知れない。

騎士からどんな魔石が出るのかと期待したのだが、倒れた騎士の骸は空気中に溶ける様に徐々に体を小さくすると、完全に消滅してしまった。どうやら本来の魔物とは違う形でこの世に現れていたようだ。

誰も怪我をしてないので、特に休憩も無く探索を再開させる。雑魚に煩わされる事が無い分、普通のダンジョンより楽に進めていた。普段からこうならいいんだが、それは流石に甘えすぎだろうな。

しばらく階段を下りると地下二階に到達した。一階と同じようにほぼ一本道だったが、今度はずっと下り坂が続いている。普通に歩いているつもりでも知らずに早歩きになっているので、地味に体力を消耗しそうだった。そんな調子で進んで行くと、30分ほどでこの階のフロアマスターらしき反応をマップ上に確認できた。ちなみに、フロアマスターとは便宜上呼んでいるだけで、他のダンジョンのように倒したところで称号を得られる訳でもない。ただちょっと手強い魔物と言う意味だ。

次の相手は一頭の狼…に見えたが、その形状は普通の狼とは大きく違う。頭が二つあるのだ。もう一つあれば伝承にある地獄の番犬ケルベロスと同じなのだが、これは別種の存在なのだろう。俺達の姿を発見した狼は、それぞれの口から唸り声を上げて警戒感を露わにした。正面に立つ俺からすれば、まるでステレオ放送されているような感覚だ。レベルもさっきの騎士より随分と高い。

オルトロス:レベル57

「撃ちます!」

下手に近寄らずに遠距離から仕留めようと魔法や弓の用意をする俺達の気配を素早く察した狼は、雄たけびを上げながらこちらに向かって突進してくる。速い!まだ50メートル近くはあったのに、一瞬で距離を詰められてしまった。あまりの早さにクレアが矢を放つ隙も無いほどだ。

「させるか!」

クレア達を守るように狼の正面に飛び出すと、アイギスの盾に魔力を流して魔法の障壁を展開する。こちらの首を噛み千切らんと唸りを上げて襲い掛かってきた狼は、障壁に激突して跳ね返される。「ギャンッ!」と悲鳴を上げた狼は空中で器用に体勢を立て直し、着地と同時に二つの口から火炎球を放って来た。それを盾で受けた瞬間障壁を解除すると、狙いすましたようにクレアの放った複数の矢が狼の足元に殺到する。

それをバックステップで躱した狼だったが、頭上にまで気を払ってはいなかったようだ。障壁を解除する前にあらかじめ放っていたレヴィアの操る小型の水竜が、狼の頭上から大口を開けて襲い掛かる。狼が気づいた時にはもう遅い。水竜の顎にがっちりとくわえられた狼はそのまま天井近くまで持ち上げられ、その体を真っ二つに引き裂かれた。

「上手くいったね」

上機嫌のレヴィアに手を上げて答える。ボトボトと落ちてくる狼の体や血液は、さっきの騎士同様次第に溶ける様に消えて無くなった。どうやらここの魔物は、倒されると皆こうなるらしい。

「ちょっと休憩しようか」
「そうですね」
「喉乾いた~。少しお腹すいたかも」

腰を下ろして道具袋から取り出した保存食と水を摂りながら、レベルが上がった事で新たに獲得したスキルを確認する。前回サイクロプスとの戦いで75まで上がった時に保留していた『状態異常回復:レベル2』と、『MP回復:レベル3』を覚えておいた。とにかく今は魔法の腕を上げて、自力でも石化を治療できるようになっておきたい。

十分休んだ後、再び探索を開始する。狼の後ろに続く通路を下って行くと、すぐに地下三階への入口が見えてきた。そう、今度は階段ではなく梯子なのだ。ぽっかり開いた暗闇へつながる穴に、今にも折れそうなほどボロボロな梯子が下へと伸びている。少しばかり勇気が必要とされたが、俺を先頭に一人一人降りて行くと、二番目に降りていたクレアが注文を付けてきた。

「ご主人様、絶対に上を見ないで下さいね!」
「…見ないよ…」

…俺を何だと思っているのか。頭上に視線を向けるとパンツが丸見えとか、言われるまで気がつかなかったぞ。それにこの暗闇の中だ。足を踏み外したらシャレにならないので余計なちょっかいをかける余裕も無い。明るい所なら見たかも知れないが…

