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脳天直撃
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第1話 【脳天直撃】
2220年1月1日、被験者No,004 リュウが目を覚ました。当たりを見渡すとNo,とコードネーム?が書かれたスリープボックスが10個並んでいる。
近づいて見てみると、まだコールドスリープされた人間が入っている。
「?」
1つ開いている。No,005 カスミ 先に出たのだろうか。
見渡す限りコールドスリープの為だけの部屋らしい。液体に使っていたようで全裸だ、服を探すために廊下に出ると、奥の扉が開いた。
その部屋へ行ってみる、やはりNo,とコードネームの書かれたロッカーが並んでいた。
「俺のはこれか....」 No,004 リュウ
自分のものと思われるロッカーを開ける。
「宇宙服....?」
かなり大きめの服と携帯端末が入っている。
着てみるが、やはりブカブカだ。
「ん?」
ロッカーの中に落ちた携帯を拾い上げ、触ってみる。
ロック解除と共にスーツが体に密着し、ピッタリのサイズになった。
「うお、すげ」
携帯の画面には
『人類は滅亡している恐れがあります。地球を取り戻してください。』
と書かれている。
とにかく、自分一人だと寂しいのでコールドスリープの部屋に戻る。
「あ。」
女性がいた。
全裸でウロウロしていた。
思わず顔を背け
「服を着てください!」
「服が....ないの。」
シュュッッッー
ロッカーに案内し、スーツを来てもらった。
ロッカーには No,006 カナエ と書かれていた。
「いや~、1人は寂しかったから助かったよ!」
と言うと、「?」と訳が分からないといった顔をされた。
ぜんぜん喋らねぇなぁこの子。
「あ!人だ人!良かった~やっぱ時間差あるんだ。」
女性が入ってきた。25歳くらい?スーツも来ている。あ、スーツに番号が書いてある。
「5番の....カスミさん?」
「そうそうご名答!2時間くらい前からウロウロしてんの!」
この人はかなり元気そうだ。
「ねぇねぇ!1人は寂しかったし3人でちょっと探検しない?」
「いいですね、他のスリープ状態の人達はどうしますか?」
「開け方分かんないから....じきに開くでしょ!」
「そうですね!国が何を用意してくれたのかも気になりますし!」
「ほら、行こ。」
「行くよ。」
カナエの手を取りカスミさんについて行く。
廊下
「ねぇねぇ、携帯のメッセージみた?」
「人類滅亡みたいなやつですか」
「そそ、どういうことだろうね?」
携帯の画面を見る。
「地球を取り戻してください。か....」
「私たちがコールドスリープされてる間に地球が何者かに侵略されたって事?」
「いや、知らないですけど....てか、」
「ねぇ、アレ何だと思う?」
カスミさんが立ち止まった。
カスミさんの指さす方には、化け物がいた。
昆虫?にしてはかなりデカい。
人間サイズだ。でもどことなく昆虫っぽい。
こっちを見ている。
動けない。怖い。
なんだアレ。アレが侵略者?
「走って!!」
香澄さんの声でハッとし、ようやく足が動き出す。引き返す。ダッシュで。
あれ?
コールドスリープから起きてすぐは足がダルかったのに今はスムーズどころかめちゃくちゃ早く走れる。
早い!早ぇえ!
ほかの2人も自分のスピードに驚いていた。
だが化け物も早い。
近くの部屋に逃げ込むと、そこには武器があった。
刀、銃、ナイフ、ハンマー、....様々な武器
ダンダンッ ガダガダッ
化け物が扉をこじ開けようとしてくる。
「離れて!」
見ると機関銃を扉に向けて構えるカスミさん。
バァァン!!!
