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王女であるアナスターシャから、アマンダに婚約者をかえた子息とその両親は、何を思ったのか。再び王女と婚約し直せないかと暗躍することにしたようだ。

それがバレることになり、王族を激怒させるには十分だった。特に国王と王太子が、怒り狂っていて、子息の勘当どころか、爵位も返上するまでの事態にまで発展して、もうてんやわんやだった。


(凄い自滅だわ。王女と婚約しておいて、何でアマンダを選ぼうと思ったんだか)


プルメリアは、王太子妃となる勉強をしていながら、何でもないように休憩時間に王太子とお茶をしていた。その間にその話を聞かされていて、そんなことになっていたのかと苦笑するしかなかった。


「それもこれも、君に勝ちたかっただけなようだけどね」
「婚約者を奪うことが、勝ちになるなんて普通は考えないでしょうに」
「他に勝ち目がないと思っていたんじゃないか? 成績は、だいぶ差があったようだがな」


(私に勝っても、更に上なんていくらでいるでしょうに)


どうやら妹であるアナスターシャ王女にその辺の話を聞いていたらしく、王太子は妹のことだけではなくて、婚約者への対抗意識のせいで、こんなことをしたことにかなり怒っていたようだ。


(つまり、王太子と王女を怒らせた結果ってわけね。喧嘩を売る相手を間違えたものだわ)


プルメリアは、機嫌が良くないと思っていた王太子が妹と婚約者のことで怒ってくれていたのだとわかり、より一層、王太子の役に立てるようになろうとしてさらなる溺愛されるようになるまで、大して時間はかからなかった。

こうして、愛し愛される二人の仲睦まじい姿をたくさんの人に祝福され、幸せな人生を歩むことになったのだった。





アナスターシャは、隣国に嫁ぐことになり、あちらもプルメリアたちに負けず劣らず、おしどり夫婦となって笑顔溢れる素敵な人生を謳歌したようだ。





ちなみにアマンダや元婚約者たちは、プルメリアたちとは真逆の人生を送ることになったのを他人のせいにし続けて、自分は何も悪いことはしていないと思って不幸な人生を歩み続けることになったようだ。



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