薄明りの先にそろそろ地面が見えてきた…と思った瞬間、何か槍のような物がこちら目がけて飛んできたのに気づき、瞬時に盾の障壁を展開して防御する。槍のような物は障壁に添って四方に伸び、そのまま天井や壁に張り付いて固定される。これってもしかして…

飛び降りた俺達の目の前には、今壁に張り付いた物を吐き出した生物が自分の足元にある岩を噛み砕きながら、複数の目でこちらを凝視していた。

「蜘蛛?」
「うぅ…気持ち悪い」
「同感です…」

ウルゴリアント:レベル60

その外見から女性陣にはすこぶる不評だ。地下三階の主と思われる巨大な蜘蛛は自分の背後にある大きな蜘蛛の巣に足をかけると、素早く天井付近まで移動してこちらに糸を吐き出してきた。それを躱しながら部屋の様子を観察してみたが、今俺達が下りてきた縦に長い部屋全体に、蜘蛛の巣が張り巡らされているのが解る。どうやら俺達は自ら罠の中に飛び込んでしまったようだ。

クレアとレヴィアがキャーキャーと悲鳴を上げながら攻撃するが、蜘蛛は巣を利用して素早く動き回り、なかなか攻撃を当てられないでいる。厄介なのはあの巣だ。あれのおかげで上下左右好き所に移動できるために、動きを予測するのが非常に困難になっている。蜘蛛本体を狙うより、先にあの巣を何とかした方が手っ取り早そうだ。俺は極小の火炎球を大量に作りだすと、四方八方目がけて連続で撃ちだした。

糸の一本一本を狙っていては時間がかかりすぎるので狙いは適当だ。下手な鉄砲数うちゃ当たると言うし、どれか当たるだろう。すると火炎球のいくつかが命中したのか、蜘蛛の巣は所々から出火するとあっと言う間に燃え広がった。どうやら炎の攻撃に弱かったらしい。自らの巣が燃えていくのに焦った蜘蛛は、地上に降りて地下四階へと続く通路の奥に逃げようとする。

だが逃げた場所が悪かった。狭い一本道に逃げ込めば、いくら機敏に動き回る事が出来ても攻撃を躱す事など出来なくなる。哀れ蜘蛛はクレアの強弓とレヴィアの水竜に体を貫かれ、その場で絶命したのだった。

これで地下三階まで到達できた。ダンジョンに入ってからまだ二時間ほどしか経っていないので、なかなかいいペースで進んでいるだろう。この調子だと今日中には最下層まで到達できそうだ。

現在の俺達のステータスは以下の通り。

エスト:レベル78 『フロアマスター討伐×2』『不死殺し』『アルゴスの騎士』『巨人殺し』
 HP 3030/3030
 MP 2860/2860
 筋力レベル:5(+7)
 知力レベル:4(+8)
 幸運レベル:2(+6)
 所持スキル
『経験値アップ:レベル3』
『剣術:レベル5』
『同時詠唱:レベル2』 
 ※隠蔽中のスキルがあります。

クレア:レベル77『フロアマスター討伐×2』『アルゴスの騎士』
 HP 1891/1891
 MP 1301/1301
 筋力:レベル4(+3)
 知力:レベル2(+3)
 幸運:レベル4(+3)
 所持スキル 
『弓術:レベル5』
『みかわし:レベル4』
『剣術スキル:レベル4』
『扇撃ち:レベル5』
『強弓:レベル5』
『降らし撃ち:レベル2』
『格闘術:レベル1』

レヴィア:レベル不明
HP ****/****
MP ****/****
所持スキル
不明

新たなスキルを獲得しているのは俺だけだが、俺もクレアも体力と魔力は増えている。この調子でフロアマスターを倒して行けば、最下層に辿り着く頃には一回り強くなっているかも知れないな。
しおりを挟む
書籍第1~4巻が発売中です。
感想 107