化け物に扉がこじ開けられた。
瞬間
ギュィィィン ピシュゥゥ パンッ ビシャァ
打った。
「すっげ、脳天直撃じゃん。」
頭が飛んだ化け物の死骸が倒れる。
「ハハハ....死ぬかと思った....」
カスミさんは笑いながら腰を抜かしていた。
カナエは短刀を手に震えていた。
そんな戦う2人の前で俺は武器も持たず、ただ突っ立っているだけだった。
ビーッビーッビーッ
携帯が鳴った。
『覚醒の時間です。オペレーション室に集合してください。』
俺たち3人は念の為に武器を持ち、気分転換にお喋りでもしながらオペレーション室へ向かった。
-------------------
No,004 リュウ : 刀 短銃
No,005 カスミ : 機関銃 短刀
No,006 カナエ : ライフル 短刀
------------------一
2220年1月1日、被験者No,004 リュウが目を覚ました。当たりを見渡すとNo,とコードネーム?が書かれたスリープボックスが10個並んでいる。
近づいて見てみると、まだコールドスリープされた人間が入っている。
「?」
1つ開いている。No,005 カスミ 先に出たのだろうか。
見渡す限りコールドスリープの為だけの部屋らしい。液体に使っていたようで全裸だ、服を探すために廊下に出ると、奥の扉が開いた。
その部屋へ行ってみる、やはりNo,とコードネームの書かれたロッカーが並んでいた。
「俺のはこれか....」 No,004 リュウ
自分のものと思われるロッカーを開ける。
「宇宙服....?」
かなり大きめの服と携帯端末が入っている。
着てみるが、やはりブカブカだ。
「ん?」
ロッカーの中に落ちた携帯を拾い上げ、触ってみる。
ロック解除と共にスーツが体に密着し、ピッタリのサイズになった。
「うお、すげ」
携帯の画面には
『人類は滅亡している恐れがあります。地球を取り戻してください。』
と書かれている。
とにかく、自分一人だと寂しいのでコールドスリープの部屋に戻る。
「あ。」
女性がいた。
全裸でウロウロしていた。
思わず顔を背け
「服を着てください!」
「服が....ないの。」
シュュッッッー
ロッカーに案内し、スーツを来てもらった。
ロッカーには No,006 カナエ と書かれていた。
「いや~、1人は寂しかったから助かったよ!」
と言うと、「?」と訳が分からないといった顔をされた。
ぜんぜん喋らねぇなぁこの子。
「あ!人だ人!良かった~やっぱ時間差あるんだ。」
女性が入ってきた。25歳くらい?スーツも来ている。あ、スーツに番号が書いてある。
「5番の....カスミさん?」
「そうそうご名答!2時間くらい前からウロウロしてんの!」
この人はかなり元気そうだ。
「ねぇねぇ!1人は寂しかったし3人でちょっと探検しない?」
「いいですね、他のスリープ状態の人達はどうしますか?」
「開け方分かんないから....じきに開くでしょ!」
「そうですね!国が何を用意してくれたのかも気になりますし!」
「ほら、行こ。」
「行くよ。」
カナエの手を取りカスミさんについて行く。
廊下
「ねぇねぇ、携帯のメッセージみた?」
「人類滅亡みたいなやつですか」
「そそ、どういうことだろうね?」
携帯の画面を見る。
「地球を取り戻してください。か....」
「私たちがコールドスリープされてる間に地球が何者かに侵略されたって事?」
「いや、知らないですけど....てか、」
「ねぇ、アレ何だと思う?」
カスミさんが立ち止まった。
カスミさんの指さす方には、化け物がいた。
昆虫?にしてはかなりデカい。
人間サイズだ。でもどことなく昆虫っぽい。
こっちを見ている。
動けない。怖い。
なんだアレ。アレが侵略者?
「走って!!」
香澄さんの声でハッとし、ようやく足が動き出す。引き返す。ダッシュで。
あれ?
コールドスリープから起きてすぐは足がダルかったのに今はスムーズどころかめちゃくちゃ早く走れる。
早い!早ぇえ!
ほかの2人も自分のスピードに驚いていた。
だが化け物も早い。
近くの部屋に逃げ込むと、そこには武器があった。
刀、銃、ナイフ、ハンマー、....様々な武器
ダンダンッ ガダガダッ
化け物が扉をこじ開けようとしてくる。
「離れて!」
見ると機関銃を扉に向けて構えるカスミさん。
バァァン!!!
化け物に扉がこじ開けられた。
瞬間
ギュィィィン ピシュゥゥ パンッ ビシャァ
打った。
「すっげ、脳天直撃じゃん。」
頭が飛んだ化け物の死骸が倒れる。
「ハハハ....死ぬかと思った....」
カスミさんは笑いながら腰を抜かしていた。
カナエは短刀を手に震えていた。
そんな戦う2人の前で俺は武器も持たず、ただ突っ立っているだけだった。
ビーッビーッビーッ
携帯が鳴った。
『覚醒の時間です。オペレーション室に集合してください。』
俺たち3人は念の為に武器を持ち、気分転換にお喋りでもしながらオペレーション室へ向かった。
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No,004 リュウ : 刀 短銃
No,005 カスミ : 機関銃 短刀
No,006 カナエ : ライフル 短刀
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