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

【本編完結】転生したら第6皇子冷遇されながらも力をつける

そう
ファンタジー
転生したら帝国の第6皇子だったけど周りの人たちに冷遇されながらも生きて行く話です

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

最強の職業は解体屋です! ゴミだと思っていたエクストラスキル『解体』が実は超有能でした

服田 晃和
ファンタジー
旧題:最強の職業は『解体屋』です!〜ゴミスキルだと思ってたエクストラスキル『解体』が実は最強のスキルでした〜 大学を卒業後建築会社に就職した普通の男。しかし待っていたのは設計や現場監督なんてカッコいい職業ではなく「解体作業」だった。来る日も来る日も使わなくなった廃ビルや、人が居なくなった廃屋を解体する日々。そんなある日いつものように廃屋を解体していた男は、大量のゴミに押しつぶされてしまい突然の死を迎える。  目が覚めるとそこには自称神様の金髪美少女が立っていた。その神様からは自分の世界に戻り輪廻転生を繰り返すか、できれば剣と魔法の世界に転生して欲しいとお願いされた俺。だったら、せめてサービスしてくれないとな。それと『魔法』は絶対に使えるようにしてくれよ!なんたってファンタジーの世界なんだから!  そうして俺が転生した世界は『職業』が全ての世界。それなのに俺の職業はよく分からない『解体屋』だって?貴族の子に生まれたのに、『魔導士』じゃなきゃ追放らしい。優秀な兄は勿論『魔導士』だってさ。  まぁでもそんな俺にだって、魔法が使えるんだ!えっ?神様の不手際で魔法が使えない?嘘だろ?家族に見放され悲しい人生が待っていると思った矢先。まさかの魔法も剣も極められる最強のチート職業でした!!  魔法を使えると思って転生したのに魔法を使う為にはモンスター討伐が必須!まずはスライムから行ってみよう!そんな男の楽しい冒険ファンタジー!

【完結】帝国から追放された最強のチーム、リミッター外して無双する

エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】  スペイゴール大陸最強の帝国、ユハ帝国。  帝国に仕え、最強の戦力を誇っていたチーム、『デイブレイク』は、突然議会から追放を言い渡される。  しかし帝国は気づいていなかった。彼らの力が帝国を拡大し、恐るべき戦力を誇示していたことに。  自由になった『デイブレイク』のメンバー、エルフのクリス、バランス型のアキラ、強大な魔力を宿すジャック、杖さばきの達人ランラン、絶世の美女シエナは、今まで抑えていた実力を完全開放し、ゼロからユハ帝国を超える国を建国していく。   ※この世界では、杖と魔法を使って戦闘を行います。しかし、あの稲妻型の傷を持つメガネの少年のように戦うわけではありません。どうやって戦うのかは、本文を読んでのお楽しみです。杖で戦う戦士のことを、本文では杖士(ブレイカー)と描写しています。 ※舞台の雰囲気は中世ヨーロッパ〜近世ヨーロッパに近いです。 〜『デイブレイク』のメンバー紹介〜 ・クリス(男・エルフ・570歳)   チームのリーダー。もともとはエルフの貴族の家系だったため、上品で高潔。白く透明感のある肌に、整った顔立ちである。エルフ特有のとがった耳も特徴的。メンバーからも信頼されているが…… ・アキラ(男・人間・29歳)  杖術、身体能力、頭脳、魔力など、あらゆる面のバランスが取れたチームの主力。独特なユーモアのセンスがあり、ムードメーカーでもある。唯一の弱点が…… ・ジャック(男・人間・34歳)  怪物級の魔力を持つ杖士。その魔力が強大すぎるがゆえに、普段はその魔力を抑え込んでいるため、感情をあまり出さない。チームで唯一の黒人で、ドレッドヘアが特徴的。戦闘で右腕を失って以来義手を装着しているが…… ・ランラン(女・人間・25歳)  優れた杖の腕前を持ち、チームを支える杖士。陽気でチャレンジャーな一面もあり、可愛さも武器である。性格の共通点から、アキラと親しく、親友である。しかし実は…… ・シエナ(女・人間・28歳)  絶世の美女。とはいっても杖士としての実力も高く、アキラと同じくバランス型である。誰もが羨む美貌をもっているが、本人はあまり自信がないらしく、相手の反応を確認しながら静かに話す。あるメンバーのことが……

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。